先週、1月20日は、古代ハワイに伝わるハワイアンヒーリングを学び教える人にも関係する、ハワイの歴史を大きく変えた出来事が起きた日でした

イギリスの海洋探検家(海軍の軍人、航海士でもある)キャプテン・クックが、西洋人で初めてハワイ(オアフ島)を発見したのが、1月18日。
その2日後の1月20日にハワイの島(カウアイ島)に降り立ちました

1778年の出来事なので、今から246年前のこと

それまで平和に暮らしていたハワイアンの人々や土地に、大きな変化をもたらしました

ハワイに伝わる植物療法ラアウ・ラパアウは、移り住んだ西洋人により、しばらくの間「禁止」
されてしまいました🌿

ハワイアンの人々の間には、元々読み書きの習慣がなく、ハワイの植物療法もハワイアンの間で口承されていた伝統文化 oral traditionでした。
その為、西洋人により、ハワイアンの植物療法が「禁止」されていた期間、ハワイアンの人たちが古代から語り継いできた、多くの知恵や知識が失われてしまいました

それでも現在、数少ないハワイアンの人々により、伝統的な植物療法ラアウ・ラパアウがひっそりと語り継がれているのは…
「禁止」されていた間に、密かに語り継いでいたハワイアンのコミュニティがあったからだと言われています

植物療法ラアウ・ラパアウを正しく教えることができるハワイアンの専門家が限られているのは、そんな時代背景によるものなのです

この植物は、お庭で育てているハワイアンハーブの一つ、ポポロです



私は、この種のポポロをお庭で育てていて、時々レメディを作ります。
西洋人により、ハワイに伝わる植物療法の実践が禁止されていた間に、密かに語り継がれていたレメディ。切り傷や筋肉痛を癒すのに使います

特に切り傷を癒すレメディは、(伝説において)ハワイに伝わる植物療法ラアウ・ラパアウをハワイ諸島に広めた神様ロノLonoが、一番最初に作ったもの

ハワイアンの先生から直接教えてもらいました


ところで

ポポロを「ハワイの薬草の神様」と呼んでしまってる人達がいると耳にしました。
それは間違いです…

ハワイアンの人々の間には、ハワイアンハーブであっても、植物のことを神様、女神などと呼ぶ習慣や伝統文化はありません

ハワイアンの人々が崇拝しているハワイの神々は、自然現象や要素、生き物などに姿を変えて現れるKino lau キノラウ(化身)という自然哲学が古代からあり、特定の植物を神様、女神と呼ぶ習慣はないからです

ちなみに、ポポロは、ハワイの神様Kaneの化身。Kane-popolo とも呼ぶ人もいます

実際に、ハワイアンの植物療法の先生に、ハワイアンハーブの神様・女神といった表現をしている人たちがいることについて尋ねた事がありますが、
「そんな表現はしない。外国人の誰かが勝手に言い出して、広めてしまったのではないか?」
…と言って、ハッキリ否定されていました

古代ハワイの時代、植物療法で多く使われていたハワイアンハーブも、ほとんど使われなかった雑草のように見える植物も…
ハワイアンの人々にとっては、優劣なく、どれも平等に大切な存在だったということなのですね





自然の一部として生きるハワイアンの人たちらしい考え方、植物との接し方のように感じます。
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