臨床ヒプノセラピスト&公認心理師の真紀です。
ヒプノセラピーでは
悲嘆療法と言って
亡くなった方の魂と対話する技法があります。
悲嘆療法の元となったのが
サイコマンティウム療法です。
サイコマンティウム療法は
もともと古代ギリシアで行われていた
死者の霊との再会を果たす方法です。
大切な存在の死によって
悲嘆に暮れている人のための
悲嘆をやわらげたり
解消するための心理療法です。
死者の託宣所（せんたくじょ）と
言われる特殊な場所で行われていたそうです。
そこは迷路のような通路を抜けていった
地下にある洞窟のようなところで
ひと月もの時間をそこで過ごします。
自身の五感が研ぎ澄まされた状態で
亡くなった人との再会をするための
広間に案内されます。
その広間にはたいまつが炊かれ
中央に水をはった大きな鍋があって
その鍋をのぞくと水面に
亡くなった人の魂が
浮かび上がってくるのです。
このサイコマンティウム療法を
現代によみがえらせたのが
アメリカの医師であり
心理学者のレイモンド・ムーディ博士です。
現代版では鍋の水面の代わりに鏡を使用します。
ヒプノセラピーの悲嘆療法では
お花畑のイメージから
そこにある小屋の中で
亡くなった方と再会します。
あるいは、前世療法から
前世の人生が終わって
中間生というお空の上に行って
亡くなった方と再会することもあります。
故人との対話で
伝えたかったことや
聞きたかったこと
やりたかったことなど
自分の中に残っていた
未完のコニュニケーションを
じっくりたっぷりと果たします。
自分の中に滞っていた
エネルギーが解放され
癒しや気づきとなってあらわれます。
心も身体も楽になって
これから先の人生が
生きやすくなるのです。
見えない世界ですから
クライアントさんの信じているものや
受け取り方でも変わってきます。
ヒプノセラピーは深い意識との対話です。
自分の中にあるものが
必要な世界を観せてくれます。
魂の学びと成長でもあります。
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