このお話は、登場人物の名前や年齢
関係性や時系列など、
実際とはあえて異なる部分があります。
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紗子さん
「毒親育ちでも、
生い立ちに色々あっても
何ともならなくても
何とかなるよ、って
誰かに、
伝えたいだけじゃない。
私は、
形にしたかったんですね。」
紗子さんの想いは続く。
紗子さん
「私…パンダさんのブログの中で
お子さんが出てくるシーンは
何度も涙が
止まらなくなりました。
自分のこともきっと
重ね合わせてしまうんですが
可能性しかない、
可能性の塊みたいな子供達の
人生を左右する理由が
何も考えていない
不倫なんかで良いわけない。
そう思ったらもう
怒りしかないんです。」
私
「そうですね、
コメントでもお子さんのところは
反響がいつも
とても多かったですし
書いている私も
あれほど辛い想いで
文字を綴ったシーズンは
ありませんでした。」
紗子さん
「世の中には…
不倫以外の悪事も含めて
確実に黒でも
黒に持ち込む事が出来ないとか
正論が通用しない
そんなこと、多すぎますね。
今回の件、
メディアに出たところで
誰も救われませんが…」
私
「私のブログに出てくるような
夫婦間の
小さなコミュニティーでも
開き直る人たちが
あれだけ多いんですから
社会となるともっと
埋もれてしまうような
悪事がいっぱいあるんでしょうね。
…これまで私は
知り合いのご主人であれば
こんのやろー！
とか言って
しゃしゃり出ることも
多少はできましたし
最悪の事態が起こる前に
動くことはできましたけど
今回の件はもう
どうにもできませんね。」
紗子さん
「正直
しゃしゃり出て頂いて
良かったんですけどね。」
私
「…出ましょうか。
って、ねぇ。
すいません、
聞くしか出来なくて。」
ほんと、今回の話ばかりは
私ったら
何もできなかったな。
ただただ
聞いていただけの私。
それがとても
不完全燃焼だった。
紗子さん
「そんなことないです。
今回お話を聞いていただけて
これまでに私の心の中に
秘めていた想いを
整理できている気がするんです。」
私
「それなら良かったですけど…」
紗子さん
「あとは
今回私がご相談させて頂いた
事柄の着地点で言えば、
悪事が明るみに出て芋づる式。
その線が
濃厚にはなって来ました。
でも
自業自得なんでしょうが
全然スッキリしないんですよね。」
私
「やはりそこには
巻き込まれるお子さんが
いらっしゃるからですよね。」
紗子さん
「そうです。
だからきっと私は
悪事を働く大人を
成敗したとて
きっとそれが目的ではないんです。
ネットリンチのように
正義を振りかざして
その大人を、親を
公開処刑をしたところで
誰が救われるんでしょうか。
まず今回の件では
不倫チンパンジー議員は
単純にその職を辞するべき、
そして単純に子どもの
健全な生活を脅かしてはならない。
同じ話になってしまいますが
それだけなんですよね。」
と、ここまでの話なら
もしかしたら
不毛な議論。
けれど紗子さんはこのまま
自身のどうしようもない想いを
自分にはどうにも出来ないと
その場を立ち去るような
大人ではなかった。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
シーズン７ 春菜ちゃんの芝生『婚活アプリで結婚相手は見つかるか』
シーズン8 青木の芝生 男友達の告白。