ロカマドゥールの宿で目覚めた朝。
日中は観光客が一杯で賑やかなイメージだったこの村も、朝は人通りもほとんど無く静か。
人気の観光地は、昼間の姿だけ見るのはもったいないですよね。
1泊して、観光客の居ない時間帯に散策すると、村の印象も随分違います。
この写真は↑村の川を挟んだ反対側から撮った写真。
この村は4層構造になっていて、一番下に川が流れて駐車場があり、2層目(この写真では一番下)にお店やホテルが並ぶ目抜き通り、3層目が教会で、一番上がお城と広い駐車場になっています。
こちらは、ロカマドゥールの地図↓
緑:川と駐車場 オレンジ:村の目抜き通り 黄色:宿泊したホテル 青:教会 紫:教会からお城までの遊歩道 水色:お城
ホテルやお店等が並ぶ村の目抜き通りは、車1台通れるだけの細い道。
この村もスペインのサンティアゴ・コンポステーラを目指す巡礼者が立ち寄る有名な巡礼地のひとつなんです。
主人が歩いている「ル・ピュイの道」からは少し外れていますが、ちょっと大回りしてこの村に立ち寄る巡礼者も昔は多かった様です。
この村に来るまで知りませんでしたが、この村の教会は中世の時代から多くの信者が訪れた歴史ある有名な教会なんですって。
ウィキペディアによると、この村には年間150万人が訪れるそうで…。
こんな小さな村に?本当?ってにわかには信じがたいですが・・・。
この目抜き通りから、教会へ上る200段以上ある階段からは聖域になっているそうで。
この長い階段を、一段ずつひざまずきながら上る男性の姿が。
巡礼者はこうしてこの聖地を登って行くんだそうです。
階段の先にそびえる美しい教会↑
教会と言うより、壁に張り付くように建てられたお城の様にも見えます。
中に入らせてもらいましょう。
残念ながら、この教会は長い歴史の中で、戦争等によって破壊され、一時はこの村も衰退し、歴史ある教会が再建されたのは19世紀の事だそうです。
この教会から、更に上のお城まで歩いてみます。
林の中の遊歩道の様にも見えるこの道には、14か所のステーションが作られています。
エルサレムに残るヴィア・ドロローサを模したものじゃないかな。
坂道を歩いてお城までやって来たのは良いけれど…。
入場料の1人2€が払えない…。
コインを入れると門が開くんですけど、4€分のコインが無い。
まぁ、仕方ない。中に入るのは諦めて村が綺麗に見える場所を探して歩いてみます
。
広い駐車場の脇のヴューポイントから見るロカマドゥールの村↓
今までイタリアやフランスの「美しい村」を周って来て、今更ですがやっと自分の好みの村が分かって来たかな?
人それぞれ感じ方は色々ですが、私は多分このロカマドゥールみたいな村が好みなんだと思う♪
今回周ったフランスの村の中では、このロカマドゥ―ルとナジャックの村が特に私の好みでした。
何がどう他の村と違うのかはうまく表現できませんけど、この二つの村はちょっと雰囲気が似てる気がします。
・中世の騎士の時代を彷彿とさせるような雰囲気があって
・ヴューポイントから見る村の姿が美しくて
・適度に可愛いお店やカフェがあって
・歴史的に興味深い見学ができて
・何か特産品があると尚よし
・猫に会えたら好感度更にアップ
その日の天候や諸々のコンディションも関係して来るかな・・・とは思いますけどね。
因みに、このロカマドゥールの特産品はこちら↓
ヤギのミルクで作るチーズ。
カオ―ルのレストランでたまたま頂く機会があったんです。
ヤギのチーズは匂いが強くてあまり好きではないんだけど、少量頂く分には美味しい。
ロカマドゥールの村は、車での移動が便利ですが、周辺は道幅の狭い田舎道が続いてちょっと運転しにくかったです。
鉄道駅Rocamadour-Padirac(無人駅らしいです)が村から5㎞程の所にあるそうなので、宿泊するホテルに予約の時点で送迎手配をお願いするのが確実で良いと思います。又は、駅からタクシー会社に電話する手もある様です。※電話番号が駅に貼ってあるとの情報※
ロカマドゥールのホテル検索→こちら
私達の宿泊したホテル「Le Teruminus des Pelerins」は、立地も良くて手頃でおススメ。
もうちょっと予算があるなら「Best Western Beau Site」こちらも立地が良くて建物も素敵。
村の中じゃなくて、ちょっと離れたヴューポイントから村の美しい姿が楽しめるホテル「Hostellerie Bellevue」。
さて、この日は午後から6時間のドライブでヴェズレーの町に向かいます。
12日目:その②の記事につづく。
では、また。