必見!?こんなパーツも自分で直しちゃう裏ワザ | 美軌模型店の待合室

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店主の工作日記や、お客様の作品などを紹介しています。
一緒に工作を楽しみましょう!(^^)/

皆様こんにちは。
毎度おなじみ美軌模型店です。

今日ご紹介するのは
ちょっとした曲芸です(*^^*)

ジュラコンと呼ばれる樹脂、
鉄道模型で言えばカプラーや台車の
あの素材の事なのですが
接着剤だろうが塗料だろうが
とにかく如何なる溶剤も受け付けないので

壊したときが交換しかない、
なんてイメージはありませんか?

しかし、ひとつだけ方法があるのです。
それが「溶接」!!

この樹脂、
溶かしたときのトロトロ具合が非常によく
接合はもちろんのこと、盛付けも利き
ナイフやヤスリで加工できる範囲であれば
好きなように成形も可能なのです!

今日は一例として
割れたツメの修復をやってみました。

用意する道具はヤスリとナイフとコテ。
私は温度調整付きのハンダゴテを使いますが
150度くらいになって、先端が細ければ
何でもいいと思います。

そして、盛付け用のジュラコンは
カトーカプラーのランナーです。
つまり廃材利用、材料費タダ!(笑)

現状はこんな感じで
モーター側のツメが折れていて
動力装置に台車位置が固定されず
走行不調の原因になっていると思われます。

以下、黒くて小さいので
写真が判りにくいのですが
どうぞご注目を(^^ゞ

まずコテをランナーに当てて
適量をすくい取ります。
この作業の最大のポイントが温度でして
コテを当てたときに煙が出るようでは
温度が高すぎますのでNG。
それを盛っても、
劣化した燃えカスのようなものですから
うまくいきません。

逆に、温度が低いと粘りが強すぎて
硬くて糸を引きやすく、うまく定着しません。

トロトロのままコテに乗り
乗せたままで煙も臭いも
全く出ない状態が適温ですので
そこはうまく調整します。

では開始。
トロトロの樹脂は、盛りつけて
コテを離したときに糸を引くように伸びますので

その性質を利用して
タテ、ヨコにまずは盛って繋げてみます。

この時、土台になる部分も
少しだけ一緒に溶かし込む感じで
樹脂を一体化させるのがコツです。

左側のツメと穴が
これから作ろうとしている元々の形状です。
(寸法は若干違います)。
あとから穴をあけるのは面倒なので
最初からあいた状態で成形することにします。

こうして、何となく形が出来たら
しっかり一体化するように
少しずつ、多めに盛りつけてしまいます。

手前に向かってモリモリなのは
ツメの出っ張りをあとから削り出すためです。
こんな小さいものなら、
ヤスリですぐに削れますから
多いぶんには問題ありません。

これくらいになったら
次に削り出しを始めます。
寸法の取りやすい外形の部分から
ナイフやヤスリで調えていきます。

穴がほぼ一発で決まったのは幸運でした。
外側を整えるだけなら作業も簡単です。

最後にツメを切り出して完成!
ここで、少し力を加えてみて
しなっても折れない位であれば成功です。
割れ目を感じたら、
そこの部分に再度少し溶かして盛って
修復すれば大概はリカバリ可能です。

表面は少し荒れ気味ですが
場所が場所だけに、強度があれば問題なく
今回はこれで良しとしました。

では、取り付けてみましょう!

少し離れたら
もう見た目ではどこを直したか判らないです。
黒いし(笑)

肝心の強度や取付具合ですが
全くぐらつきがなくなり
位置も適正に保たれています。
成功しました!(*^^*)

まあ、こんな感じで

私の場合、旧車復活が
メインの趣味のひとつですので
太古の昔の部品なんか
入手不能なケースがほとんどです。

部品取りのために買ったジャンクも
勿体無くなって一緒にレストアを始めて
何度ハマったことか(笑)

こうして部品を作ったり直したり、は、
最初は仕方なく始めたのですが
慣れていくうちに色々出来てしまうのがわかり
今となっては楽しみのひとつです。

どうしても困ったら、
こんな方法もありますという例でした。
ご参考までにどうぞ(^^ゞ

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