主人公…百合子ちゃん 37歳
私が20代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。マメで優しく束縛激しめ。
しかしその実態は、奥さんがいる中で
2年も百合子ちゃんを騙しているとんでもない男だった。
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ある日の、
サイコパス男の平日休み。
百合子ちゃんは土日休みなので
この男が仕事でも
いつも通り出勤をする。
以前の付き合っている時なら
サイコパス男は自分から
サイコパス男元くん
「起きたでー。
今日は日中美容室行って
夕方は18時ごろ、
○○駅で待っとるで!」
と、必ずLINEをくれて
百合子ちゃんの仕事が終わる頃
車で迎えにきてくれていた。
つまり彼の平日休みの日は
夕方から必ずデートをすると
毎週決まっていた。
ところが一緒に住んでからは
一日何をしているか
報告がない。
一緒に住んでいるんだから
本来そんなことしなくていいが
サイコパス男が出勤日で
百合子ちゃんが休みの日などは
今何をしているのか、
ちゃんと家にいるのかなど
必ず報告をしなくてはならない。
その日
百合子ちゃんが家に帰ると
髪もセットせず
部屋着のままだったので
出かけたわけじゃないんだなと
そう感じた。
もし誰かと会っていたなら、
常にカッコつけたい男なので
髪をセットして
香水もつけるから分かる。
百合子ちゃん
「ねぇ、
今日は家で何してたの?」
何の気なしに聞いてみた。
サイコパス男元くん
「え?何もしてへんで。
ぶらぶらや。」
百合子ちゃん
「…ぶらぶらって?
あれ、じゃあ今日は家には
いなかったってこと?」
サイコパス男元くん
「いや家におったり、
公園に行ったり。」
百合子ちゃん
「公園??何してたの?」
なんだか意味がわからなかった。
まずはその公園とやら、
別にマンションの
敷地内にあるわけでもなく
この男は1人でぶらぶら
散歩するタイプでもない。
サイコパス男元くん
「なんもしてへん。
ぶらぶらや。」
一体この会話何?
百合子ちゃんはただただ
違和感を感じていた。
その違和感が
あまりにも大きく膨れ上がり
ついに百合子ちゃんは自力で
ある日の彼の休みの日に
彼をつけることにした。
百合子ちゃん
(自分の家で
こんなにこそこそ、
張り込みしなきゃいけないなんて…
なんで私、今、
こんなことしてるんだろう…)
そう思うと
ひたすら悲しくなったが、
もうこれしかなかった。
すると、、
10時前に家を出てきた彼。
その姿は、
部屋着にキャップ。
決して普段、
人に会う服装ではなかった。
あんな格好で、
一体どこに行くんだろう?
百合子ちゃんは
ドキドキしながら後をつけた。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。
シーズン9 紗子さんの芝生 「見て見ぬふりん。」