主人公…百合子ちゃん 37歳

私が20代の時に知り合った2歳年上の先輩。

高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。

この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。

色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…

 

彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。

身長178㎝のイケメン関西人。マメで優しく束縛激しめ。

しかしその実態は、奥さんがいる中で

2年も百合子ちゃんを騙しているとんでもない男だった。

 

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A先輩家族との食事中、

A先輩が席を外した。

 

そこで奥さんから

 

(夫が家具を送りつけて

 申し訳ない。

 引き止めたけど

 喧嘩になりそうで諦めてしまい

 だけど2人にはとても

 申し訳ない思いだった。)

 

 

と打ち明けられた。

 

 

 

そうか、奥さんの方は

そう思ってたんだ…

 

引き止めたけど、

喧嘩になるから諦めたって…

もしかしたらこの奥さんも

色々と大変なのかもしれない…

 

 


本当にその通りです!



とか、

言ってみたかったが

この奥さんの顔を見たら

言い出せなかった。

 

 

 

というかその前に

 


サイコパス男元くん
「いえいえ、
 そんなことないですよー。

 逆にあんないい家具
 いただいちゃって
 本当に良かったんかな?

 って、2人で話してたんだよな。

 な!!!」



彼がすぐに同意を求めてきて


百合子ちゃん
「あ、、うん。
 はい!本当に!

 だから奥様は
 気になさらないでください!」



そう言った。



きっと奥さんは、
ご主人と彼の間に10万円の
金銭のやり取りがあったのを
知らないのだろう。


この食事の席で感じたが
彼はA先輩に信じられないほど
気を遣っていた。


行動を先読みして
いろんな手配をし、
確かにこの感じなら本当に
旅行の誘いは断れなかったのだと
容易に想像がついた。

執事か舎弟のようだった。


だから家具の件について
彼は先輩から言われるがままに
引き受けるしか
選択肢はなかったのだろう。


百合子ちゃんはこの
先輩との食事会で
彼に合わせて頷くしかない
そんな自分に気付いていた。


奥さんからも
そんな雰囲気を感じた。


2歳のお子さんは
奥さんにべったりで
奥さんにだけ懐いていたが
彼女もまた、
かなりA先輩(夫)に気を遣い

夫に合わせておけば
ひとまずここは、
波風は立たないという
諦めにも似た空気を。




こうして自分は段々と
彼の嘘に付き合わされてしまう
自分になっていくのかな。

彼といると自分まで
嘘だらけの人生になってしまう。


そんな気がしてきていた。
 

 

 

 

その後、

ホテルの部屋に戻った

サイコパス元くんと

百合子ちゃん。

 



 

サイコパス元くん

「疲れた、、」

 

 

部屋に入るなり、

ベッドに倒れ込んだ。

 

 

百合子ちゃん

「元くんA先輩に

 毎日あんなに

 気を遣ってるんだね。」

 

 

 

サイコパス男元くん

「ごめんな。

 先輩いつもあんな感じやから。

 

 百合子も疲れたやろ。

 

 朝から夕方まで

 一人にさせてごめんな。

 

 ありがとうな。

 

 明日は百合子の行きたいとこに

 二人で行こうな。」

 

 

 

ブログに書いているのは

サイコパスな部分が殆どだが

付き合っている時の彼は

毎日がこうで、


そして同棲してからも

優しい時は本当に

優しかった。


 

 

だからこそ同棲後は

過去の彼の幻想に

ずっと惑わされてきた。

 


翌日、以前の彼は

ずっとこうだったのにな

と思いながら

穏やかな時間を過ごし

 

 

 

これが彼との

最後の旅行となった。

 

 





 

 

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Oisix始めました。

 

 

これまでのシリーズはこちら。

シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

シーズン2 武田さんの芝生 

『妊娠発覚。彼氏と思っていた人は既婚者だった。』

シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」

シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」

シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」

シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』

シーズン8  青木の芝生  男友達の告白。

シーズン9  紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」