主人公…百合子ちゃん 37歳
私が20代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。
マメで優しく束縛激しめ。しかしその実態は…
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百合子ちゃんの言葉には
この男を責めながらも
悲しみや苦しみのほかに
まだ信じたい言葉が
見え隠れしている。
そんな女性をこの手の男が
手放すはずなどない。
洗脳男元くん
「ごめん。。ほんまごめん。
確かに嘘をついた。
でも百合子を
裏切ったことはない。
百合子と結婚したい。
全部本当の気持ちや…
信じてくれ…」
この男はか細い声で
すがるようにそう言った。
けど。
気づいて欲しかった。
この時点で、
相談して欲しかった。
>でも百合子を
裏切ったことは
ない。
出会った時から
嘘しかついてない男が
こんなことを発している
おかしさを
この時点で私が
鬼詰めしたかった!
だけどこの時まだ
百合子ちゃんは自分の状況を
誰にも打ち明けられなかった。
百合子ちゃん
「私にもう一度信じて欲しいなら、
本気を示して。
1ヶ月で離婚して
予定通り4月中に
一緒に住めるようにすること。
それ以外は無理。」
洗脳男元くん
「分かった。
明日、
離婚届けを取りに行ってくる。」
百合子ちゃん
「明日話すってこと?」
洗脳男元くん
「うん、話すよ。」
百合子ちゃん
「てか、この後家に帰るの?」
洗脳男元くん
「うん…」
百合子ちゃん
「それならもう、無理。
奥さんがいるってわかってから
本当は
頭がおかしくなりそうだった。
いきなり
奥さんがいるって言われて、
知らない女の人がいる
家に帰るなんてことを想像する
私の気持ちわかる?
元くん今まで私に、
何をしてきた?
カレーうどんを
一人で食べに行くって言っただけで
猛反対したあなたが
自分は奥さんと同じ家に
毎日帰ってたんだよ?
想像しただけで吐き気がする。」
それは本来
奥さんが言うセリフだが
本当に何も知らなかった
百合子ちゃんにとって
この時の心は、
サレ妻と同じような
気持ちに陥っていた。
洗脳男元くん
「いや、本当に
同じベッドでは寝てないから。
今日も
リビングのソファーで寝るだけや。」
百合子ちゃん
「いやもう、
そんなの全部信じられない。」
洗脳男元くん
「ごめん。でもほんまに
絶対一緒には寝ないから!
約束する。」
こんな言葉で
納得なんか出来るはずもない。
もう、頭がおかしくなりそう。
いやたぶん
おかしくなってしまった。
百合子ちゃんはこの時点ではもう
自分でも
どうしたらいいかわからなかった。
結果的にこのあと
洗脳男元くんは
このまま1人でホテルに向かう。
そして毎日ここで暮らしながら
ね、言われた通りにしているでしょ。
僕って誠意あるでしょ。
と言わんばかりに
百合子ちゃんに日々
愛していると告げながら
近況報告をする日々が
始まってゆく。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。