主人公…百合子ちゃん 37歳
私が２０代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。マメで優しく束縛激しめ。
しかしその実態は、奥さんがいる中で
2年も百合子ちゃんを騙しているとんでもない男だった。
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いつしか自宅に
税金の督促状が届くようになり
百合子ちゃんは
ただただ驚いていた。
合子ちゃん
「ねぇ、先月も言ったけど
やっぱり
払ってないんじゃないの？
こんなの毎月届くなんて
社会人なのにおかしいでしょ。
こんなにずっと払わなかったら
犯罪になるんだよ？
こういうのちゃんとしてよ。」
サイコパス男元くん
「あー、もう、うっさいな！
分かってるわ！
ちゃんとするからって
言ってるやろ！
お前に迷惑かけてへんやろが！」
また、逆ギレだった。
喧嘩になりたくない百合子ちゃんは
一旦黙った。
けれどこんなこと
勝手に解決するわけがない。
一体どうするつもり？
そう思っている時、
実はそれ以外にも彼宛には
不審な郵便物が来ていた。
「親展」「重要」
と書いてある
葉書タイプのもの。
差出人は
見たことのない会社名。
百合子ちゃんは
なんとなく嫌な予感がして
ネットで会社名を検索した。
百合子ちゃん
（……なんで？）
それは、消費者金融だった。
もちろん百合子ちゃんは
黙って見過ごせなかった。
百合子ちゃん
「ねぇ、元くんって
借金してるの？
このハガキ、
◯◯◯からの督促状だよね？」
するとまた、
声を荒らげて言った。
サイコパス男元くん
「お前、勝手に見んなや！
ここに親展って
書いてあるやろが！
意味わかってんのか！！」
百合子ちゃん
「わかってるよ！
だから中身は見てない。
でもここに、
会社名書いてあるじゃん。
元くん郵便取らないんだから
誰から来たか、全部私が
見るに決まってるでしょ！」
サイコパス男元くん
「……」
百合子ちゃん
「付き合い当初からあれほど
消費者金融には
借りないでって言ったよね？
お父さんからの
お金の無心の話があった時も
こういうところに
借りられたくないから、
一旦私が貸したんだよね。
その時元くんは、
借金はしないって
約束したよね？」
サイコパス男元くん
「だから借金なんか
してないってば。」
なんで？
なんでそんな簡単に
嘘をつくんだろう。
消費者金融から
ただのお知らせが
ハガキで届くわけがない。
なんだかもはや
笑いすらこみ上げてくるほど
今この男は、2年間も
用意周到な嘘をついて来たとは
全く思えないほどに
わかりやすい嘘が
ボロボロと溢れ出てくる。
ちなみに百合子ちゃんは
この男が自分で開封した手紙を
いつも同じ
引き出しに入れていることを知った。
もちろんその引き出しを
開けてみた。
借金の金額は
100万円だった。
なんの借金だろう。
大きい金額ではあるが、
彼からしてみたら
1ヶ月で稼げる金額のはず。
なのにどうしてわざわざ
借金を？
ため息と同時に
その引き出しを閉める。
そして彼はまた
トラブルを持ち帰る。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン７ 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。
シーズン9 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」
