登場人物 春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリでの出会いは現在3人目。
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
この後、春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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春菜ちゃんがマッチングアプリを
再開するにあたり
これまでこだわっていた条件を
緩くした部分。
まずは年収。
きっとこの収入面を気にする女性は
沢山いるだろう。
だからその分、敵も多く
自分が選ばれる確率も低くなる。
春菜ちゃんはそもそも
結構仕事が出来る。
将来結婚したとしても
出来る限りは
仕事をバリバリ続けたいそうなので
相手の年収に全て頼りすぎなくとも
生きてゆけると思う。
それにお金の面に関しては
例えすごく稼いでいても
自分以外に使わないタイプもいるし
稼ぎが少ないのに浪費家もいて
収入と支出のバランスがいい人に
巡り合えるのが一番だと思う。
そして職業や趣味。
ここも、あまりにも限定すると
自分が知らない職種の人で
素晴らしき豊かな心の持ち主の方に
会える確率が下がってしまう。
春菜ちゃんはとにかく
間口を広げることに専念した。
そしてとにかく肩書きより
(プロフィールに書いている
PRの文章がしっかりしている人)
を探すことにした。
勿論それだって
言葉が上手いだけかもしれないが
まずはそこを信じてみるしかない。
そして新たに出会った1人目が
32歳の会社員の方。
まずこの男性に春菜ちゃんが惹かれた
最初の理由は
「両親の仲が良いので
老後まで夫婦仲良く過ごせるような
関係性に憧れがあります。
僕自身が笑い上戸なので
よく笑って、お話が好きな女性と
仲良くさせていただきたいです。」
こんなことが、
PRに書いてあった。
プロフィールの顔写真は
あまりハッキリした顔が写っておらず
職業も、
会社員としか書いていなかったが
それでも何度か
メールのラリーをしながら
その誠実そうな対応に
1度会ってみたいと
思えるようになった。
しかし何度かやりとりをしているうちに
お相手の方から
こんなメールが入ってきた。
アプリの男性さん
「実は、僕の職業について
お会いする前に
1つお伝えしたいことがあります…」
春菜ちゃん
「職業について・・ですか?」
あぁ、またなんか
ホストとか夜系のお仕事なのかな・・
でも職業を聞いてすぐに
お断りするわけにもな・・
春菜ちゃんが少し
心配な気持ちで返事を待っていると。
アプリの男性さん
「実は僕、
レーサーなんです。」
ん。
レーサー?
って、なんの??
でも。
それを聞いて
最初に春菜ちゃんが思ったのは
それなら良かったー。
だった。
春菜ちゃんは
レーサーという職業が
全くピンと来なさすぎて
ひとまずスッと
受け入れることができた。
春菜ちゃん
「すみません、
私がそのレーサーという職業に
全く知識がないので
あまりよくわからないのですが・・」
レーサーさん
「そうですよね。
特に女性は
全く興味がないと思います。
今僕には、
スポンサーとかがついているので
顔出ししてこういうサイトで
婚活していると知られるのが
恥ずかしかったんですが・・
こんな特殊な職種の僕でも
会っていただけますか?」
おぉぅ…
スポンサーがついてるってことは
結構すごいの?
有名なの?
いや、有名だったとして
聞いてもわからないか・・
春菜ちゃんの頭の中は
なんだかグルグルしていたが
返信には迷わなかった。
春菜ちゃん
「勿論です。
ぜひお会いしたいです。」
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」