主人公…百合子ちゃん 37歳
私が20代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせた。
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。バツイチ子供無し。
マメで一途で最高の人に出会ったと思った矢先
彼の激しい束縛癖が露呈し始めて…
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大好きな彼氏の元くんと
男女の友情問題で
折り合いがつかず
我慢し続けてきた百合子ちゃん。
付き合って3ヶ月目くらいから
徐々に強い束縛癖の一面や
このあたりの件で
話し合うことが増えて
実はここ数ヶ月
とても悩んできたようだ。
私
「そっか…
そういうことがあったんだね。
まぁそういうことなら
きっとみんなも
寂しいけど理解してくれるよ。
いつか元くんが
理解してくれたらいいけど…」
百合子ちゃん
「うん…
なかなか難しそうだけど…
最初にキレられた時はさ
(お前は俺と
結婚するんやないんか!
なんで俺との未来を
大事にせーへんねん!
今までの彼女はみんなちゃんと
男友達整理してくれた。
お前の気持ちはその程度か!)
って言われて、悲しかった。」
私
「今までの彼女はって…」
百合子ちゃん
「うん、さすがに私も
(今までの
何でも言いなりになるような女と
一緒にしないで!
そういう女性が好きなら、
そういう人と付き合えば?
わたしは申し訳ないけど、
無理だから。)
そう言い返して
喧嘩になった。
結局彼も謝ってくれて
その時言葉では
歩み寄ってくれたけど」
私
「でも、実際
そううまくはいかないから、
百合子ちゃんは
悩んでるんだね。
彼が好きだから。」
百合子ちゃん
「そうなの…
あとは…
それでも
結果的に別れなかったのは、
アラフォーならではの
婚活事情があるからかな…」
同年代の私には
百合子ちゃんが言わんとすることが
もうすでに
伝わってきていた。
百合子ちゃん
「私ね、今まで散々婚活してきて
また会いたい
って思える人は
ほとんどいなかったの。
だから心から
人を好きになれたことも
そして相手である元くんが
私を好きになってくれたことも
お互い結婚を真剣に考えた
お付き合いに進めたことも
全部奇跡に近いって思った。
だから…きっと
この人を逃したらもういない!
そんな気持ちがあるの。」
私
「そうだね、好きな人に
好きになってもらうって
実は本当に
凄いことなんだもんね…」
百合子ちゃん
「でしょ…
だからさ、
この束縛系以外のことは
全部大好きって思えるわけだから
このことがきっかけで
別れを決断するには
ちょっと勇気がないの。
友達もみんな家族ができて
どんなに仲が良くても
昔とは状況が違う。
みんな他に
守るものができているから
友達が最優先ではないのが
当たり前な世代。
だから私もこれからは
将来を共に歩んでくれる人を
優先にしないと、
本当に一人になってしまう。
そう思ってしまって…。」
百合子ちゃんの想いは
切実に伝わっていた。
百合子ちゃん
「時間をかけて
折り合いつけていくしか
ないのかもね。」
◆
それからなんやかんやと
2人には
付き合って初めての記念日が
近づいていた。
それは
元くんの誕生日だった。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン7 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。