登場人物 春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリ初心者です。
スペックの高い方を求めてしまう病で、
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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東大さんとの初デート。
その日は仕事の後の
ディナーの約束だった。
ざっくばらんに話したいという
お互いの意見が一致して
東大さんが
「それならいいお店があるから」
と、予約をしておいてくれた。
HPを見たら雰囲気の良さそうなお店で
安すぎず高すぎず、
これなら割り勘になっても
全然問題ないと思った。
5分前に駅に着いたら
東大さんはすでに
改札口で待ってくれていた。
東大さん
「こんばんは」
春菜ちゃん
「今晩は・・」
写真通りというか、
それよりももう少し良いと思った。
東大さん
「なんか、
あんなにメールしてたのに
やっぱり緊張しますね…
お店、ここから割と近いんで
歩きましょうか。」
春菜ちゃん
「はい…」
緊張はしたが、
照れ臭い、柔らかな緊張で
それがなんだか楽しかった。
春菜ちゃん
「東大さんはこのお店
よく来るんですか?」
東大さん
「よく・・ってほどではないですけど
席が色々あって、
個室だったり半個室だったり
テーブルとかも変わってるし
混んでなければネットで
そこが選べるようになってるんです。
だから今日は、半個室にしました。」
春菜ちゃん
「そうなんですね^^
わざわざ予約してくださって
本当にありがとうございます。」
そんな話をしながら
お店についた。
春菜ちゃん
「わぁ!………。」
わぁ。
わぁ?
春菜ちゃんは思った。
くらー。
薄暗ー。
その店内。
思っていた以上に照明が暗くて
ビビリバビリブーだった。
東大さん
「ちょっと薄暗いから
足元気をつけてね。」
席に行くまで足元気をつける店内って
ちょっと…ではないような。
とか思いながら、
定員さんにお部屋まで案内されて
またまた、
ビビリバビリブーした。
春菜ちゃんの心の声
(半個室ゆーてますけども、
隣が仕切られているだけで
壁側に向かった横並びの席で
結構狭そうなんですけどっ)
春菜ちゃん
「か、変わったお席ですね。
この雰囲気で横並びって
初めてかもしれません。」
東大さん
「確かに少し変わってますし
薄暗いですね。
ただ、テーブルにはちゃんと
照明がついてるので
安心してください。」
東大さんは慣れているからなのか
何もおかしな様子はなさそうだ。
なんだか突然ムーディすぎるなと
そう思ったのだが
意識しすぎても
自意識過剰だと思われるし
まぁここは普通に楽しもう。
お、メニューの品数は豊富だな。
美味しそう!
東大くん
「ここの食事、
なんでも美味しいんですよ。」
今のところ東大さんに
おかしなところはないし
今日を楽しまないと。
前向きガールの春菜ちゃんは
東大さんとビールを注文した。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」