映画『名探偵ポアロ ベネチアの亡霊』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『名探偵ポアロ ベネチアの亡霊』

『名探偵ポアロ ベネチアの亡霊』

(上映中~10/12:J-MAXシアターとやま、TOHOシネマズファボーレ富山)

公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/poirot-movie3

 

ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。

探偵引退を宣言し、流浪の日々を送る名探偵エルキュール・ポアロは、

旧友のミステリー作家、アリアドニ・オリヴァに強引に誘われ、

死者の声を話すことができるという霊媒師のトリックを見破るために、

子どもの亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加します。

そこで霊媒師が人間には不可能な方法で殺害される事件が発生、

亡霊の仕業と言う人もいる中、ポアロが捜査を開始して・・・。

 

ケネス・ブラナーが監督・製作・主演を務めた

オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件に続くシリーズ第3弾です。

アガサ・クリスティの原作『ハロウィーン・パーティ』も未読で、

知らない話だったということもあり、過去2作よりは楽しめました。

前作までは違和感があったケネス・ブラナーのポアロにも慣れてきたし、

屋敷の家政婦がポアロを知らなかったギャグもちょっと笑えたし。

 

1947年のベネチア。科学捜査がないところが魅力です。

お約束のパターンですが、ポアロが関係者一人一人に話を聞く際、

その人が犯人であるという仮説を立てています。

コロンボも古畑もですが、名刑事。名探偵は感じが悪いですなぁ。

いや、私、実在の刑事さんにも似たような調べ方されたことあります。

 

とはいうものの、ポアロは本当に名探偵なんですかね。

これもあいかわらずと言ってはなんですが、

二人目が殺される前に解決してよ!と思っちゃいます。

同じことは、金田一耕助にも、その孫にも感じてますけど。

あと、真犯人がね、最後、ああ(?)なっちゃうとところも。

ポアロはなんか詰めが甘いんですよ。

 

詳しくは書きませんが、自分の備忘録のために書いておくと、

あの子供の亡霊は本当に見えていたのか、それとも妄想だったのか。

二人目の殺人で姉弟の発言が怪しいと思った僕はとんだ勘違い。

乃木さんと同じ知能指数なのに、またちゃんと使えなかった・・・。

少年が脅迫者だと分かった時も「え~そうなの!?」ってなってるし。

ですからね、過去2作よりは楽しんだってことです(^_-)-☆