登場人物 春菜ちゃん・・34歳

自分でもこじらせている自覚ありだそうですが

共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。

対面したのは4人、それ以外にも何人かとメールをして

うまくいかないまま、結局退会することに。

この後、春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。

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ADさんとの久々の再会。
 
春菜ちゃんはついつい
胸の内を話し始めた。
 
 
春菜ちゃん
「20代の時は、結婚なんて
 いつだって出来ると
 勝手に思ってたんですよね。
 好きな人と付き合ったら
 その延長線上が結婚だって。
 
 だけど30代になってからの私は
 恋愛もうまくはいかなくて…
 
 それなのに、
 なんで結婚したいかって言われたら
 それは全然わからなくて…
 
 あぁ、すみません。
 なんか私の話ばっかり…」
 
 
 
ADさん
「いえ、全然そんなことないです。
 聞かせてください。
 
 春菜さんのこと
 教えて欲しいですから。」
 
 
 
春菜ちゃん
「ADさんって、聞き上手で
 本当に優しいですよね。
 
 ADさんこそモテそうですし
 結婚に向いてそうなのに…
 
 ADさんは
 どうしてあのアプリに登録を?
 
 職業柄、出会いも多そうですが…」
 
 
 
ADさん
「いやぁ、全然モテないですよ。
 
 というか、20代の頃は本当に
 毎日の仕事に必死で、
 当時担当していた番組が
 海外で撮る長期の番組だったんで
 下っ端だった自分は
 合間に連絡できる時間とかもなくって
 
 その当時の彼女は・・
 僕が帰ったら
 彼氏が出来てたりして驚きました…。」
 
 
 
春菜ちゃん
「それはまた…」
 
 
ADさん
「辛かったですけど、
 今ならわかりますよ。
 
 付き合って間もない彼氏が
 長期で海外なんて行って 
 連絡もなかったら
 そりゃあ寂しいですよね。
 
 だから今は、
 彼女を作る時期じゃないんだなって
 必死に頑張っていたら
 番組とか任せてもらえるようになって
 
 そしたらそれはそれで忙しくって…」
 
 
春菜ちゃん
「番組、
 任せてもらえるようになったんですね!
 あの頃それが夢だって
 おっしゃってましたもんね!」
 
 
ADさん
「そうなんです。
 
 だけどそうなるとなんか・・
 AD時代には
 全く寄り付かなかったような子から
 頻繁に連絡が来るようになったり
 
 派手な飲み会が増えて…
 
 僕、どうもそういう場所が苦手で…」
 
 
 
春菜ちゃん
「そうですね、初めて会った日も
 全然輪の中に
 入ってませんでしたから(笑)」
 
 
 
するとADさんは
食事の手を止めて
春菜ちゃんに向き直った。
 
 
 
ADさん
「それであれから春菜さんのこと
 何度も考えてました。
 
 僕が誘いすぎて
 嫌な思いさせちゃったのかなとか…
 
 考えすぎてもうその後
 誘えなくなっちゃいましたけど
 
 何も想いを伝えずに会えなくなったことが
 すごく心残りでした。」
 
 
 
春菜ちゃん
「そんな、嫌な思いなんて…
 私全然・・・」
 
 
むしろフェイドアウトしたのは
自分だと思っていた。
 
 
 
ADさん
「いえ、今思えば
 独りよがりだったなって…
 
 
 あの頃春菜さんだけは、 
 僕がADでも、小さな夢でも
 そんなこと全然気にしてなくて
 
 キラキラした表情で
 すごいすごいって言ってくれたり
 
 他のみんなは
 芸能人の誰に会ったんだとか 
 誰の性格が悪いんだとか聞いてくるのに
 
 春菜さんはそんなことじゃなくて
 ちゃんと仕事の話を聞いてくれて
 
 何より春菜さん自身が
 社会人として誇りを持って
 働いてらしたんで
 僕の方が、憧れてたのかもしれません。」
 

 

 

ADさんが当時

そんな風に思ってくれていたこと

全然知らなかった。

 

 

 

 

 

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最近あまり呟けておりませんが

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これまでのシリーズはこちら。

シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』

シーズン2 武田さんの芝生 

『妊娠発覚。彼氏と思っていた人は既婚者だった。』

シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』

シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」

シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」

シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」