主人公…百合子ちゃん 37歳
私が２０代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。バツイチ子供無し。
マメで一途で最高の人に出会ったと思った矢先
彼の激しい束縛癖が露呈し始めて…
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色々あるこの彼について
百合子ちゃんはこの時はまだ
なんだかんだ彼の束縛癖を
結婚したら、
気軽に出歩けなくなるものだし
彼もよそ見をしないタイプだし
こういう人の方が案外
結婚したら
安心できるかもしれない。
と思っていた。
ので、
私が色々ツッコミたい気持ちは
ひとまず一旦鎮火中。
（出来てないかもしれないけど。）
そんなある日
マキちゃん
「百合子、最近どうしてる？
彼とは順調？
うちの子供たちが、
百合子ちゃんに
会いたいって言ってるよー」
百合子ちゃんの親友の
マキちゃんから
久しぶりに連絡があった。
百合子ちゃんは
マキちゃんと旦那さんの
キューピットだった。
今は3児の母だが
百合子は
家族の一員だから！と
元くんと付き合う前までは
定期的に
泊まりに行く仲だった。
百合子ちゃんも内心
ずっと会いたかった。
百合子ちゃんは
早速元くんに
嬉々としてそのことを話した。
百合子ちゃん。
「マキがね、
うちに泊まりに来てって。
子供たちがどうして
最近来てくれないの？
って言ってるみたいなんだ。
ねぇ、行ってもいいよね？」
なんでそんなこと、
まだ結婚もしてない彼氏に
お伺いが必要なのか
私はいささか疑問ではあるが
百合子ちゃんは
律儀にちゃんと聞いた。
ら。
元くん
「え、なんで泊まりなん？」
はい？
百合子ちゃん
「なんで…って？
今までも行く時は
必ず泊まってたし、
子供たちも一緒に
夜ご飯食べたり、
お風呂入ったり、
お泊まりで寝たりするのを
楽しみにしてるからだよ。」
元くん。
「いや、だからって
泊まる必要ないやろ、、」
いや、
泊まれない理由もないやろ。
しかしこの男は
やっぱりおかしかった。
元くん
「だって男がいるんやろ？
なのになんで泊まるん？」
え？？
おとこ？ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•
お・と・こ？
百合子ちゃん
「、、、。
…あのさ、
男って、もしかして
マキの旦那さんのこと？」
元くん
「当たり前やろ。」
？(・●・)？
百合子ちゃん
「え？え？
もしかして、え？
マキの旦那さんを
疑ってるの？
だから泊まりがダメなの？」
元くん
「疑ってるっていうか、
そいつも百合子の
風呂上がりとか寝てるとことか
見るんやろ？
そんなん無理や。」
ほわい？
百合子ちゃんは
海より深いため息をついた。
百合子ちゃん
「あのさ…
ごめん。さすがにこの件で
ダメって言われるとは
思いもよらなかった。
マキの家族は私にとって
とっても大事な友達家族なの。
そんな風な目で見られることは
すごく心外だよ。
それに、子供の可愛いお願いも
断らなきゃいけないなんて、
絶対にそんなことしたくない。
元くんさ
私のためにもう少し
理解する努力を
してくれるんじゃなかった？」
すると元くんは
元くん
「は～、、
やっぱり
俺より友達なんやな。
分かったよ。
行けばいいやん。」
明らかに
納得はしていない
顔つきをしていた。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン７ 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。