前回の続きです。
腰痛を治したかったら、腰痛のことを考えてはいけません。
痛みに目を向けるほど、痛みが増します。
「痛いのだから痛みに目を向けるななんて無理」と思うかもしれませんね。
でも、本当にそうでしょうか。
24時間ずっと痛みのことを考えているわけではないはずです。
お風呂に入ってリラックスしているとき、美味しいごはんを食べているとき、眠っているときなど、一瞬であっても、痛みを忘れていることがあるはずです。
一瞬であっても、痛みを忘れることができているのだから、痛みに目を向けないことはできます。
そうはいっても、痛みのことを考えてはいけないと思うほど、痛みのことを考えてしまいます。
そこでおすすめなのが、趣味を楽しんだり、笑える映画やテレビを見たり、笑えるマンガや本を読んだりすることです。
夢中になれることをやっているとき、時間が経つのを忘れてしまいますよね。
そんなときは、周囲の音やにおいに気がつかなかったり、空腹感を忘れていたりするはずです。
目の前のことにだけ集中をしていて、他のことへの意識はなくなっています。
こういった夢中になっている状態のときは、痛みのことも忘れてしまいます。
痛みが気になって趣味を楽しめないと思うかもしれません。
でも、本当にそうですか。
それをやってみようとしましたか。
無理だと最初から決めてしまって、実際に行動していないのではないでしょうか。
水泳が趣味だとします。
水泳をするには、まず水着を用意する必要があります。
趣味でやっていた人は、すでに持っているはずです。
水着を用意したら、プールに行く必要があります。
では、実際にプールに足を運びましたか。
無理だと最初から決めてしまって、プールに足を向けていないのではないでしょうか。
やってみないとできるかどうかわかりません。
できないと思っていても、実際に行動してみると意外とできたりします。
笑いには痛みを軽減させる働きが期待できます。(参考:Effects of laughter yoga on health-related quality of life in cancer patients undergoing chemotherapy: a randomized clinical trial - PubMed (nih.gov))
また、笑いはポジティブなものです。
ポジティブとネガティブは同時に感じることができないので、ポジティブでいればネガティブ(痛み)は意識にのぼらなくなります。
「痛みがつらいと笑ってなんていられない」と思うかもしれません。
でも、趣味のことと同じように、それをやってみないとわからないです。
面白い映画をスマホやテレビに映してみる。
笑えそうな動画を開いて見る。
そんなことからはじめてみてください。
腰痛がひどくて笑いどころではないと思っていたとしても、意外と笑えたりします。
他の症状にも同じことがいます。
症状に目を向ければ症状がひどくなります。
症状を軽減させるためには、それに目を向けないことが大切です。
目を向けないようにするためには、趣味を楽しんだり、笑える映画などを見たり、笑える本を読んだりすることが役に立ちます。

