主人公…百合子ちゃん 37歳
私が２０代の時に知り合った2歳年上の先輩。
高学歴で一流企業に勤める。見た目はとても可愛く歴女。
この度婚活をスタートさせた。
彼…元さん 37歳 婚活アプリで知り合った。
身長178㎝のイケメン関西人。バツイチ子供無し。
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婚活アプリで知り合った
同い年のイケメン関西人の元くん。
食事をしながら
関西弁に切り替わった時に
百合子ちゃんのハートは
しっかり射抜かれてしまった。
しかしそれでも最初のうちに
冷静に判断しておきたかったのは
彼のプロフィールにあった
独身（離婚）子供なし
例えどんなに
目がハートになってしまう相手でも
百合子ちゃんの目的は
結婚相手探し。
もし元くんが
もう結婚なんて
懲り懲りだと思っていたり
もしかして子供が欲しくて欲しくて
だけど出来なくて
不妊が原因で分かれたとあらば
百合子ちゃんが考える将来とは
相違が出来てしまう。
だからそのことはどんなに
相手にとって重たく感じられても
それなら最初から
関わらなくて済むように
この婚活を始めてから
一番に相手に伝えておきたい部分だった。
少し、アプリの話に戻ると
まず百合子ちゃんは
自分のプロフィールに
自分の趣味である旅行には
必ず年に１回は海外に行きたいこと
子供は大好きで
勿論考えてはいるが
男女ともに４０歳を過ぎると
難しいこともあるので
絶対に子供！という方には
プレッシャーを感じること
お互いに信頼のおける
パートナーになれたら嬉しい
ということを
詳細に書いていた。
そして必ず最後に
＊結婚を考えている
誠実な方のみお願いします。
遊びやお友達感覚の
お付き合いを求めている方は
ご遠慮ください。
そう添えて
マッチングした後も
しつこいくらい
まずはメッセージで
自分が婚活目的であることを
一旦送るようにしていた。
そのため
面倒くさいなと思う男性は
会う前にメッセージの段階で
消える人も結構いた。
百合子ちゃんは、
もう単刀直入に聞いた。
百合子ちゃん
「あの…プロフィールに
バツイチだって
書いてあったよね…？
差し支えなければ
離婚した時期や別れた理由を
…教えてもらってもいい？」
すると元くんは、
穏やかに笑った。
元くん
「そんなの当たり前や。
じゃあまず…
結婚したのは
31才の時やったよ。
その時まだ自分では
結婚するには若いと思ってて
あんまり考えてなかった。」
百合子ちゃん
「考えてなかったのに
結婚したの？」
元くん
「うん。まぁ…
なんていうかそこは
付き合って間も無くして
彼女のお父さんが
余命宣告されてしもて…
花嫁姿を見せたいって
泣いて懇願されて結婚した。」
百合子ちゃん
「…なるほど…」
元くん
「その後本当にお義父さんは
亡くなってしまってさ
そしたら俺だけじゃなくて
お互い気持ちも冷めて
2年で離婚になってしまったんよ。
だから離婚して今は
４・5年経つんかな。
前回はこうして、
向こうから結婚を迫られて
結婚したから、
俺の中での覚悟がなかったんやな。
だから次は
自分が好きになった人と
自分からプロポーズして
結婚したいねん。」
元くんはハッキリと
そう言い切った。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン７ 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。