主人公…百合子ちゃん 37歳
私が２０代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。
マメで優しく束縛激しめ。しかしその実態は…
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最低な手紙を読み、
頭が真っ白になり、
呆然として、過呼吸で
涙が出てきて。
だけどこのまま何も言わず
フェイドアウト出来るほど
心は強く持てなくて。
百合子ちゃんは
ノロノロと立ち上がり
嘘つき元くんに電話をかけた。
何を言いたいかとか
どうするべきかとか
そんなこと何にも
考えられなかった。
1コールですぐに出た。
ボンクラ元くん
「はい…」
さっきまでとは
別人のような暗い声だった。
百合子ちゃん
「…どういうこと？」
必死で気持ちを落ち着けて
絞り出すような声で聞いた。
ボンクラ元くん
「書いたとおりや…
ほんまにごめん。」
百合子ちゃん
「ねぇ、
本当のことなの？」
まだ、信じられなかった。
信じたくなかった。
タチの悪いサプライズだと
お願いだから言って欲しかった。
ボンクラ元くん
「うん、、ごめん。」
百合子ちゃん
「…」
あぁ…
認めてしまった。
これまでの２年間
全てが嘘だったのだ。
もう、何もかも。
嘘の塊。
その時
百合子ちゃん
「…ごめん…
…ごめん、か…
は…
……。
…ふざけないで。」
ボンクラ元くん
「え…」
百合子ちゃん
「ふざけるな！！！」
百合子ちゃんはもう
怒りの感情のコントロールが
効かなくなった。
ばーっと涙が出て、
それからそのまま
怒鳴りつづけた。
百合子ちゃん
「ごめんって、
ごめんで済むような
話じゃないよね？！！！
私に今までずっと
ずっとずっとずーーーっと！！
嘘ついてきたってことでしょ？
2年間も！！！
これがごめんで
済むような話なの？？！！！」
ボンクラ元くん
「うん、、、ごめん。
ほんまにごめん。」
百合子ちゃん
「家に呼んでくれない理由。
私はずーーっと
おかしいって言い続けてきた！
だから何度も
本当は奥さんがいるとか
そんなことないよね？
って聞いたら、
そんなんあるわけないやろ？
疑う意味がわからん
って笑い飛ばしてたよね？！」
ボンクラ元くん
「うん。。。」
百合子ちゃん
「いや、うんって何よ！
それしか言えないの？
てか、弟さんと住んでないって
家に奥さんと住んでるって
じゃあそもそも
弟さんの仕事の話は
全部嘘だったの？
お母さんの話は？
私のことを話したら
お母さんに反対されてるって！」
ボンクラ元くん
「ごめん。
全部嘘や…
でも信じて欲しい！！
その嘘は全部
百合子と別れたくなくて
必死やったから！」
あぁもう、
何を聞いても
例えどれだけ怒りをぶつけても
この２年間ずっと
嘘をつかれ続けてきた事実は
もう変えられない。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン７ 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。