登場人物 春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリでの出会いは現在4人目。
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
この後、春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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アプリで出会った不動産屋の彼。
前職が
結婚相談所勤務だったことより
出会ってまだ２回目で
告白されたことより
不動産屋さん
「もし付き合えたら
春菜ちゃんが住みやすい物件を
僕が借りて
家賃も払う。」
と言われたことの方が驚いた。
っていうか引いた。
春菜ちゃん
「家賃を払うって…
あの…こんなこと聞いたら
失礼なんですけど
もしそれでお別れした場合は
例えば絶対私には払いきれないので
その後そこに住み続けるって
難しくなりますよね…
みんな、
不動産屋さんとお別れした場合
そこに自分で家賃を払って
住み続けてたんですか？」
不動産屋さん
「いや、それは別れたらやっぱり
自分の給料じゃ
払いきれないからって
引っ越しちゃってたかな。
って、ごめんね。
なんか
ビビらせちゃったかもしれないけど
そんなお付き合いした人は
2人しかいないからね！」
いや、2人もいたら十分だろ。
と、春菜ちゃんは
心の中で突っ込んでいた。
春菜ちゃんの
そんな表情が伝わったのか
不動産屋さんは少し
慌てていたようだ。
不動産屋さん
「ちなみに住みたい場所は
わざわざ僕が勤めているところで
借りなくてもいいし
それに別れる前提でなんて
話したくはないけど
別れたからじゃあ
その次の日に出て行ってください。
なんてことには
ならないんだからね！
勿論次の物件が見つかるまで
責任持って家賃は払うよ。」
春菜ちゃん
「…。」
不動産屋さん
「でも、悪い話じゃないと思うんだ。
お互い仕事が終わる時間も休みも
バラバラでしょ。
そしたらどっちかが長い間
待つっていうのも大変だし
そしたらその家で、
待ってることが出来るから。」
うーん。
うーん。
でもどうしたって、
拭いきれない愛人感。
これがもし、もうすでに
付き合っている2人だとしたら
結婚を見据えてとかで
彼が家賃を支払いながら同棲
ということでいいが
まだ知りもしない人に
こんな話・・
というわけで春菜ちゃんは
女子会で話題になっていたあの話を
ついに聞いてみることにした。
春菜ちゃん
「あの、不動産屋さん…
1度目にお会いした時に
聞ければよかったんですが
…私どうも、不動産屋さんが
実家暮らしというのが不思議で
私の家賃を出せるくらいの
稼ぎとかがあったりするなら
なぜ都内で
一人暮らししないんですか？」
不動産屋さん
「うーん・・僕の年齢で
一人暮らししてない男って
やっぱり変かな。」
まぁ…うん。
とか言えるわけないので
春菜ちゃん
「いや、もしかしたら
不動産屋さんのご家庭が
すごく仲良しなのかもしれませんが
私のイメージだと
なんか流石に実家だと親に、
そろそろ出て行ったらとか
言われちゃうような
そんな感じです。」
不動産屋さん
「なるほどね……
これは多分春菜ちゃんには
…この先どうなっても
隠しておけないな…」
ひゃだ。
なんかもうすでにいやだ。
嫌だけど、聞くけど。
不動産屋さん
「もしかしたらもう
春菜ちゃんくらいの経験値だと
わかってしまっているかもだけど
…そうだね。
確かに、
結婚してる。」
はいまた出た。
もうこのアプリ、
退会決定。
最近あまり呟けておりませんが
登録してくださっている方、ありがとうございます！
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いつも読んで下さってありがとうございます。
これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」
