牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

富山県在住のフリーアナウンサー 牧内直哉 です
社会人落語家・安野家仁楽斎 、劇団ばら団員(俳優?)としても活動中!
ラジオ・テレビ番組出演、スポーツ中継の実況、ナレーション、イベントMC 等、
アナウンス&タレント業務全般の他、落語、演劇、講演、執筆などもしています。 


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アドバンス社 アナウンススクール・声優スクール講師
富山カルチャーセンター落語のおけいこ 講師

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「ばららくごVOL.32」開催します!

 

 【ばららくごVOL.32 ~サンタさん祭り~】

  日時:2020年12月20日(日)午前の回=午前11時開演(10:30開場)

                    午後の回=午後2時30分開演(2:00開場)

 会場:富山駅北口・オーバードホール1Fハイビジョンシアター

 出演:天瀬家小禄、川中奈丸、安野家仁楽斎、六ツ家千艘

     (午前の回、午後の回ともに同じ内容です)

 料金:500円/各回定員32名・完全入替制

 

 ※感染症対策にご理解ご協力をお願いします

 ※予約専用メールアドレスを開設しました

   ⇒ urkxp11871@yahoo.co.jp

    希望の回、入場予定者全員のお名前、連絡先をご明記ください

   ご入場はご予約の方優先となります

 ※料金は当日のお支払いになります

   クリスマス関連の衣装の方は入場無料です

 

約1年ぶりの「ばららくご」定期公演の開催です。

ここに至るまで、メンバー間でもいろいろ意見交換をしました。

皆様にもさまざまなご意見があるかと存じますが、

ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

映画『浅田家!』

『浅田家!』

(上映中~:TOHOシネマズファボーレ富山、J-MAXシアターとやま、TOHOシネマズ高岡)

公式サイト:https://asadake.jp/

 

様々な設定でコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集め、

木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家・浅田政志氏の実話をもとに、

湯を沸かすほどの熱い愛の中野量太監督が脚色して描いた人間ドラマ。

コミカルからシリアスに移行して、最後は見事なオチがついていました。

これ、オープニングの“ある演技”に違和感があって、

終わってみれば、ああ、あれがフラグになっていたか・・・となりますが、

そこはあまり気にしない方が楽しめます。とにかく、好きな終了感でした。

 

そのオープニングですが、家族の会話が関西アクセントなんだけど、

でも、これは明らかに大阪や京都、神戸ではないな・・・と思っていたら、

しばらくして三重だと分かりました。三重は経済圏としては東海地方ですが、

言語の訛り方は近畿地方なんですね。確かに三重の知り合いはそうでした。

三重県が地元の人には分かるロケシーンなどもあるのでしょうが、

ご当地映画ではなく、全国、世界中の人が楽しめる映画です。

実際、三重県には特にゆかりのない私がそうでしたから。

 

コミカルなのは「浅田家」という写真集ができるまでの顛末。

政志氏に才能や発想力があったのはもちろんですが、

人として面白いのはお父さんだし、お母さんの理解度も大きい。

そもそも。父の夢を叶えるために撮ったのが写真集のきっかけなのです。

専業主婦のお父さん、平田満さん、最初から最後まで面白かった!

そして、洒落の利かない真面目な男だと思われた兄の幸広も、

家族写真の制作にあたっては、それなりに無茶をやってます。

 

結局、「浅田家」は家族みんなが楽しんで撮ってるんですね。

オープニングでまたしても「普通」という言葉が出てくるシーンがありますが、

結局、芸術家や表現者は「普通」では世に出ることはできないのですよ。

ていうか、周りが普通じゃないと思ってることも、浅田家では「普通」のこと。

結局、ここにも何度も書いてますけど、「普通」なんてものはなくて、

多数派と少数派、希少派があるだけで、どちらが正しいわけでもないんです。

 

また、人の成功には必ずといっていいほど周りの人の尽力があります。

政志の場合は幼馴染みの彼女、若奈ちゃんがまず一人目。

上京してきた政志を自分のアパートに住むことを許し、

出版社回りで結果の出ない政志のために個展の開催を促します。

黒木華さん、プロポーズのシーンとか素朴に可愛いです。

 

で、若奈さんがお膳立てした個展にやって来た赤々舎の姫野社長が二人目。

他の出版社の編集者が見向きもしなかった政志の写真を面白いと言い、

半ば勢いで写真集を出版してしまいました。ところが、すぐには売れません。

売れないんだけど、慣れているのか、最初から分かっていたのか、

姫野社長は泰然自若としていて、笑って酒を飲んでいました。

その後、社長はそんなに登場しないのですが、格好良い人だと思いました。

池谷のぶえさん、こういう役が“どハマリ”するポジションの女優さんです。

 

シリアスになっていくのは東日本大震災が起きてから。

この時の政志は既に賞を取って、写真集も売れて、仕事も順調でした。

写真集は売れていたわけでもないのに大きな賞を取るのは興味深いですが、

賞を取れば、やはり写真集は売れるようになる。

そこには微妙なモヤモヤもありますが、世の中とはそうなのでしょう。

 

とにかく、政志は浅田家以外の家族写真も依頼されるようになり、

その最初のお客さんが岩手の家族だったので、心配で訪ねてみたら、

そこで出会った小野君という青年が、被災地に残されていた写真を回収して、

生き残った持ち主に返すというボランティア活動をしていました。

菅田将暉さんが演じています。この人は脇役でもマジで上手いですね。

自分が演じるキャラクターは立てても、主役を喰わない上手さを感じます。

 

政志は小野君との出会い、地元の父を失った少女との出会い、

そして被災地での活動、そういったものを通してプロの写真家になりました。

実の父が重病で倒れて入院していても、

写真家としてやるべきことをやるために三重から東北に戻っていきます。

それを送りだすときの母親が政志へしたことと、かけた言葉。

これには私も身につまされました。

プロであるという自覚は仕事以外のことにも及ぶのです。

にしても、風吹ジュンさんはホンマ、いつまでも可愛いですなぁ。

 

望みフェアウエルなど、

最近観た映画は家族について考えさせられるものが多いです。

クレヨンしんちゃんアダムス・ファミリーも、まぁそうですね。

私は53歳にもなって、いまだに「息子」や「兄」、

さかのぼっても「孫」や「甥」としての家族しか経験していません。

今までの自分の生き方そのものを否定するようなことはしませんが、

その一方で、やはり自分は何か足りていないんじゃないか・・・。

そんなことも思ったりしている今日この頃です。

 

映画『望み』

『望み』

(上映中~:TOHOシネマズファボーレ富山、J-MAXシアターとやま、TOHOシネマズ高岡)

公式サイト:https://nozomi-movie.jp/

 

個人事務所で一級建築士として働く石川一登と、

自宅で校正の仕事をしている妻の貴代美は、

高校生の息子・規士(ただし)や中学生の娘・雅(みやび)とともに、

スタイリッシュな高級邸宅でそれなりに平和に暮らしていますが、

高校生(1年だったかな?)の規士は怪我でサッカー部を辞めて以来、

遊び仲間が増え無断外泊することが多くなっていました。

年明けすぐのある日、規士が外出から帰らず、連絡も取れなくなりました。

ほどなくして、規士の同級生が殺害されたというニュースが流れます。

警察からは、規士が事件に関与している可能性が高いとだけ告げられます。

行方不明となっている3人のうち、犯人と見られる逃走中の少年は2人。

規士は犯人(加害者)なのか被害者なのか分からないまま・・・という展開です。

 

雫井脩介さんの同名ベストセラー小説を堤幸彦監督で映画化しました。

例によって原作未読ですが、雫井さんの小説は過去に、

クローズド・ノート検察側の罪人などが映画化されています。

堤幸彦監督は最近は本作のようなシリアスな作品も多くなってきて、

それも面白いですが、僕は溺れる魚みたいな作品が好きなのです。

 

さて、本作の一番のポイントは、規士は犯人か被害者か分からない中、

母の貴代美は、犯人であっても息子に生きていて欲しいと望み、

父の一登は、被害者であっても彼の無実を信じたいと考え、

妹の雅も妹の立場で望む真実があることを口にしたということです。

でも、根底で心配しているところは共通しています。大事な家族ですから。

 

一方、望む真実は警察やマスコミ、規士の同級生たちにもあり、

一登の仕事仲間などは規士が犯人だと決めつけていました。

女性刑事とかマスコミとか、観ていてホンマに腹立たしいです。

あの人たちは、自分たちの職務という狭義の正義で動いています。

また、仕事仲間だった昔気質の工務店の社長さんが、

いやもう、いますよこういう爺さんって感じで、

実は私は観ていて、この人に一番悲しい怒りが沸いてきたのですが、

それはつまり、竜雷太さんが好演していたということです。

 

その他、石川宅に誹謗中傷を落書きする奴らも当然のように出てきて、

よく考えたら、石川家の人たちの味方ってあんまりいない・・・。

でも、そういうところに社会や人間のリアルを感じました。

ぶっちゃけ、私だって優しくはないですからね。最近特に自覚してます。

ただ、味方といっても難しいものがありまして、

規士の同級生には「彼は犯人じゃない」と信じて訴える子たちもいましたが、

よく考えたら、それは貴代美の「望み」とはズレがあるわけで・・・。

 

貴代美役は石田ゆり子さん。綺麗可愛い!

事前に「アップ多し」と伺っていましたが、確かに多かったです。

最近(でもないか、昔からか、まぁいいか・・・)、

いろんな女優さんを好きだと書いたり、ラジオで話したりしてますが、

やっぱり、僕は石田ゆり子さんが一番好きなのですよ。

自宅で苦悩している貴代美はノーメークではないと思いますが、

それ風のメイクで、やつれた感じが溢れ出ていて、でも、好きです!

 

その他、一登役の堤真一さんは言うに及ばすの上手さで、

娘役の清原果耶さんは、最初はこれまでの役では私は観たことない、

いわゆる今どきの斜に明るい感じの中学生だったのですが、

やはり、兄のことで苦悩しだしてから本領(?)を発揮した適役でした。

彼女もノーメーク風で、でも、透明感があって可愛いですねぇ。

規士役の岡田健史さんは高校1年にはちょっと見えなかったですが、

少ない台詞の中で、葛藤や青さみたいなものはよく出ていたように思います。

 

規士は犯人だったのか、被害者だったのか、

あるいはその他だったのか、さすがにここに書くことはしませんが、

ある結果が出て、今の石川家はどうなっていたのかが描かれて、

各人がそれぞれの「望み」を持てそうな終了感は良かったと思いました。

 

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