登場人物 春菜ちゃん・・34歳
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
対面したのは4人、それ以外にも何人かとメールをして
うまくいかないまま、結局退会することに。
そんな時に、昔の知り合いから連絡が…
この後、春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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お付き合いの始まった
ADさんと春菜ちゃん。
（今はもうADさんじゃないですが
この呼び名のまま行きますね。）
2人は本当に穏やかに
良い関係性を築いていたようだ。
ある日春菜ちゃんとADさんは
仕事のあと、
2人で食事に出かけた。
春菜ちゃん
「それで、お母さんが
お父さんに聞いてみなさいって
そう言うの。
（お付き合いしているので
もう敬語ではない2人。）
この年にもなって
わざわざお父さんに聞かなくても・・
って思っちゃうんだけど
お母さんはすぐに
お父さんに相談するから・・・」
ADさんは春菜ちゃんの話を
向かい側でニコニコ聞いていた。
春菜ちゃんはもともとよく
私たちにも家族の話をする。
ご両親がとても仲が良いそうで
聞いていても
ほっこりする内容が多い。
春菜ちゃん
「ねぇ、なんで笑ってるの？
今私の話
ちょっと愚痴なんだけどなぁ。」
ADさん
「ごめんごめん。
でもやっぱり
春菜ちゃんのお母さんって
可愛いよね。
春菜ちゃんもお母さんも
なんだかんだ
お父さんが大好きなんだなって
そういうのが伝わる。」
春菜ちゃん
「もー、そんなつもりで
話したんじゃないのになぁ。」
ADさん
「あぁ、ごめんごめん。」
そう言って笑うADさんのご両親も
とても仲の良いご夫婦だそうだ。
ADさんから聞かされる
お母さまのエピソードは
ADさんを育てたお母様らしい
ほっこりしたものが多くて
結婚を考えるにあたり
家庭環境が似ているとか
親に対する考え方の価値観は
とても重要なポイントだと
春菜ちゃんは思っていた。
ADさん
「そういえばこの間
兄貴と母親に電話で
春菜ちゃんの話をしたんだ。」
春菜ちゃん
「え？私の話？」
ADさんにはお兄さんがいて
都内からさほど離れていない実家には
家族全員で
何度か集まったりしているそうだ。
春菜ちゃん
「え？どんな話？」
ADさん
「たわいもない話の流れだから
改まった感じじゃないんだけど…
すごく好きな人が出来た
って言ったよ。」
ご家族に
自分の話をしてくれるなんて…
春菜ちゃんは
嬉しさを抑えきれなかった。
春菜ちゃん
「それで、それでっ？
お母さんたちはなんて言ってた？」
ADさん
「こんな話したの初めてだから
母親なんてすごく喜んで
近いうちに連れてきて！
うちは男ばっかりだから、
女の子、嬉しい！！
って喜んでた。
今度ぜひ
うちの実家に来て欲しいな。」
３０代の男子が
３０代の女子に
そんなこと言うなんて
なんか・・・なんかそれはもはや
プロポーズですか？
と、昭和な私は思ってしまうが
春菜ちゃんはそのことは
さほど気に留めてなかった。
◆
それからさらに
１ヶ月ほど経過して
春菜ちゃんは本当に
ADさんのご実家にお呼ばれした。
ご両親に、お兄さんもいた。
そして結論からいうと
春菜ちゃんは一度で
ADさんのご家族が好きになった。
過去に付き合っていた彼氏の
お母さんがかなり曲者で
彼氏のことは大好きだけど
…この先この家族もひっくるめて
身内になるのはしんどいなと
考えたこともあったので
好きな人の家庭環境は
春菜ちゃんには大事だった。
しかしこの時。
ADさんのお母さんの身体に
病魔が襲いかかっていたことは
まだ誰も知らなかった。
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」