主人公…百合子ちゃん 37歳
私が２０代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせて、素敵な彼氏ができた。
色々あったが、この彼しかいない、と思った矢先…
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。バツイチ子供無し。
マメで一途で最高の人に出会ったと思った矢先
彼の激しい束縛癖が露呈し始めて…
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元くんの生い立ちを聞いて
男女の友情問題について
百合子ちゃんは
今まで以上に
自分の方からも
歩み寄りたいと思うようになった。
ただし何も言わず、
突然友人との距離を取るのは嫌だ。
百合子ちゃんは
サークル仲間の男子に電話をかけ
しばらく参加出来ないという
本当の理由を伝えた。
サークル男子
「そっかー、なるほどね。
だけどわかるよ。
俺の奥さんも最初は
そうだったんだよね。」
百合子ちゃん
「え？そうなの？」
サークル男子
「うん。
なんでわざわざ
女性が集まってる飲み会に
参加しないといけないの？
私がいるのに！
って。だけど今は見ての通り
むしろ奥さんの方が
積極的に参加してるでしょ。
だから本当はさ、
みんなで会えればいいけど
まぁこっちは気長に待ってるし
いずれわかってくれる日が
やってくると思うよ。」
優しくそう言ってくれて
本当にありがたかった。
しかし。
この電話のことが
元くんにバレた。
元くん
「百合子、
昨日男と電話したんか？」
百合子ちゃん
「したよ。だけどそれは
今後集まりには
参加しないからね
っていう連絡だよ。
そのくらいはさせてよ。
だって
いきなり連絡が途絶えるなんて
おかしいでしょ？」
元くん
「百合子は前に
俺の生い立ちの話を聞いて
これから
私は元くんだけを見るから
信じてもらえるように
努力するって言ったんよな？
なのにどうして
そんなことするんや？
この先
携帯電話の電話帳は
男の名前、
全て消してくれ。」
百合子ちゃん
「は？どうして？
ちゃんと説明したよね。
もう今後は
その集まりに行かないから
その連絡のために
電話したって。
もう会わないけど
色々繋がりだってあるんだよ？
そこまでしたのに
信じられないの？」
元くん
「今までの彼女は
素直に全員
連絡先を消したゆーてるやんか。
なんでお前はそうやって
素直じゃないねん。
そういうところが
今まで百合子が結婚できんかった
理由じゃないんか？
可愛げない！！」
いや。
百合子ちゃん
「なんでそこまで
言われなきゃいけないの？」
ここまで言われては
百合子ちゃんも悔しかったし
悲しかった。
百合子ちゃん
「私だって、元くんのことは
理解したいよ！
浮気なんて絶対にしない！
なのにどうして元くんは
私の言い分を
全然聞いてくれないの？
これじゃあちっとも
歩み寄りにならない。
もう、私たちこんなんじゃあ
うまくいかないんじゃないの？
可愛げのない女とは
付き合えないんでしょ？」
そこまで言うと結局
元くんが折れる。
元くん
「…わかったよ…
悪かった…。
ただ、
連絡先を消さない代わりに
もし相手の方から連絡がきたら
内容に関わらず
全部報告して欲しい。」
百合子ちゃん
「…うん、それなら
勿論いいよ。
隠さないといけないような
男友達なんか
1人もいないんだから。」
そうしてここは
丸く治った。
…ようにも見えたが
この日から元くんは
元くん
「昨日と今日、
男から連絡なかったか？」
なんだか
やぁ、おはよっ！
と同じノリか？
と思うくらい
百合子ちゃんに会うたび
同じ質問をするように
なっていた。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン７ 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。