眠れないときには、牛乳を飲むとよいといわれています。
でも、眠れない夜に牛乳を飲むことはおすすめできません。
その理由は3つあります。
1・朝に飲まないと意味がない
眠れないときに牛乳を飲むとよいといわれている理由は、トリプトファンというアミノ酸が含まれるからです。
眠りに誘うメラトニンというホルモンがあります。
メラトニンはセロトニンから作られます。
セロトニンの材料がトリプトファンです。
メラトニンが分泌されるのは、起床後14~16時間後です。
眠る前にトリプトファンを摂取しても、すぐにはメラトニンは作られないのです。
消化・吸収の時間を考えても、牛乳を飲んでメラトニンがすぐに分泌されることはありません。
メラトニンを分泌させるためには、朝にトリプトファンを摂ることが大切です。
2・下痢を起こして睡眠の妨げに
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人は少なくありません。
これは牛乳に含まれる乳糖を分解できないからです。
乳糖を分解するには、ラクターゼという酵素の働きが必要です。
乳児のころは乳糖を分解する酵素を持っているのですが、大人になると次第に少なくなってきます。
それによって、乳糖を分解できず大腸に届きます。
そして、大腸にすみつく腸内細菌によって分解されてガスが発生をしたり、乳糖が腸の中に水分を引き込んだりして、お腹がゴロゴロします。
お腹の調子は感情に影響を与えます。
感情は脳で作られています。
腸で感じ取る情報が脳に伝わり、その情報が感情に影響を与えるのです。
お腹の調子が悪かったり、気分が優れなかったりすれば、睡眠の質に影響を与えます。
3・胃が休まらない
就寝3時間前に食事を終えていることが理想です。
眠るときにもまだ胃にたくさん食べもの残っているようだと、消化活動をしなければならず、体が十分に休むことができません。
水なら消化をする必要がないので、就寝前に飲んでも大丈夫です。
でも、牛乳には糖質・脂質・タンパク質などが含まれているので、消化をしなければなりません。
お腹いっぱい食べた日の翌日は、起きたときに何となくすっきりしない、なんてことがありませんか。
消化活動をしていると体が十分に休まらないからです。
お腹いっぱいというほどでなくても、牛乳を飲むと消化をする必要がでてきて、体が休まりません。
そして、夜遅くにカロリーのあるものを摂るのは肥満の原因にもなります。
もし、牛乳を飲んで眠くなったならば、それは温かい飲み物を摂ったからだと考えられます。
温かいものには、気持ちをほっとさせる働きがあります。
ぬるめのお風呂に浸かったり、温かいマグカップを手で包んだりすると、気持ちがほっとしますよね。
眠れないときは牛乳ではなく、ハーブティーがおすすめです。
おすすめのハーブティーは、カモミール・ラベンダー・リンデン・パッションフラワーなどです。
前に書いた記事の「眠れない人におすすめの飲み物」でも紹介をしています。
牛乳を飲んでもすぐにメラトニンは作られないし、お腹の調子は悪くなるし、睡眠の質が悪くなります。
眠る前の牛乳はおすすめできないのです。