主人公 香織：パンダの中学時代からの友人。
27歳の時、老舗割烹料理屋の次男である次郎と結婚。
その後、香織は不育症と義母の言動に悩まされていたが
それから7年、不育の不安と闘いながらついに第一子が誕生。
一郎：長男で次郎の兄 35歳 / 次郎：次男で香織の夫 33歳
京子ちゃん：3人兄弟の末っ子。香織ちゃんの理解者でもある。
小田切麗子さん：
長男一郎の婚約者 36歳 地域で有名な病院のご令嬢。
最近妊娠が発覚した。
克子：夫の母、つまり香織にとっては義母。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
香織と麗子さんが二人で
克子との付き合い方で
頭を悩ませていた頃。
次郎くんは一郎さんに
相談をしていたらしかった。
◆
次郎くん
「そんなわけで、
いきなり母さんが訪ねてきて
本当に参ったよ…
香織はもう
母さんには会いたくないとすら
言ってる…」
一郎くん
「でもそれは、
お前も良くないぞ。
お前にとって母さんは
身内だけど
香織さんにとっては
他人だからな。」
次郎くん
「そうだよね…
どうも俺は急に母さんに
がっと言われると
兄さん京子みたいに
言い返せないからな。」
一郎さん
「俺たち家族だけだった時は
それがお前の
役割だった部分はあるけど
これからは
そうもいかないだろう。
俺だって困るよ。
これから孫とか長男とか
そんなことばっかり言われたら…
このままだと俺たち
いつか離婚されるぞ。」
次郎くん
「えっ、まさかそれは。」
この辺りのやり取りは
後から麗子さんに聞いたのだが
香織はとても驚いた。
（まさかそれは）
って、次郎くんにはやはり
危機感などなかったのだ。
一郎さん
「まさかって
お前周りから聞かないのか？
旦那が嫁と姑の間で
うまく立ち回れずに
奥さんが愛想尽かして出て行くってやつ。」
次郎くん
「それは聞くけど、
香織はそんな…」
↑
なんでこんな風に
思えるんだろう。
一郎さん
「誰だって例外じゃないよ。
とにかく母さんの暴走が
ひどくなる前に
近いうちに母さんと
俺たちだけで話そう。
じゃないと俺は母さんに
麗子の妊娠のこと
伝えられないしな。」
次郎くんも一郎さんのように
もっと奥さんのために
立ち回れる人だったらよかったのに。
やはり恋愛と結婚って
違うんだな。
結婚するって、
ふたりだけのことじゃない。
香織は改めて
そのことを実感していた。
◆
一郎さんと次郎くんの
その話し合いから3日後
二人は実家にいた。
克子
「それで、何よ。
二人から改まって
話があるって。
麗子さんや香織さんには
話せないことなの？」
一郎さん
「話せないことじゃないけど
ひとまずこれは
俺たち家族の話だと思って
あえて二人は呼ばなかった。」
一郎さんは
麗子さんの身体を
そして香織の心を
気遣っていた。
次郎くんだけでは
この話し合いの日が
訪れることはなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
普段着より、ちょっとお洒落にお出かけしたい時、
スナイデルのお洋服は間違い無いですよね
いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
1.ミキの芝生『DVモラハラ夫の不倫』
2.武田さんの芝生『妊娠発覚。彼氏は既婚者だった。
3.紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
4.琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
5..読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
6.みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
7.春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
8.青木の芝生 男友達の告白。
9. 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」
10. 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性は。」