ハワイアンターメリック ‘Olenaオレナを少しだけ収穫しました

我が家には、‘Olenaオレナが4株あり、植えた時期がそれぞれ異なるので、一年中、こんな風にちょこちょこと収穫することができます

ハワイアンターメリック‘Olenaオレナは、秋ウコン、学名はCurcuma longaですが、ハワイに伝わる植物療法ラアウ・ラパアウでは、昔からネイティブハワイアンによって大事に育てられているハワイの品種だけを‘Olenaオレナと呼んでいます

そう、必ずしも、ターメリック=オレナではないのです

ハワイアンターメリック ‘Olenaオレナは、カットすると、イエローではなく、鮮やかなオレンジ色をしています

他の植物同様、同じ学名でも、品種によって、お花や葉の色が違うように、根の色もこれだけ違ってきます

ちなみに…
簡単な辞書やネットでは、’Olenaオレナはハワイ語でイエロー🟡を意味すると言われています。
が
イエローにも、薄いイエロー、濃いイエロー、オレンジイエロー…など、沢山の色合いがあります


こんな風に、夕陽にも沢山のイエローがありますよね

それぞれの色合いに合わせて、ハワイ語ももちろん変わります

例えば、ハワイに伝わる植物療法でよく使う単語では…
ハワイ語で、一般的に、イエロー(この色
)は、melemeleメレメレ。ハワイ州の州花のMa’o hau hele マオ・ハウ・ヘレ(Hibiscus brackenridgei)のお花の色、そしてハワイ王国のロイヤルカラーの一つでもあります


濁っていて黄ばんだイエローはlenaレナ。
イエロー寄りのオレンジイエローはlenalenaレナレナ。
そして鮮やかなオレンジ寄りのオレンジイエローが’olenaオレナ。
若干の違いはありますが、大体こんな感じの色合いです



でもやっぱりハワイアンターメリック‘Olenaオレナは、もう少し濃いオレンジ’alaniだよね
…とハワイアンの人たちは言います


では、“なぜ、実際は濃いオレンジ色のハワイアンターメリック、‘Olenaオレナが、オレンジではなく、イエローの種類に入るのか”というと…
それは、‘Olenaオレナから抽出された染料で染められた布が、一般的なイエロー
になるからだと言われています




長い間、王族のお召し物をロイヤルカラー
に染めるのに使われてきたハワイアンターメリック‘Olenaオレナは、植物そのものの色であるオレンジ
よりも、ロイヤルカラーを作り上げてきた染め物のイエローとして分類されて、’Olenaと呼ばれることになったとのこと



他の国や地域では、イエローのターメリック、ウコンが比較的、多く流通しているし、簡単なハワイ語の辞書では、詳しい説明もなく、‘olenaオレナが単にイエローの種類に入れられているので、ハワイアンターメリック‘Olenaオレナも、同じこのイエロー
だと勘違いしている人も多いようです


ちなみに、‘Olenaオレナは乾燥させてもオレンジ色

沢山の種類があるターメリック。ハワイ以外の国や地域にも、オレンジ色の品種のターメリック、ウコンが生息しています
でも、ハワイに伝わる植物療法ラアウ・ラパアウでは、ハワイの土地で昔から育てられてきた、オレンジのハワイの種だけを‘Olenaオレナと呼んでいます
そう考えると、なかなかレアな植物なのです
ハワイに伝わる植物療法ラアウ・ラパアウでも、もちろん、他の国の植物療法の勉強同様、分類学 Taxologyもじっくり学びます

そして、一つ一つの植物の識別に必要な知識として、様々な色合いを表すハワイ語も必ず勉強します。古代ハワイの時代から、ネイティブハワイアンの人たちは、同じ種のお花の色の濃淡も、よく観察して、お薬やレメディを作っていた記録があります

色の数は、もう本当に数が多くて大変

しかも、‘Olenaオレナのように、歴史や伝統文化によって意味が変わったり、勘違いしやすいものもあり、油断ができません

でも、学び続けると、それまで思い込んでいたことが勘違いだと気付けたり、植物・歴史・伝統文化…点と点が繋がる瞬間に出会うことも

その瞬間が、楽しみの一つでもあります

ぜひこちらのブログもご覧ください
その他の関連ブログ