映画『ミステリと言う勿れ』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『ミステリと言う勿れ』

『ミステリと言う勿れ』

(上映中~:J-MAXシアターとやま、TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、イオンシネマとなみ)

公式サイト:https://not-mystery-movie.jp/

 

ドラマミステリと言う勿れの劇場版です。

タイトルに「劇場版」とか「THE MOVIE」とか付いてないですね。

原作で人気のエピソード「広島編」をもとに、

広島の名家・狩集家をめぐる遺産相続事件の顛末が描かれています。

ドラマの映画化は食傷気味なところがありますが、

本作はドラマも好きで観ていましたし、

田村由美さんの原作漫画もドラマからの流れで何巻か読みました。

その順番なので、漫画でも菅田将暉さんをイメージしながら読んでます。

本作は9月下旬に鑑賞。好きなら早く書けよ、俺・・・(^_^;)

 

ミステリー作品なので、あんまり書けませんが面白かったです。

主人公の久能整くんはあいかわらず、事件に巻き込まれてしまいます。

そう、「あいかわらず○○」なシーンで繋がっていくし、

整くんの特異なキャラクターにブレがないところが見どころでもあるので、

ドラマ未鑑賞の人が映画だけ観て楽しめるかどうかは、

私はドラマを観てしまっているので分かりません。

ただ、ドラマのメインキャストは“ほぼ”出てきませんでした。

 

あいかわらず一言多い整くんでして、

ドラマでは「なんで説教してるねん!?」と少し嫌な感じにもなったのですが、

本作はその点に不快感がなかったのは・・・、私が慣れちゃったのかな?

しかし、既成概念を打破する彼の日頃からの考え方は素晴らしいです。

私、かつてホテルの朝食でスタッフさんに「○○はいかがですか?」と聞かれ、

「結構です」と答えたら、断ったつもりだったのに出てきたんです。

予告編でも流れていましたが、同じようなシーンがありました。

 

整くんが難事件を解決できるのは、日頃の問題意識がなせる業です。

同じものを見聞きしているのに、不思議に思う人と思わない人がいる。

世間では「常識」として議論もされないことも、彼は疑問を持っています。

本作はミステリーとしての反則がほとんどありません。

解決編で言われていることは、ほぼ全て事前に観客側に提供されています。

だから、我々でも謎解きできるはずなんです。できませんけど。

まぁ、あんまり“しゃかりき”になって観ない方が良いと思います。

 

(以下、いつもほどではない程度ですがネタバレしています。ご了承ください)

キャスティングが豪華で全員怪しく思えるようになってます。

ただ、豪華だからこそ、原作を知らずに観た人の中でも、

途中で犯人が分かってしまった人はいたかもしれません。

この役でこの人が演じている意味は・・・と考えると・・・。

 

実は私もそうでした。でも、それ以上のことは分かりませんでした。

それを本当は「分かった」とはいいません。怪しいと思っただけです。

この夏のドラマVIVANTの乃木憂助(説明割愛)と私、

なんと!知能指数が同じでした。自分でいうのもなんですが、ちょっと高め。

なのに私は本当にぼんくら野郎です。知能を有効活用してない(^_^;)

でも、ミステリーを楽しむにはぼんくらでいるくらいがちょうど良いです。

 

その主要キャストの一人、

整くんに解決を依頼した狩集汐路役の原菜乃華ちゃん。

すずめの戸締まりのヒロインの声を演じ、

ドラマ波よ聞いてくれのAD役も記憶に新しい。

彼女は良いですねぇ。おじさん、終盤ちょっと彼女に泣かされましたよ。

しつこいようですが、泣ければ良いというわけではないですけどね。

 

広島の名家・狩集家をめぐる遺産相続事件。

過去には事故ではあったけれど死人も出た。

それを聞いた整くん、思わず「犬神家の一族」と口にしていました。

で、最終盤に登場した重要な人物を演じていたのが松嶋菜々子さん。

いやぁ、このキャスティングは面白かったです。

次回作は映画なのか連続ドラマかスペシャルドラマか、

何でも良いので、また撮ってくださいと思うくらい私は好きです。