主人公…百合子ちゃん 37歳
私が２０代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。マメで優しく束縛激しめ。
しかしその実態は、奥さんがいる中で
2年も百合子ちゃんを騙しているとんでもない男だった。
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嘘つき宇宙人のこの男は
これまでずっと百合子ちゃんに
奥さんの存在を隠しながら
2人の子供が欲しいと言い出し
全く避妊をしなくなった。
実際は付き合ってから
早い段階で言われていたようだが
当時の百合子ちゃんは
まだ付き合いの浅いこの人と
そこまで考えられなかった。
ただあまりにも
2人の子供が欲しい。
俺たちの子供は
可愛いだろうなー
と言われ
その気になってしまった
百合子ちゃんは
毎月生理が来るたびに
残念な気持ちになっていた。
この時はまさか
既婚者だと知らないので
この人との子供が欲しいと
強く感じるようになり
子供が出来ない自分を
責め始めた。
百合子ちゃん
「また、赤ちゃん来なかった…
やっぱり年齢が高いからかな。
私って子供が出来にくいのかな…
元くん、ごめん。
今回もダメだった、、、」
最低男元くん
「百合子は可愛いいなぁ。
そんなに落ちこむほど
俺の子が欲しいんやなぁ。」
笑顔で頭を撫でる。
私から言わせると
実際は
ホッとしてたのではないかと思うと
もう吐き気がする。
百合子ちゃん
「欲しいよ。
元くんは欲しくないの？」
最低男元くん
「もちろん欲しいよ！
そんなん当たり前やん！
でもそんな落ち込まんでも、
大丈夫や！
きっといつかできるし。
出来なくても俺は
百合子さえいてくれたら
それで幸せやから。」
百合子ちゃん
「ありがとう…
私も元くんがいてくれたら
将来2人きりの生活でも
幸せだから。」
この時の百合子ちゃんは
自身が40歳を目の前に感じながら
子供が出来る自信を
失いかけていて
（子供は絶対に欲しい！）
という相手との結婚はきっと
プレッシャーで
耐えきれなかった。
そんな時にこの言葉は
心底嬉しかったし、
本当にありがたくて
そういうところも素敵だなと
思っていた。
だから
だから既婚者だとういう
事実を知った時
なんだ、
この男にとってあれは
優しさなんかじゃなく
安堵だったのかと思ったりすると
本当に悔しくて、苦しかった。
この男、
女性の身体を
なんだと思っているのか。
後になって
百合子ちゃんからこの話を聞いて
もう悔しさと憎らしさで
涙が出てきた。
奥さんがありながら
外に子供が出来る男は
悲しいかな結構な数いる。
こんなこと、
どうして規制がないのか。
罰則がないのか。
この時のことを、
百合子ちゃんは問いただした。
百合子ちゃん
「子供が出来なくて
私があんなに真剣に悩んでいた時
あなたはどういう気持ちだったの？
もし子供が出来ていたら
奥さんには
どう伝えるつもりだった？
私には、
妊娠のタイミングで
結婚してるっていうつもりだった？
どうしてそんなに
身勝手なことが出来るの？」
最低男元くん
「いや、だって…
ゆーてるやろ？
離婚して百合子と
結婚するつもりやったって。
だから、
本気で欲しいと思ってたで！」
百合子ちゃん
「そういう問題じゃないよね！！！」
最低男元くん
「もう２度と嘘はつかん！
結婚したことは
ほんまに好きやから
言えへんかった！
だから許して欲しい！」
そして
カミングアウトから1ヶ月後、
彼は本当に
離婚した。
離婚してしまった。
何これ。
結局嘘つき男は
離婚なんかしなくて
期限がきてしまって
百合子ちゃんがボロボロのまま
私か両親か
誰かに泣きながら相談・・
ではないの？
そう、
この時点でもまだ
百合子ちゃんは
誰にもこの現状を
打ち明けられなかったのだ。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン７ 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。