ジョン ブリアン
前に僕が重い病気でニャバーランドに行きそうになってた時
《伐》と《今日ちゃん》と《もりやさん》がニャバーランドからやって来てくれた
そこはしゅじゅつの時のお部屋で・・
僕は息ができなくてあんまり苦しいから、楽になりたくて、僕をニャバーランドに連れて行って、って《伐》頼んだ
そして拒否された
まだ早いって言われた
頑張らなきゃダメだって
そうしてあの時、みんなずっと僕の側にいてくれた
僕 「《伐》、《今日ちゃん》、《もりやさん》、あの時はありがとう」
もりやさん 「はい・・」
今日ちゃん 「もういいんだよ」
伐 「おまえ、この前のお盆も同じこと言ってなかったか?」
僕 「そうだっけ?」
伐 「それより《ジョン ブリアン》、おまえ頑張ってるじゃないか」
僕 「なにを?」
伐 「魔女の介助をしたり、《バブー》の命を救ったりさ」
僕 「頑張ったんじゃないよ、魔女の時はただ心配なだけだったし、《バブー》の時は思わず鐘を鳴らしただけだもん」
今日ちゃん 「・・《ジョン ブリアン》、偉いね」
僕 「《伐》たちのおかげだよ、あの時励ましてくれたからここにいるんだもの」
伐 「・・おまえ、大人になったな」
僕 「そう?」
今日ちゃん 「それにしても若い子たちは大変な騒ぎようだね」
僕 「《インジゴ》が遊んでくれているからね」
伐 「ところで、あのチビ、相変わらずいきいきしてんな」
僕 「あぁ、《凜》ね」
伐 「昨日トイレで水出してたぞ」
僕 「えぇ~~~!!」
僕は《伐》たちと降り積もるお話をした
みんなもとっても楽しそうで賑やかにしてる
《ボンネット》も僕らも、ここにきた時《インジゴ》に優しく面倒を見てもらった
《バブー》と《凜》は《インジゴ》を知らないけれど
《バブー》は僕らがいつも話しているそんな《インジゴ》に憧れていて
自分も面倒見のいい猫になるように頑張っている
みんな《インジゴ》に会えて嬉しくてたまらないようで、すごい勢いで部屋中を走り回っているよ
《水玉》》は迎え火の後、夜回りを休んでずっとお部屋にいるし
《アゾ》も修行を休んで家にいる
父さんと《涼子》は一晩中お庭で誰かとかくれんぼをしていた
人間に捨てられて、魔女家に来て大人になった後長い間病気で苦しんだ《今日ちゃん》は
もう猫は嫌だと言って、白い犬になってしまっていた
そしてすごく優しくなったんだ
魔女
昨日は《今日ちゃん》の命日で、今日は《インジゴ》の命日だ
※ 魔女がずっと《今日ちゃん》の命日も今日だと思っていた
でも当時の日記を見たら昨日だった
あの時は辛すぎて日にちもわかんなくなっていたのかもしれない
魔女がブログを書くきっかけを作ってくれたのは《今日ちゃん》だ
2006年、《今日ちゃん》の命が短いことを宣告され、私は憔悴の日々を送っていた
そんな魔女を見かねたアトリエのOBが、私のためにこのブロクを作ってくれたのだ
《今日ちゃん》はアトリエが自分の部屋だった
アトリエの生徒たちは《今日ちゃん》の大切な家族だった
そんな生徒たちに・・
「《今日ちゃん》の思い出を残してあげて」 彼はそう言ってやり方を教えてくれた
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昨日までいた家族が今日はいない
もう二度と会うことができない、という事は本当に辛く、淋しい
その時の悲しみや辛さ、淋しさはいつだって鮮やかに残っている
取り戻せない日を思い出す度に喉元が痛くなる
みんな若くして逝ってしまった子ばかりだ
けれどネバーランドに行って、やっと楽になれた・・
夕べも月下美人が咲いた
その香りを嗅ぐ度に、《今日ちゃん》との悲しい別れを思い出す
この後、《水玉》は《今日ちゃん》の後を継いでボスになる