登場人物 春菜ちゃん・・34歳
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
対面したのは4人、それ以外にも何人かとメールをして
うまくいかないまま、結局退会することに。
この後、春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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婚活サイトを退会しようとした時
5年も前に知り合っていた
ADさんからの連絡が。
しかもそれは、
婚活サイトに登録していた
春菜ちゃんを見つけた、
という話だった。
ひょんなことから春菜ちゃんは
ADさんと
5年ぶりに再会することになり
自分からフェイドアウトしたとはいえ
なんだかちょっと緊張していた。
再会当日。
なんと、駅前に
ひまわりを1輪持っている人がいた。
春菜ちゃん
「いた…」
すぐにわかった。
穏やかな顔つきは
5年前と何も変わらない。
しかし当時はちょっと優しすぎて
癖がないお顔つきが
春菜ちゃんには
異性を感じさせなかったのだが
30代になった皮膚が
若干ワイルドさを身につけている。
ADさん
「春菜さん!お久しぶりです!!
全然お変わりないですね!」
春菜ちゃん
「ADさんも!」
ADさん
「今日は来てくださって
ありがとうございます。
昨日緊張して眠れなかったんですが…
良かったらこれ・・
あの、
ひまわりお好きでしたよね。。」
緊張した面持ちで
お花を渡してくれたADさん。
自分のためだけに
お花屋さんに
寄ってきてくれたんだ。
最近の出会い疲れで
くさくさしていた心が
すでに浄化されるような気持ちだった。
春菜ちゃん
「ありがとうございます!!」
ADさん
「じゃあ行きましょうか。
お店予約してあるので^_^」
ADさんに連れられて行った先は
やはり彼らしい
明るく爽やかなイタリアンのお店だった。
座ろうとすると
お店の方より先に
椅子を引いてくれるADさん。
この人はこういうことが
自然にできる人だったなと思い出した。
それからいくつか料理を注文して
2人は乾杯した。
ADさんの優しい眼差しが
妙に心地よかった。
春菜ちゃん
「なんだか久しぶりすぎて、
でも初対面じゃないしで
何から話し始めたらいいか
迷っちゃいますね。」
ADさん
「そうですね。
でも僕は、僕のことより
最近の
春菜さんのことが聞きたいです!」
春菜ちゃん
「私のことですか?」
ADさん
「はい、この5年間
どうされてましたか?
あの頃は春菜さんお仕事
大変だけど好きだって
おっしゃってましたよね。」
春菜ちゃん
「そうですね。
特に仕事は本当に
充実してたと思います。
勿論今もです!
あの時から職場は変わらず
頑張ってますよ!」
ADさん
「それはすごいですね!!
プライベートは…
充実されてましたか?」
春菜ちゃん
「プライベートは・・
そうですね、
20代より自由といえば
そうなんですけど…
なんだかやっぱり独り身が
不安になってきて
満たされてるような
満たされてないようなで…
…それでご存知の通り
あのアプリに登録を…」
ADさん
「そうだったんですか。
春菜さんはモテるので
もうとっくにいい人が現れて
結婚してるのかと思ってました。
あの合コンでも
僕が春菜さんと連絡先交換したこと
実はすごく
羨ましがられてたんですよ。
だからアプリで見つけた時は
驚いてしまって。」
春菜ちゃん
「それは…お世辞でも
本当に嬉しいです。
今はなんかもう私、
自分に全然自信がないんですよ。
なんでこの世には
こんなにたくさん人がいて
結婚している人も大勢いるのに
私はそのたった1人を
見つけられないんだろう。
見つけてもらえないんだろう。
見つけたとして、
既婚者とか嘘つきとか
そんな人ばっかりを
好きになってしまって…」
春菜ちゃんは
出会って早々のADさんに
自分の心のうちを
一気に話し始めた。
自分でもなんでこんなに
ベラベラ喋ってるんだろうと
話しながら思っていたけれど
なんだか止まらなかった。
最近あまり呟けておりませんが
登録してくださっている方、ありがとうございます!
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」