主人公 香織:パンダの中学時代からの友人。

27歳の時、老舗割烹料理屋の次男である次郎と結婚した。

それから5年、香織は不育症と義母の言動に悩まされていた。

さらに1年半後、妊娠発覚し、安定期に入っているが、まだまだ不安。

 

一郎:長男で次郎の兄 35歳 / 次郎:次男で香織の夫 33歳

京子ちゃん:3人兄弟の末っ子。香織ちゃんの理解者でもある。

 

小田切麗子さん:長男一郎の婚約者 36歳 地域で有名な病院のご令嬢。

 

克子:夫の母、つまり香織にとっては義母。

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切迫早産で入院。

 

急なことで、

香織より次郎くんの方が

少し慌てているようだったが

そうも言っていられない。

 

 

香織も次郎くんも

お互いの会社に連絡を入れた。

 

 

この入院に対して、

色々事情を知っている上司は

優しい言葉をかけてくれたが

 

 

 

1人の女性の先輩から

 

 

 

先輩

「ベッドの上にいられるなら

 パソコンは出来るわよね。

 

 時間あると思うし

 

 やって欲しい仕事があるんだけど

 出来る?

 

 急にいないとか

 ちょっと困るのよね。」

 

 

 

と、予想以上の

資料が送られてきて

 

この内容に

お金は1円も発生していないが

この日から毎日

遠慮なく仕事が振られた。

 

 

 

急に休んだのは自分だし

切迫早産というものを

自分でも知らなかったし

 

仕方がないとは思っていたので

 

香織はそれを断らず

全て引き受けた。

 

 

 

ただ、仕事を振ってきたのは

この女性の先輩ただ1人で

あまりにも膨大だったのと

 

入院している状況など

お構いなしといった感じが

 

誰かのコメントにもあったが

女性の敵は

実は女性なのかもしれないと

切なくなったりもした。

 

 

女性医師からは

ベッドの上で

パソコンも出来るとは聞いていたが

実際点滴の針は差しっぱなしで

 

投薬していない時間でも

毎日何度も抜き差しすると

針刺しの跡が

たくさんついてしまうからと

針だけは

24時間刺さりっぱなしの状態。

 

その状態で文字を打つのは

時間がかかった。

 

 

 

 

途中そのことを知った私が

 

(上司に状況説明して

 その先輩からの

 仕事の量を減らしてもらうか

 振るのやめてもらったら?)

 

 

 

とLINEをしたが

 

 

香織

「急な入院で迷惑かけたのは

 私だから…

 

 普段なら

 なんてことないんだけどね。」

 

 

 

 

と、断ることは

しなかったようだ。

 

 

 

 

余談だがこの何年も後に、

私も切迫早産で入院した。

 

その時同じように、

入院中に

パソコン仕事がいくつもきたが

 

香織と全く同じ気持ちで

(急に休んだのは自分だから)

と思いながら

自分を責めていたことを思い出す。

 

 

 

 と、

 

 

話は逸れたが

 

 

 

入院の当日、

さすがに両家には

知らせないわけにはいかず

 

まずは地元で暮らす

実家の母に連絡をした。

 

 

香織は里帰り出産の予定だが

まずは母親が県外から

一旦入院先まで

来てくれることになった。

 

 

 

そして義母克子からは

 

 

 

電話がかかってきた。

 

 

 

 

次郎くん越しに

なんかあったら

こっちから連絡すると言ったのに

 

やっぱりかけてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Oisix始めました。

 

 

これまでのシリーズはこちら。

シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

シーズン2 武田さんの芝生 

『妊娠発覚。彼氏と思っていた人は既婚者だった。』

シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」

シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」

シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」

シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』

シーズン8  青木の芝生  男友達の告白。

シーズン9  紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」

シーズン10 百合子ちゃんの芝生 「運命の人の本性は。」