CM大往生 -9ページ目

ノーミュージック ノーライフ 

NTTのタウンページの 
ペーイチ兄さん(なぎらけんいち)・ページ(ピエール瀧)もの
虚脱演出で好きな広告ですが
ミュージシャンを兄弟に見立てた広告で想い出されるのが
タワーレコード「ノーライフ ノーミュージック」シリーズのひとつ

tower
   宮史郎と横山ケン(2003年)

広島カープの入団式に見立てた奥田民生や
定食屋でくつろぐ立川談志とブルーハーツの面々など 
傑作の多い広告シリーズでした。

アートディレクターは現在風とロックの箭内道彦さん(制作当時は博報堂)
撮影が平間至さん。

東京カレンダー

発売中の東京カレンダー。
真田広之なのですが この居住まいに

東京カレンダー

サントリーの和イスキー「膳」のCMを思い出しました。

「ぜんぜん」。

太陽神戸三井銀行を評価する

ライブドアショックで大崩となった日本株市場。
今朝の日経の「週間値上がり・値下がり率」にて
東証一部における 値上がり銘柄トップ20と 値下がり銘柄トップ20の
名前を見比べると……。
注)ここにおいては カルチュアコンビニエンスクラブは「CCC」として扱う。
  吉本興業は「吉本興」として扱う。

値上がり銘柄上位20社
漢字       45文字(のべ15銘柄)
片仮名      31文字(のべ8銘柄)
アルファベット 4文字(のべ2銘柄)

値下がり銘柄上位20社
漢字       6文字(のべ2銘柄)
片仮名     73文字(のべ14銘柄)
アルファベット 17文字(のべ5銘柄)

略称でなく正式社名でいくと より漢字と片仮名の差がつくことは
CCC(カルチュアコンビニエンスクラブ)を例に取れば明かです。

こうしてみると「有事の際の漢字銘柄」と云うことが明確に成ります。

今後 円高・原油高・量的緩和の解除・信用取引の規制と 数々の不安を
背負う日本の証券市場では PBRやPER ROEと共に 漢字の多さ
要チェックです。 

さて。かつて 笑い者と成った 太陽神戸三井銀行(1990-1992)。
今となっては知恵に充ちた社名であると 私は高く評価します。
オシャレな印象を受けないので株初心者の個人が手をつけない。
よって過剰に買われずにすみ、ゆえに有事に売り浴びせられずにすむ。
ああ なんという知恵。時代が早過ぎました。

ちなみに漢字の多さでは山田債権回収管理総合事務所 がトップ。
他が乱高下する中 ここは落ちたっきりです。漢字が多過ぎました。

ラッパーとしての中井貴一

あれは ラップだったのか!

---オリコン社による女性対象のCM好感度調査の記事より----

同じ人気コンビでもお笑いの世界から彗星のように登場したのが、
オリエンタルラジオ。彼らの人気ぶりは出演するCMにも波及し、
ピザーラ カニマヨビンゴ」は初登場で4位に飛び込んできた。
(略) 
 「今、急激に人気が上昇しているオリエンタルラジオを起用していて
耳につくメロディーがいい」(東京都・20代)、「オリエンタルラジオの
リズミカルな歌と動きにつられて見た」(埼玉県・40代)
など、耳に残る彼らのラップが強烈なインパクトを与えているようだ

------------------------------
「ぶゆーでん ぶゆーでん」  ってやつですね。
オリコン社が ラップだと主張して居るのは。
 
さて CMでラップと云いますと 中井貴一のNTTハローダイヤル(1990年)
グーグルで「ハローダイヤル」と検索すると sakusakuの画像が
見つかりました。 

中井貴一  

やはり 中井貴一は わが国最初のラップスターの模様です。
(早口言葉「なまむぎなまごめなまたなご いえ-!!!!!!」の
ドリフターズの可能性もありますが)

NTTドコモは 是非ともエミネムi-podのパロディを中井貴一にて 
やってくだせえ。 おねげえしますだ。 
ドコモダケとのコラボで きのこ喰ってラリって居るみたいな
サイケデリックなCMを。

(追記)
ハローダイヤルの中井貴一の相方・いとうせいこう
みうらじゅんさんのスライドショーで よせばいいのに たまにラップをします。
ほんとうに よせばいいのに。

石川寛「好きだ、」

活字を見るのも PCで打つのも 恥ずかしい 「好きだ、」。
そう云う みっともない題名の映画が 渋谷で そのうち公開されます。

かのようなのは 旭硝子のCM・硝子シリーズ の演出・石川寛による
映画「好きだ、」

2004年早々には出来て居たと記憶して居りますが
 劇場がとれずに
仕方なしに ニューモントリオール国際映画祭と
云うところに出品し
最優秀監督賞の箔を得ての公開 (の模様)。

# 仙道なんとかプロデューサーがよくやる手ですね。

あんまり間が空くと うっかり出演者が整形手術していようものなら
ばればれのトコロ 本作品は主演が宮崎あおいちゃんのため 
そのような心配は無用です。 ざんねん。

製作委員会にレントラック アンデスフィルム 石川寛
 
石川寛は過去に映画「tokyo.sora」 の演出をして居ます。
こちらの製作委員会はCM制作会社の ドマーニグアダループ
CM音楽のグランドファンクが名を連ねています。
グアダループは クォークのクォーク君誕生シリーズ(名作ですね)や
森山直太郎の「さくら」 平井堅の「ひとみを閉じて」のPVの制作会社です。(確か)

こんかいの「好きだ、」の制作 アンデスフィルム
JRA(小林薫・妻夫木・永瀬)や Jフォン(高橋マリコが出ていた年の
企業広告) ボーダフォン(木村カエラから伊藤美咲に至るまでの企業広告)など
デカい仕事をやっとります。

グアダループアンデスフィルムも 決して大きくない会社ですから
余力も無かろうに それでも映画にチャレンジするとは素晴らしいぢあないですか!

広告会社のお仕着せでCM制作会社が請け負いましたと見え見えの
タグボート東北新社の「SURVIVE STYLE5+ 」なんかよりも
清々しい気分で観に出かけようかしらねえと 思わせる映画です。

ことしのマイベスト

ことしのマイベストCM
ミスタードーナツ「真夏の女」篇

ミス01  ミス02  

70年代資生堂・カネボウのコスメCM の見事なフェイク。 
この企画が通る広告主・ミスタードーナツと この画のトーンを作りだした
カメラマンとカラリスト ほんとうに素晴らしいです。
_____________________________

続いて ひと オブ ザ イヤー清川あさみさま。

ひととなり → 
ここ をクリック。
作品 → ここ をクリック。

をんな辻川幸一郎 の誕生です。 
_____________________________

続いてコトバ。 マイベスト流行語
納税者番付第1位 清原達郎(タワー投資顧問 運用部長)の口癖

スーツを着て寝る」 

アサヒ・スーパードライは 清原部長をキャスティングすべし。
全国の小学校は 薪を背負って読書する二宮金次郎の お隣りに
スーツを着て寝る スーパー部長の銅像 を設置すべし。

ドコモのOLものアゲイン

前回 KDDI/AUを取り上げたので 今回はドコモ。

NTTドコモは 
1998-1999年に梅宮万紗子黒坂真美春日井静奈にて
「ポケットボード」でやった OL3人ものを

ntt  

2004-2005年に 再び 佐藤めぐみ上野なつひ塩山みさこ にて
お財布ケイタイ「ケイタイでピッと」シリーズで 敢行。

docomo  

演出は共に 岡田隆さん。(宇多田ヒカル ローリン・ヒルのソニーのMD
JRAの10完歩 オー人事シリーズ を演出した方)

新旧 共々 すきなんですけどね。
長谷川京子・加藤あい・坂口憲二・ドコモダケ よりも。

ただ 三人も居るためなのか 出稿量の割には その後のブレイクが
ありまへんね。ちょっと残念。 とくに
梅宮万紗子。いまいづこ。

業界二位の有り様

ペプシはかねてよりコカコーラとの比較広告をうってまいりました。

MCハマーがライブ中にコカコーラを呑む。すると音痴となる。
あわててペプシを呑むと 元に戻り会場は大盛り上がり。
これが有名ですかな。

先日 海外のCMリールを見て居りましたらば
このようなCMがありました。
_________________________

001  
小さな子供が自販機の前に。
ボタンに手が届くか 微妙。

002  
その子供 コーラを2本買って それを踏み台に。
004  
それでもって ペプシを 購入。
_________________________

エグいですね。

これで想うのがKDDI。誕生時に「2位が世界を面白くする」と宣言。

マラソン中継を見ながら2位の選手を応援する永瀬正敏。
 「お前、2位ひいきか?」
 「うん、だって盛り上がるじゃん」
 「分かるね、その感じ」
 (文字)「2位が世界を面白くする」

旧国営企業のNTTの固いイメージ、それに対置する立場を上手く現したと
云えましょうか。

ナンシー関

ナンシー関の没後、「広告批評」02年08月号で
ここでの連載「ナンシー関のCM特選街」の版画を
総ざらいして居ります。

ツカサの社長 や ミロード美人・浅野ゆう子など 
笑ってしまうのですが 

マイふぇいばりっと「ナンシー関のCM特選街」は
 ↓ コレ。

nancy02

キャベジンのCMの岩井友見。懐かしい。
不思議なCMでしたね。しかも長寿。

他誌からの マイふぇいばりっとナンシー関は

nancy01

ほんの一時期ニュースステーションは久米宏
小宮悦子(左の女)と小谷真生(右の女)とでやって
居ましたね。

ナンシーも健在ならば 今頃 せっせと グリーンスパン
木村建設元東京支店長を 彫って居たコトでしょう。

深刻になるには明朝体

現在 ひっきりなしに流れて居る松下電機のヒーター回収の
よびかけCM。

このCMについて 社会学的にCMを研究されて居る方のブログに
ワタクシが書き込んだコメントを こちらにまんま転載。
_____________________

このCMでは明朝体が用いられていますね。
広告全般で言えることですが、線の細い明朝は好まれません。
くわえてCMでは横線が細くなる明朝は走査線の影響を
受けやすいのでなおさらです。

ところがこの度の松下と同様に公共広告機構も比較的に
明朝を用います。明朝体の方がゴシック系よりも権威的で
「公」感があり…と言うことでしょうか。

そう言う観点からすると、このCMは通常のCMのフレームから
逸れた立派な「特殊広告」(*)と言えようかと思います。
下世話な観点で恐縮ですが。

#「特殊広告」…お詫び広告・意見広告・公告・広報などと
  称されるものらしい。
_____________________

結婚詐欺用に名刺を作ったりする時は 明朝体で作るとよいでしょう。


(追記)
かろうじて この松下のCMにCMたる所以を 見出すとするならば

左上に企業ロゴ(まるっこい書体で)が 入っていることでしょうか。
それが返って奇異に見えます。
つまりはCMに必須の企業ロゴすら 異物に思えるということで
まさに「完璧なお詫び広告」なのかもしれません。

同時に 上方の隅にロゴを入れるCMのフレームは 外しておりませんから
これはやはり(一般的な意味の)「企業広告」でありましょう。