主人公…百合子ちゃん 37歳
私が20代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。マメで優しく束縛激しめ。
しかしその実態は、奥さんがいる中で
2年も百合子ちゃんを騙しているとんでもない男だった。
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旅行から帰って来ると
しばらくは彼が優しく
平穏な日が続いていた。
家にも少しだけだが、
早く帰って来るようになって
ウサコとのんびりとした
時間を過ごしていた。
相変わらず家事も手伝わないし、
ウサコの世話もしない。
だけど彼が本来、
嘘もつかずずっと
このままの人だったなら
なんて…
あるはずもないけれど
百合子ちゃんは
複雑な気持ちを抱えたまま
この優しい状態の彼が続く時期を
少し静観していた。
しかし、数日後の
百合子ちゃんが休みの日で
彼は仕事の日。
百合子ちゃん
「今日は天気がいいから
出かけずに、
家で掃除や洗濯しておくからね。」
連絡しないとキレる彼に
いつもの癖で
今日の出来事を
LINEで送った百合子ちゃん。
サイコパス男元くん
「ありがとう。
かわいいなぁ。」
ん?
洗濯や掃除をしたって
報告しだだけなのに
可愛い??
…一体これは…
なんて思う暇もなく
その30秒後。
サイコパス男元くん
「もう、めっちゃ
アリサに
会いたいなぁ。」
……。
ふぁい?
百合子ちゃん
「え?」
サイコパス男からの返事は
すぐにきた。
サイコパス男元くん
「なんや?」
百合子ちゃん
「今、誰に送ったの?」
サイコパス男元くん
「何が?
ちょっとLINEが消えて
よーわからんけど。」
百合子ちゃん
「アリサって誰のこと?」
サイコパス男元くん
「アリサ?
なんの話ししとるんや?」
一気に会話が通じなくなった。
百合子ちゃん
「いや、その名前書いたのは
元くんだよね。
なんの話かは
こっちが聞きたいの。
一体誰とラインしてるの?
サイコパス男元くん
「百合子とやろ。
何ゆーとるんや。」
咄嗟の嘘があまりにも下手で
百合子ちゃんはすぐに
この男がたった今
(アリサ)と誤爆した
LINEのスクリーンショットを
そのまま送った。
百合子ちゃん
「私の名前と似ても似つかない。
間違うわけないよね。」
サイコパス男元くん
「あー。
風俗嬢の名前か。
なんか営業のLINEが来たから
送り返したったやつやわ。」
いや、それが本当だとして
百合子ちゃんにお金を借りて
税金を滞納して、借金もあって
パチンコに行っていた男が
風俗に行っていることも
全部おかしい。
するとこの男から、
風俗店のURLが届いた。
サイコパス男元くん
「ここの女や。
A先輩に誘われて
無理やり行ったんや。
あの先輩に言われて
断れるわけないことくらい
百合子ももう
分かっとるやろ?」
なるほどね、
ここであの先輩の名前を
こういう使い方するのね。
と。
ここから先は
結末に向かうまで
この男の最低さが
最高潮に露呈する。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。
シーズン9 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」