毎度おなじみ美軌模型店です。
これはキツイぞ、C11レストア その4
11月に2回ほどブログに書いて
昨日を含めて4回目の記事ですので
いきなり その4 から書き出してみました(笑)
ようやくまともに走るのを確かめましたので
あとは飾り物をひとつひとつ直しますが
最初にして最大の修復がこの動輪の穴。
前と後ろの、普通のクランクピンで
連結棒をとめるだけのところは無事でしたが
肝心の真ん中の動輪が両側バカ穴になってます。
これではロッドなしの機関車にしかなりませんから
避けて通れません。
しかも金属やABSの部材ならともかく
事後の加工性においては最難関のジュラコン素材。
接着が利きませんから、溶接しかありません。
以前も何かの車両で折れたツメの修復をやりましたが
・・あっ、思い出した。キハ40の動力装置でした
http://ameblo.jp/making-rail/entry-12076991131.html
このジュラコン溶接法は、
盛り付けはわりと得意なんですけど
穴を埋めて直すとか、細かい隙間に流す、
といったことは粘度や道具の関係で
きわめて困難な部類の工作なんです。
多少、汚い仕上がりになりますけど
どうせ黒い部分は目立ちませんから(笑)
ここは機能重視で割り切ることにしました。
今回も、カトーカプラーの余ったランナーを
盛り付ける材料に使います。
適温に下げたハンダごてを使って
土台の樹脂を溶かして混ぜながら
少しずつ盛り付けを増やしていきます。
なお、ここでコテ先の温度を
くれぐれも上げすぎないのがポイントです。
煙をあげてモクモクと臭いが立ち込めるようでは
温度が高すぎます。
その場合、なんとか我慢して盛り付けても
そこに付いているのは
「燃えカス」の状態の樹脂ですので
元のジュラコンの物性は期待できません。
逆に、温度が低すぎる場合は、
単純にコテを当てても溶けませんから
こちらは判りやすいと思います。
さて、ピン穴の周囲くらいの寸法まで
ジュラコンが行き渡ったなあと思ったら
車軸あたりの高さまで削って仕上げます。
溶着が足りないと、
このときにボロッと取れますから
完全に一体化したことを確かめるためにも
遠慮なく力を入れてナイフで削った方がいいですね。
ここで溶着が不完全ですと、いずれにせよ
ピンを挿した時に割れて、固定できません。
それが出来ましたら
あとはピン穴をあける作業です。
ここで祈る気持ちでいっぱいになりましたのは
ピンを圧入させるために
ピンが太いのか、穴が小さいのかによって
工作の難易度がまた変わるから、という次第で
模型の神様にお願いしながらピン径を測ったら
絶妙に1.00mmより太く見える気がする!
えっ?気のせい?(笑)
しかし、いずれにせよ
計測不能な範囲の直径差ですから
そうと推論したら穴をあけてしまいます(^^ヾ
0.5、0.8、1.0mmの順に、
所定の位置(ただし目分量)に慎重に開孔したら
はたして正解だったようです(*^^*)
しかし試練はまだまだ続きます。
ここで挿したのは、あくまでも丸いクランクピン。
実際に使うのは、メインロッドを繋ぐ
リンクと一体になった角穴のピン。
本来、取付角度を判りやすくするために
親切に設計した部分なのですが
ドリルで角穴をあけるのは不可能ですから
またまた祈る気持ちで
丸穴の四隅をナイフで切り取るしかありません(^^;
が、とりあえず穴らしき物が出来たところで
今日は時間切れになりました。
次回、ロッドを組みながら
この穴の調整も一緒にやりたいと思います。
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