ジュラコン修復の最難関、穴の修復に挑戦! | 美軌模型店の待合室

美軌模型店の待合室

ようこそお越し下さいました!

店主の工作日記や、お客様の作品などを紹介しています。
一緒に工作を楽しみましょう!(^^)/

皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。

これはキツイぞ、C11レストア その4

11月に2回ほどブログに書いて
昨日を含めて4回目の記事ですので
いきなり その4 から書き出してみました(笑)

ようやくまともに走るのを確かめましたので
あとは飾り物をひとつひとつ直しますが
最初にして最大の修復がこの動輪の穴。

IMG_20151220_164946884.jpg

前と後ろの、普通のクランクピンで
連結棒をとめるだけのところは無事でしたが
肝心の真ん中の動輪が両側バカ穴になってます。
これではロッドなしの機関車にしかなりませんから
避けて通れません。

しかも金属やABSの部材ならともかく
事後の加工性においては最難関のジュラコン素材。
接着が利きませんから、溶接しかありません。

以前も何かの車両で折れたツメの修復をやりましたが
・・あっ、思い出した。キハ40の動力装置でした
http://ameblo.jp/making-rail/entry-12076991131.html

このジュラコン溶接法は、
盛り付けはわりと得意なんですけど
穴を埋めて直すとか、細かい隙間に流す、
といったことは粘度や道具の関係で
きわめて困難な部類の工作なんです。

多少、汚い仕上がりになりますけど
どうせ黒い部分は目立ちませんから(笑)
ここは機能重視で割り切ることにしました。

IMG_20151220_164947987.jpg

今回も、カトーカプラーの余ったランナーを
盛り付ける材料に使います。
適温に下げたハンダごてを使って
土台の樹脂を溶かして混ぜながら
少しずつ盛り付けを増やしていきます。

なお、ここでコテ先の温度を
くれぐれも上げすぎないのがポイントです。
煙をあげてモクモクと臭いが立ち込めるようでは
温度が高すぎます。
その場合、なんとか我慢して盛り付けても
そこに付いているのは
「燃えカス」の状態の樹脂ですので
元のジュラコンの物性は期待できません。

逆に、温度が低すぎる場合は、
単純にコテを当てても溶けませんから
こちらは判りやすいと思います。

さて、ピン穴の周囲くらいの寸法まで
ジュラコンが行き渡ったなあと思ったら
車軸あたりの高さまで削って仕上げます。

IMG_20151220_164948463.jpg

溶着が足りないと、
このときにボロッと取れますから
完全に一体化したことを確かめるためにも
遠慮なく力を入れてナイフで削った方がいいですね。
ここで溶着が不完全ですと、いずれにせよ
ピンを挿した時に割れて、固定できません。

それが出来ましたら
あとはピン穴をあける作業です。
ここで祈る気持ちでいっぱいになりましたのは

ピンを圧入させるために
ピンが太いのか、穴が小さいのかによって
工作の難易度がまた変わるから、という次第で

IMG_20151220_164948960.jpg

模型の神様にお願いしながらピン径を測ったら

絶妙に1.00mmより太く見える気がする!

えっ?気のせい?(笑)

しかし、いずれにせよ
計測不能な範囲の直径差ですから
そうと推論したら穴をあけてしまいます(^^ヾ

0.5、0.8、1.0mmの順に、
所定の位置(ただし目分量)に慎重に開孔したら

IMG_20151220_164949477.jpg

はたして正解だったようです(*^^*)

しかし試練はまだまだ続きます。
ここで挿したのは、あくまでも丸いクランクピン。
実際に使うのは、メインロッドを繋ぐ
リンクと一体になった角穴のピン。

本来、取付角度を判りやすくするために
親切に設計した部分なのですが
ドリルで角穴をあけるのは不可能ですから
またまた祈る気持ちで
丸穴の四隅をナイフで切り取るしかありません(^^;

が、とりあえず穴らしき物が出来たところで
今日は時間切れになりました。

次回、ロッドを組みながら
この穴の調整も一緒にやりたいと思います。

-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-

「いいね!」と思ったら、おひとつクリック!

  にほんブログ村

鉄道コム  鉄道コム


応援よろしくお願いします(*^^*)

-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-☆☆-

工作記大募集中!!

灯火類の自作、「きらめきライト」の取付、  
ステッカーの貼付体験記などなど、
どしどしお寄せくださいませ!
ご応募の方に粗品進呈中です!
>>>詳しくはこちらまで!
★★みんなの工作室★★   ライト工作編!!
★★みんなの工作室★★  ディテールアップ編!!