登場人物 春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリでの出会いは現在3人目。
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
この後、春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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雰囲気の良い焼き鳥屋さんで
春菜ちゃんは
レーサーさんと差し向かう。
レーサーさん
「焼き鳥屋って
どれにするか迷いますよね。
僕、定番のも好きなんですが
ハツとかこころとか
大好きなんですよ。」
春菜ちゃん
「それすっごくわかります!
あ、でも砂肝も好きです。
レバーも、新鮮なやつは美味しいし
…いや、結局なんでも
好きなのかもしれません(汗)」
レーサーさん
「あはは!いいですね!
僕も好き嫌いないので
なんでも食べる女性大好きです!
もう色々頼んじゃいましょうか。」
この言葉は、
きっと自分にではなく
沢山食べる女性に向けてのこと。
それはわかっていながらも
サラッと言われた「大好き」に
春菜ちゃんはまたドキドキした。
まずは日本酒で乾杯。
春菜ちゃん
「おいしー」
ちょっといいなと思える人とのお酒。
なんだかそれだけで
テンションが上がってしまう。
レーサーさん
「春菜さんは、お酒も美味しそうに飲むし
なんかいいですね。
そういう顔されたら
色々、美味しいお店に
連れて行ってあげたくなりますよ。」
春菜ちゃん
「ありがとうございます。
食いしん坊なだけなんですけどね。」
それからレーサーさんは
春菜ちゃんの仕事のことや
趣味のことなどを聞いてくれた。
その流れから春菜ちゃんも
レーサーさんの
仕事の話も聞きやすかった。
春菜ちゃん
「動画見ましたけど
すごいですね・・
いつ頃から、
レーサーになりたいって
思ってたんですか?」
レーサーさん
「小学校の頃にはもう
興味がありましたね。
その時はレーサーっていう
職業があるとは
わかっていませんでしたけど
幼い頃からなんでも
乗り物やメカが好きでした。」
春菜ちゃん
「へぇ・・すごいですね。
じゃあレーサーさんは
幼い頃からの夢を叶えたんですね。」
レーサーさん
「そう言ってもらえると
とても聞こえはいいんですけど・・
僕はこの仕事以外の職種に
就いたことがないわけですからね。
今は収入もある程度ありますけど
潰しがきかないというか
ちょっと将来のことも考えたりします。
スポーツ選手はみんな
考えるとは思うんですが・・」
春菜ちゃん
「それは確かに・・
なんだか私が今までに
考えたことない世界です・・」
レーサーさん
「そうですよね。
一般的ではないですよね・・
ちなみに春菜さんは
結婚したら
自分の仕事は続けたい方ですか?」
この質問。
何やら、試されているような
そんな気がした。
レーサーさんは
海外遠征もあるといっていたし
トレーニングも大変だと言っていた。
ということは
住む地域や食べるものへのこだわりは
一般の会社員の人よりも
強いはずだ。
今、本音を言いすぎると、
自分の将来の奥さん像とは
合わないと言われてしまいそうだけど
春菜ちゃんは今の時点では
レーサーさんになんとか
気に入ってもらいたいと思っていた。
春菜ちゃん
「仕事というより…
結婚しても何か自分に出来ることを
やりたいって思います。」
レーサーさん
「今の春菜さんがやっている仕事自体には
こだわりはない・・
ということですか?」
むむむ・・
ない、わけではない・・
まだ出会って1日目。
レーサーさんだってそんな重い気持ちで
聞いているわけでもないはずなのに
春菜ちゃんは
めちゃくちゃ真面目に
考え込んでしまった。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」