このお話は、登場人物の名前や年齢
関係性や時系列など、
実際とはあえて異なる部分があります。
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ある日
地方に住む友人の紗子さんから
突然相談を受けた内容は
現在仕事で
関わっている現職の議員さんが
社内不倫をして、
上司に問い詰められた途端に辞めた話。
だけじゃなく、
自分は議員辞職も、
奥さんとの離婚もせず
不倫相手とは
別れることもなく
一緒に起業する
ということから始まった。
私
「…その不倫議員さんは
一体お幾つですか?
それに、そんな勢いで辞めて
不倫相手と一緒に企業って…
お相手の女性はそんな事が出来る、
ある程度のご年齢や
キャリアなんでしょうか。」
紗子さん
「不倫議員は40代前半です。
そして、不倫相手は
確か20代半ばです。」
私
「20代半ばっ。
そんな若い子と…
20代の女の子からしたら
権力のある40代男性は
素敵に見えるんでしょうね。
そして男の方も、
若い子に好かれて
調子乗ってるっていう…」
紗子さん
「まさに
その通りだと思います。」
私
「そういえばなんで
その2人の社内不倫が
そこまで公になってるんですか?
若い女の子が、
誰かに話しちゃったとか?」
紗子さん
「いや、もうそれは
よくある
社内恋愛レベルなんですよ。
朝の出勤も昼の行動も帰りも、
のべつ幕なしに
行動を共にしていたので
社員の大多数は知ってました。」
私
「…それって本人たちはもう
ばれても良いってことでは…」
紗子さん
「あぁ、それが謎にバレてないって
思ってたみたいですよ。
なんでなんでしょうね。
どうしてそう思えるのか…」
私
「知らぬは本人たちだけ…
…確かにそれは
社内不倫あるあるですけど・・」
紗子さん
「それでその社員たちから
社長の耳に
(あの人たちが付き合ってる)
っていう噂が入ったので
社長が直接
議員を問いただしたんです。
(君たち不倫してるのか)って。」
私
「おぉ。
社長さんは、見て見ぬ振りをせず
ちゃんと聞いたんですね。」
紗子さん
「ちゃんとっていうか
聞くしかなかったっていうか…
なんか、
その不倫相手っていうのが
…社長の身内の
娘さんだったらしくて・・・」
ぎょ。
紗子さん
「たまたまですけど
…すごく
狭い世界の話ですよね・・」
私
「いや、狭いっていうか
なんていうかもう…」
紗子さん
「この話って
議員だからとか
そういう問題ではないですよね…」
私
「確かに…色々情報が
渋滞しすぎてますね。」
紗子さん
「だからやっぱり
社長も見て見ぬ振りは
絶対に出来なかったと思うんです。
それで色々公になる前に
社長の方から釘をさした形です。」
私
「…なのに、
反省するどころか、辞めた、、
と・・・」
紗子さん
「まぁむしろ謝るどころか
(辞めます!)
ってタンカ切ってました。
最後まで認めなかったのに
不倫相手の女も
速攻で辞めたっていう。
あまりにもわかりやすくて
もう社内全員、
ポカーンでした。」
私
「……あの、
現職の議員なら
足の引っ張り合いがあるでしょうから
誰かが雑誌社にリークするなり
色々な方法が
あったとは思いますが
それは誰も
しなかったんですか?」
紗子さん
「そこが・・
難しいところなんです。
真面目にやっている
議員さんの中には勿論
彼を引きずり下ろしたい人だって
いるとは思いますよ。
彼は不倫以外でも
色々ある人なので
突くことは様々…
だけど突く方も
自分がつつかれたら
まずいこともあったり…」
私
「なんなんでしょうか…
その世界は…」
紗子さん
「本当ですよね…
それで彼の不倫のこと。
明るみにしたら記事では
本名が出てしまう立場です。
そうなると
傷つくのは間違いなく、
まだ何も知らない奥さんと、
なんの罪もない
小さなお子さんですが
ただ記事にならなくても
狭い地域で
ここまでたくさんの人が知っているなら
いつか奥さんの耳に入るのも
時間の問題で・・」
周りが見て見ぬ振りをしまくっている
地方議員の不倫で
紗子さんがなぜここまで
心をすり減らしているか
ここまでの話では
私はまだよくわからなかった。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」