登場人物 春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリでの出会いは現在3人目。
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
この後、春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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春菜ちゃんは確実に
レーサーさんに心惹かれていた。
しかし結婚を見据えるとなると
なかなかハードルが高い。
結婚したら環境が変わりがちなのは
どうしたって女性の方で
その環境を全て丸ごと受け入れるには
たった一度会ったくらいでは
何にも決められない。
って
あ、そうか。
まだ、たった一度出会っただけか。
まだ、告白されたわけじゃない。
このあと自分が
レーサーさんに気に入られるかも
何にもわからないのに
早合点しても仕方ないか。
途中で焼き鳥が運ばれてきたので
春菜ちゃんはこのタイミングで
話を変えた。
春菜ちゃん
「レーサーさんには
趣味はありますか？」
レーサーさん
「…すごく普通ですが
自宅で映画を見たり
美味しいお店を調べて行ってみたり・・
って、別に趣味ってほどでもないですかね。
仕事に刺激がありすぎるので
だから多分僕自身は普段
穏やかな生活を好むようになってますね。」
春菜ちゃん
「なるほど・・・
確かに仕事もプライベートも
刺激的では大変ですもんね。」
それから2人は２時間ほど
いろんな話をした。
レーサーさん
「春菜さん、
まだお時間ありますか？
電車がある時間に
ちゃんとお返ししますので
もし良かったらもう一件
飲みに行きませんか？」
素直に嬉しかった。
終電になって、
明日の朝が辛いと思うより
レーサーさんともう少し
一緒にいたいと思う気持ちの方が
強かった。
レーサーさんがお会計を済ませてくれて
２軒目は、
お店から出てすぐのBARに入った。
レーサーさん
「春菜さん、率直に僕のこと
どう思いますか？」
23時を過ぎた頃、
レーサーさんが突然尋ねた。
春菜ちゃん
「…率直に・・
もし・・レーサーさんが
よければなんですけど
私は素直にまた
お会いしてみたいと思いました。」
レーサーさん
「あーーーよかったーーー」
レーサーさんが
くしゃっとした笑顔で笑う。
春菜ちゃん
「よ、よかったですか？」
レーサーさん
「そりゃあよかったですよ！
だって僕も春菜さんに
またお会いしたいですから。
最初に・・海外移住がどうとか
そんな話をしてしまったので
もしかしたら
嫌われてしまったんじゃないかなって
ちょっと心配で・・」
実際将来を思うと
心配なことに変わりはない。
でもやっぱり春菜ちゃんは
またレーサーさんに会いたかった。
レーサーさん
「じゃあ次回は仕事帰りじゃなくて
もしよければ
お昼からデート、しませんか？」
春菜ちゃん
「もちろんです！
よろしくお願いします。」
なんともスムーズな流れで
次のデートの約束ができて
その後本当にレーサーさんは
終電前に、駅まで送ってくれた。
春菜ちゃんはそれから家に帰って
レーサーさんの仕事について
ネットで検索した。
どのくらい危険を伴うのか
現役として続けられるのは
何歳くらいまでなのか。
そしてついでに
今日聞いた
レーサーさんの本名も
検索してみた。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン２ 武田さんの芝生
シーズン３ 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン４ 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン５ 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン６ みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」