主人公…百合子ちゃん 37歳
私が２０代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせた。
彼…元くん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。バツイチ子供無し。
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百合子ちゃんは37歳になり
ついに、イケメンでマメで
尽くしてくれる、
最高の彼氏に出会った。
しかし、
ある日の朝のLINEで、
おはようの一言を
入れ忘れた日。
俺のことを
一度も思い出さないのかと
かなりの怒りっぷり。
いやいや、誰だって
朝ぼーっとしてることもあるし
一度連絡忘れたくらいで
そこまでキレる？
百合子ちゃんの本音は
そう思っていたけれど
LINEでの口調が
かなり怒っていたので、
ひとまず謝ることにした。
しかしその後も
元くんのそれは、
段々エスカレートしてゆく。
お昼は毎日
「今からランチだよ～」
と宣告しないと
機嫌が悪くなる。
夕方
「仕事終わったよ。帰るね。」
の連絡を忘れると
「まだ終わらないの？
遅くない？何してるの？」
とLINE攻撃。
たまに急な残業になった日は、
仕事中なので
返信できないでいると
この手のメッセージが
立て続けに何件も届いている。
大好きな彼氏だが
百合子ちゃんはこの
義務のようなラリーに
時々疲れることもあった。
◆
ある日の仕事終わり。
百合子ちゃん
「仕事終わったから、
今から帰るね。」
元くん
「うん、気をつけて帰りや！」
いつも通り、
職場を出てすぐにLINEを送った。
ふぅ。
その日、百合子ちゃんは
とても疲れていた。
もうくたくたで、
先にお風呂に入ってから
くつろぐことにした。
（あぁ、そういえば
ただいまってLINE
まだ送ってなかったっけ。）
お風呂から上がって
バスタオルで髪の毛を拭きながら
バックから携帯を取り出した。
ぎょ。
ほんの10数分
お風呂に入っていただけなのに
元くんから
数件のLINEが届いていた。
元くん
「今どこにいるの？」
「まだ着かないの？」
「まだ着かないなんて
おかしくない？」
「なんで家にいるのに、
既読にならないんだ？」
「誰か男と会ってるのか？」
百合子ちゃん
（男と会ってるのかって…）
つい、ため息が漏れた。
百合子ちゃん
「ごめん、今日は疲れちゃって
先にお風呂に入ってた。
家にいたって、ずっと
携帯を見てるわけじゃないよ。
私にもやることあるから、
気づかないことだって
普通にあるよ。」
元くん
「そんなことあるか！
本当は家におらんと
飲みに行ってるんやろ！」
恋愛も最初の頃は
毎日LINEして電話して、
頻繁に会うというペースでも
勢いで続けられるが
流石に半年も経過すると
すぐに連絡が
出来ないことだってある。
百合子ちゃんはそれを
彼にわかって欲しかったけれど
この時はまだ
私がマメに連絡さえしていれば
こんなやり取りは生まれないし
束縛する以外は
いつも優しくて愛情深い人し
多少行き過ぎてるところはあるけど
これも
愛されてる証拠だよね。
そう、思っていた。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン７ 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。