登場人物 春菜ちゃん・・34歳
婚活アプリを始めるものの、なんだか個性的な方ばかり。
4人続けてうまくいかないので、退会しようとした時
昔の知り合いから連絡が。
やっと大好きな人に出会えたと思っていた矢先・・・
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突然のプロポーズを受けて
春菜ちゃんは心底驚いた。
通常なら結婚を決めるにはまだ
付き合った期間が短すぎると
ADさんだって
思っていたかもしれないし
春菜ちゃんもそう思っていた。
でもこの時の春菜ちゃんに
迷いなどなかった。
春菜ちゃん
「ADさん。
もちろんです。
結婚したいです。
こんな私で、いいんですか?」
これから先の彼を
彼のご家族を
「彼女」としてではなく
「家族」として、支えたかった。
ADさん
「春菜ちゃん…
ありがとう……勿論
春菜ちゃんしかいないよ。
ありがとう。
こんな時だけど…
嬉しくて嬉しくて…」
そう言ってADさんは
子供のように泣いた。
喜びと悲しみ。
どちらも入り混じっていて
春菜ちゃんと抱き合って泣いた。
◆
二日後。
春菜ちゃんはADさんと一緒に
病院に訪れていた。
結婚のご挨拶だった。
ADさんが
先にお父さんとお兄さんには
連絡してくれて
2人とも大喜びだったそうだ。
春菜ちゃんは、
ドキドキしていた。
結婚のご挨拶という行事も
病院でお母さんのお顔をみるのも
何からどうしたら良いか
昨夜から眠れず
いろんな言葉を考えていた。
お母さんは、
結婚の報告を聞いて
どんな顔をなさるだろう。
それより体調は?
こんな時に
結婚の話しなんていいの?
朝から不安な気持ちを
ADさんに話したら
病室にはお父さんやお兄さんもいるし
みんなでサポートするから
大丈夫だよと言われた。
病室に入る。
ADさんのお母さん
「まぁ!春菜ちゃん!
会いたかった!!!!」
お母さんの顔が
一気に華やいだ。
確かに少し痩せたみたいだが
ご病気だなんて嘘みたいだ。
ADさんのお母さん
「本当に本当に
すっごく会いたかったのよ!
来てくれてありがとう!
ほら、お父さん!
春菜ちゃんに
ジュースかお茶、ないの?」
ADさんのお父さん
「はいはい、
買ってきてるよ^_^」
こんな会話、
ADさんのお宅に伺った時と
何にも変わらない。
太陽のように笑う
可愛いお母さん。
ADさん
「母さん…
今日は僕たちから、
報告があるんだ。」
ADさんのお母さん
「・・報告?」
ADさん
「うん。あのさ…
僕たち、結婚しようと思う。」
ADさんのお母さん
「えっ?結婚?」
お母さんの目が輝いた。
ADさん
「うん、そうなんだ。
…どうかな。」
ADさんのお母さん
「そんな・・」
お母さんが顔を両手で覆い
同時に
その肩が小さく震えた。
ADさんのお母さん
「今、そんな話が聞けるなんて…
お母さん…もう本当に
嬉しい…うぅ・・」
春菜ちゃん
「お母さん・・・」
泣いちゃダメだ。
自分は絶対に泣かない。
そう思っていたけど
これは嬉しい涙なのだから。
そう思って春菜ちゃんは
一緒に泣いた。
ADさんのお母さん
「ねぇ春菜ちゃん。
初めてお会いした日
息子が幸せそうに
あなたに笑いかけてる姿をみて
お嫁さんになるなら、
春菜ちゃん以外いないって
あなたがお嫁さんになってくれたらって
お父さんと話してたのよ。
この子を選んでくれてありがとう。
家族になってくれて
ありがとう。」
春菜ちゃん
「お母さん…」
あぁ、誰か
助けて下さい。
神様、
お母さんとこの人たち家族と
まだまだ一緒に
いさせてください。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」