さて、翌日。
本日も主人は巡礼路を30㎞程歩く予定。
一方、私は次の宿に車で移動するのですが、宿のチェックイン時間が夕方4時なんです。
この辺りの巡礼路上には、観光が楽しそうな村や町もなさそうだし…。どこで暇を潰そうかと前日の夜にGoogle mapをよくよく眺め・・・。
「おっ!ナジャックがあるじゃん♪」と、フランスの美しい村のひとつを発見。
フィジャックから車で1時間程南下した所に、以前どこかで見た「美しい」と評判の村の名前を見つけました。
それで、主人と別れた後はNajacの村を目指してドライブ。
本来の目的地とは方角も違うんですけど、時間を持て余している事だし、折角だから行ってみよう!
ナジャックの村に無事に到着できたのは良いけれど、村の入口の駐車場が一杯で村の周りを駐車スペースを求めてグルグル周り・・・。
なんとか地図上の↓駐車場2に無料で車を停められました。小さな村のツーリストオフィスで村の地図をゲット。
ナジャックの村は、こんな↓縦長な小さな村。
赤:お城 黄色:村のメインストリート 水色:駐車場
村のメインストリートは、村の人達以外は車両進入禁止みたいです。
この村は小高い丘の上にあって、ナジャックの鉄道駅はこの丘の麓にあります。
昨日訪れたフィジャックの町から鉄道利用で50分程で来れるみたいだけど、鉄道駅から徒歩20分程の坂道は歩くしかないのかな?
村までのバスはなさそうでしたけど。歩くと結構つらいかも。
この村のメインストリートには、お土産屋さんやレストラン/カフェも数件並んでいて、観光客も割と多かった印象。
メインストリート上のビューポイントから撮るこの姿↓がこの村の顔♪
村のメインストリートの先にそびえるお城がカッコイイ。
私の未熟な写真では、この美しさは十分に伝わりませんけどね、この景観が本当に素敵なんです‼
来る前は、それ程期待していなかったんだけど、「うわ~、絵になるわぁ♡」ってテンションが一気に上がりました♪
では、お城まで歩いてみましょう。
この日も夏日で、日傘をさしていても暑くて暑くて暑くて・・・。
ハンドタオルを水で濡らして、体を冷やしながら歩くんだけど、熱中症の一歩手前、ジワジワと頭痛が・・・。
写真でみると緩やかな下りの一本道に見えますが、意外とアップダウンがあるんです。
坂を下って、そこからフーフー言いながらお城までの坂を登ってやっと到着。
本当は、お城の見学をするつもりはなかったんだけど、もう炎天下を歩くのも限界で日陰も無かったので、ちょっと休憩できそうなお城の中に吸い込まれてしまいました。
お城の見学は、確かひとり6€だったと思います。日本語の説明もあります。
お城の内部↓
あらら?・・・お城の中は廃墟の様ですね。
説明によると、このお城は地の利を活かして1100年に軍事的な目的で建てられ、13世紀に再度増築されたものだそうで、当時としては最新の軍事建築技術が用いられたんですって。
写真の右手の地下には、牢獄もありテンプル騎士団が投獄された事もあったとか。
兵士の駐屯した場所や、教会、人ひとりがやっと通れる通路の奥には敵の侵入を許さない城主の間もあります。
残念ながら、フランス革命の後(だったと思う。ちょっとうろ覚え)に競売にかけられ、購入者はこの城を採石所として使ったので、城は解体されてこんな廃墟の様な姿になってしまったそうで・・・。
こんなかっこいいお城をそんな理由で壊すなんてなんとも罪深い話ですね。
当時の姿を模型で見ることができます↓。
このお城には、第二次世界大戦中にあの有名な「モナ・リザ」様も滞在されてます。
ルーブル美術館の所蔵品の一部がココに疎開していたそうですよ。
お城から見る村↓
このお城、廃墟の様で内部も味気ないんですけど、なぜか意外と見学が楽しかった。
再び村のメインストリートを歩いて駐車場に戻ります。
例のビューポイントで振り返り、写真をもう一枚。
ナジャック、良い村だったなぁ。ひとそれぞれ好みがありますが、私はこの村好きだわぁ
来れてよかった♪今回は1人で来たけど、主人ともう一度宿泊で来て時間によって変わる村の姿を見てみたい!
「美しい」とか「可愛い」とかって言葉は当てはまらないかもしれないけど、素朴な田舎の趣のある村が好みの方にはおススメですよ。
鉄道と徒歩で来れるフランスの美しい村ってなかなかないですし。
この村に宿泊するなら、選択肢はあまりなくて・・・
ナジャックの村の中のホテル→「ロジ ルスタル デル バリ」※メインストリートからはちょっと外れる立地。
鉄道駅の近くのホテル→「Logis Belle Rive」
どちらのホテルも評判も良くて良い感じ♪
さて、ナジャックの村を後にして、本日の宿泊先に向かいます。
今夜から2泊するのは、巡礼路に近い「La Hulotte」。ここも田舎の畑しか周りにない様なお宿。
ツイン朝食付き1泊78€。無料駐車場有。
部屋が広い!宿を経営しているご家族もとても親切で良いお宿でした。
共同で使えるキッチン&ダイニングも広い!
私達の部屋は、外のテラス付き
このテラスで、ピクニックディナーの予定だったんだけど、田園風景の中にはハエがブンブン飛んでいて食事どころではなかったので、部屋の中に退散。
田舎はハエやら蚊やら蛾やら・・・虫が多い~。
主人はこの日は、カジャックの村でウォーキングを終了。
車で迎えに行ったカジャックの村は、とっても小さい村ですが村の中にスーパーや郵便局等生活に必要なものが揃っていて便利そうな村でした。散策もちょっと楽しい。
サンティアゴ巡礼路を歩く巡礼者が泊まるジットと呼ばれる宿泊施設↓
私も歩けたら、こんな宿に泊まりながらサンティアゴを目指したいのに。
重度の貧血持ちで、体力ないし、左ひざも悪いので巡礼者になるのはどんなに頑張っても無理だと思う。
翌日は、フランス人に人気の村№1の「サン=シル=ラポピー」に行ってみます♪
では、また。
つづく