主人公…百合子ちゃん 37歳
私が20代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。
マメで優しく束縛激しめ。しかしその実態は…
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カミングアウトから1週間。
百合子ちゃんは
どんな形であれ自分は
不倫相手なのだ
奥さんに知られたら
訴えられる側なのだ
そう思い、
それから心を引き裂かれる思いで
最低男元くんと
会う事をやめた。
百合子ちゃん
「そういえば、私。
元くんの会社に
お見舞いのお返し送ったよね。」
1週間経過しても
まだまだ聞きたいことは
溢れてきてしまう。
百合子ちゃんは入院中、
最低男元くんの会社から
お見舞いの品として
大きなフルーツバスケットを頂いて
彼の早退まで認めてくれていた
スタッフや会社に
感謝の気持ちをこめて
快気祝いを送ることにしたのだ。
その時の百合子ちゃんは
元くんの奥さんになるんだから
会社に失礼がないようにと
何がいいかネットで検索をしたり、
元くんに
会社の方には
何が喜ばれそうかを聞いて
悩みに悩んで贈り物を決めていた。
最低男元くん
「そんなんほんまにええよ。
気ぃ使わんで、
なんもいらんから。」
百合子ちゃん
「そうはいかないよ!
奥さんになるのに
常識がないのかって
思われたくないもん。
それに本当に
嬉しかったんだよ。
感謝してるから!
特に社長さんと部長さんには
元くんがいつもお世話になってるし、
ご自宅に別で送りたいから
住所聞いておいてもらえない?」
元くんは普段から百合子ちゃんに
(社長と部長には
百合子の話をよくしてるんや。
そんなに素敵な彼女なら
いつか紹介しろって
ずっと言われてんやで)
と自慢気に話していた。
最低男元くん
「分かったよ。
そしたら俺からも
お礼伝えながら渡すから
自宅やなくて
会社宛にまとめて
送ってもらったらええからな。
名刺に住所あったやろ?」
百合子ちゃん
「そっか!分かった。」
その当時は何も
不思議に感じていなかったが、
今になってその会話が急に
違和感だと感じた。
百合子ちゃん
「そういえばあの快気祝い、
ちゃんと
渡してくれたんだよね?
だって私確かに
会社宛に送ったもの。
みんな喜んでたって
あの時言ってたよね。」
最低男元くん
「…渡したよ。。」
なんだかまた
歯切れの悪い返事。
百合子ちゃん
「のしに私の
名字書いてたよね?」
最低男元くん
「うん、、
のしは俺が捨てた。」
百合子ちゃん
「は??捨てた?
なんで?
なんでそんなことするの?」
最低男元くん
「、、、それは
入院してたのは
百合子じゃなくて
奥さんや
って、言ってたから。。」
この男、
どれだけ多くの人を
巻き込み、騙してるんだろう。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。