主人公…百合子ちゃん 37歳
私が20代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。マメで優しく束縛激しめ。
しかしその実態は、奥さんがいる中で
2年も百合子ちゃんを騙しているとんでもない男だった。
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涙を浮かべながら
過去を振り返り、
後悔とか、苦しみとか
いろんな気持ちが
溢れ出てきた百合子ちゃん。
百合子ちゃん
「私、奥さんがいるのに、
結婚をしたいと思ってる
独身女性の時間を
自分の欲望のために
奪う男が許せないの…」
私
「そうだね、
彼らは奥さんのことも
未婚女性のことも
とにかく女を
馬鹿にしてるよね。
…いや、違う。
ただの自分本位の、
バカなんだろうね。」
女性たちは
ただただ純粋に
愛し愛されたかっただけなのに。
百合子ちゃん
「私ね、いつかは
結婚したいって思ってるけど
実は子供を諦めたの。」
私
「え?…
いや、でもまだ…」
百合子ちゃんは、
唇を固く結んで
首を横にふった。
百合子ちゃん
「パンダちゃんのブログって
時々男性も
読んでるって言ってたよね。」
私
「うん、まぁ圧倒的に
女性の方が多いんだけど
私時々、
フォロワーさんや
コメントを書いてくださる方の
ブログを拝見しててね、
男性も結構いるんだよね。」
百合子ちゃん
「そっか…
パンダちゃんのブログは
裏切られた人の心に
寄り添う内容だから
した側の人は
少ないかもしれないけど…
もし、パンダちゃんの
ブログを読んでる人の中に
不倫をしてる側の男性がいたら、
自分が女性の
大事な時間を
奪ってることに
もっと
罪悪感を感じてほしい。」
私
「うん、まさにその通りだね…」
百合子ちゃん
「私も、元くんとの子供が
欲しかった。
母親になりたかった。
今、女性を騙している
男性たちに言いたいよ。
もしあなたに
娘がいたとしたら、
今後、娘が出来たとしたら
自分の大事な娘が
知らない男に
そんな風に扱われても平気なのか
娘がこんなに
苦しい谷底に突き落とされて、
男性不信になっても
平気なのかって聞いてみたい。
奥さんも不倫相手も
みんな誰かの大事な娘なんだよって
どちらもあなたの勝手で
傷つけていいわけないんだよって
伝えたい。」
百合子ちゃんの切実な思い。
たった1人の心にでも
どうか届いて欲しいと
私も願う。
それでも無くならないなら
もうどうにか
罰や規制を作るしかないと
そんな風にも思うけど
シーズン9のように
法律を作っているお偉いさんが
平気な顔して
不倫をしているのだから
私たちがいくら叫んでも
苦しんでいる人が
どれだけ世の中に多くても
なかなか規制されないはずだ。
だから皆、自分で戦ったり
乗り越えたり
一番辛い思いをしている人が
自分で
自分の心の持ってゆく場所を
探さなければいけない。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。
シーズン9 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」