主人公…百合子ちゃん 37歳
私が20代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。バツイチ子供無し。
マメで一途で最高の人に出会ったと思った矢先
彼の激しい束縛癖が露呈し始めて…
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女性だけの
シェアハウスに住む
百合子ちゃん。
そのメンバーと楽しく
クリスマス女子会を終えて
その間もマメに
連絡を入れたにも関わらず
0時に家に帰って来たら
むきょー!
となっている元くん。
元くん
「なんで日付超えてんねん!
女がこんな時間まで
外におるなんて
おかしいやろ!」
せっかく楽しい気持ちで
自宅に帰って来たのに、
百合子ちゃんの酔いは
一気に覚めてしまった。
百合子ちゃん
「なんでって、
女子会の途中でも
ちゃんと何度も
連絡してたでしょ?
今日は私の
サプライズ誕生日もあったし
しょっちゅうなら分かるけど、
元くんと付き合ってから
家に帰ったのが0時を超えたのって
初めてだよね。
年に一回くらい
0時を越えることくらいあるよ。
朝まで
飲み歩いたわけじゃないんだし。」
元くん
「年に1回くらいって
百合子の感覚はおかしい!
周りの友達も
みんなおかしいから
気づかんだけや!」
友達のことまで
そう言われては
百合子ちゃんもさすがに
腹が立って仕方なかった。
けれど
ここで言い返しても
もう水掛け論。
我慢したのではない。
この話になるともう、
面倒なのだ。
百合子ちゃんは
それ以上言い返さず
ハイハイ
と言う気持ちで
もうしないからと謝った。
◆
元くんと付き合うまでの
百合子ちゃんは
割とライトな気持ちで
仕事終わりに
突発的に男友達と
飲みに行くことも多々あった。
しかし今はもう
そんなことは出来なくなったので
1人でお店に入り
食事をすることにした。
どうしても
焼き鳥が食べたくなったのだ。
百合子ちゃんは見かけによらず
どんな場所でも
1人でどんどん
入っていける方だ。
私もそうだが
1人焼肉でも
1人ラーメンでもよい。
百合子ちゃん
「仕事終わったよ。
今日はどうしても
焼き鳥が食べたくって
1人でお店に入ったよ。」
帰りが遅いとまた
叱られては面倒なので
百合子ちゃんは
1人なことがわかるように
テーブルに並んだ焼き鳥を写し
元くんに送った。
いいなー
俺も食べたいなー
…。
とかね
言うわけない。
元くん
「は?一人飲みなんて
危ないやろ。
男に狙われに
行ってるようなもんやん。」
WHY?
百合子ちゃん
「え??
誰がこんなところで
声かけてくるの?
っていうか
声かけて来たとして
私がその誘いに
ついていくわけないじゃん!」
元くん
「危ない!
とにかくすぐに帰れ!!」
そんなことは
無視したかった。
けれどこのパターンは
お店から出ない限り
怒涛のライン攻撃が
続きそうだったので
百合子ちゃんは渋々
焼き鳥3本と
ビール1杯で退散した。
1年前より
完全に悪化してる。
普段あんなに
仲良く過ごせてるのに…
どうしてこの部分だけは
分かり合えないんだろう…
私が彼を
わかってあげなければ
そう思っていた百合子ちゃんも
これが普通の
愛情表現とは
思えなくなっていた。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。