主人公…百合子ちゃん 37歳
私が20代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。バツイチ子供無し。
マメで一途で最高の人に出会ったと思った矢先
彼の激しい束縛癖が露呈し始めて…
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私が百合子ちゃんから聞く
元くんの話は
基本的に幸せそうだったが
尽くしまくってくれる
そんな彼のことは
反対に、執着とも見えて
客観的に見ると
引っかかる部分も多かった。
束縛についてのエピソードは
1つ1つあげてゆくと
細かいエピソードは
書ききれないほど数多い。
最初は百合子ちゃんが
もはや自虐ネタのように
笑い飛ばしていたことも
月日が経つと
だんだん笑えなくなってきた。
次の展開に進む前に、
もう少しだけ
そのエピソードを。
◆
百合子ちゃん
「この間の休日さ、
美容室に行った帰りに
なんか急にカレーうどん
食べたくなってね。」
私
「あー、いいねー。
カレーうどんって
美味しいよねー」
その日私は、なんとも
呑気な相槌を打っていた。
百合子ちゃん
「あのさ、質問なんだけど
うどん屋さんって
ナンパのメッカだったっけ。」
私
「はい?
一体どういう意味??」
百合子ちゃん
「まぁまた
元くんの話になっちゃうんだけど
美容室が終わった後、彼に
カレーうどん
食べて帰るよー
って、とっても軽い気持ちで
LINEしたの。」
私
「まぁ普通、
軽い気持ちだよね。
むしろそんなこと
ちゃんと伝えるのが偉い。
私、休みの日の行動なんて
彼氏に詳しくは
あんまり言いたくない。
というか
面倒なだけだけどさ。」
百合子ちゃん
「そこはもう、
1年以上付き合うと
なんか癖みたいになって
今は何も
思わなくなったんだけど。」
私
「ふむふむ。
それでそれで?」
百合子ちゃん
「あ、それでね、彼から
(は?うどん屋に一人で入る気か?
危ないやろ!!)って…」
私
「…って
いうギャグ??」
百合子ちゃん
「いや、大真面目。」
私
「いやいやいやいや
そんなバナナ🍌(再び昭和がひどい。)
カレーうどん食べる女を
食べてる最中に
ナンパする男子なんか
いるわけないじゃん。
(え?いるの??)
カレーうどんって
最後まで1人で
集中して食べたいやつじゃん。
美味しくいただくためには
話しかけないで欲しいじゃん。」
百合子ちゃん
「でしょ。だからなんか
びっくりしてしまって
(え?何が?
うどん屋だよ??
何が危ないの?)
って聞いたら
(何がって、うどん屋なんて
男が一人で行くとこやろ!
ナンパされたら、
どうすんねんムキー)
って。」
あ、うん。
へぇ。
いや、百歩譲って
ナンパされたとて。
だからなんなん。
うどん屋での出会い、
いやまぁ日本中探したら
あるかもしれないけど。
太く長く
お付き合い出来るかもしれないけど。
だからなんなん。
百合子ちゃん
「(…私はうどん屋で
そんな経験ないよ。
だいたい10分くらいで
サクッと食べて帰るし、
危ないことなんてないけど)
って返したら」
私
「返したら??」
百合子ちゃん
「(はぁ~、、、お前は
男を全然分かってない。
だいたいな、普通の女は、
一人でメシ
食ったりせんねん!)
って返って来たの。
ねぇ、どう思う??」
え?
どう思うか??
いいの?
そろそろ、言っていいの?
おーまーえーは
あーほーかー!
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。