登場人物
春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリ初心者です。
スペックの高い方を求めてしまう病で、
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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サーファーさんが
生粋のホストだとわかり
春菜ちゃんはこれまでの人生できっと
見る機会もなかったはずの
ホスト専用のサイトを見た。
読めば読むほど
やっぱりサーファーさんとは
住む世界が違うと思った。
結局ホストクラブでは
お金も請求されなかったし
社会勉強だったと思うしかない。
春菜ちゃんは駅から
うちに向かって歩き出した。
その時また、LINEが入った。
サーファーさん
「歌舞伎町・・そっか
あまり来たくない場所だよね。
でも春菜ちゃんのそういう
スレてないところが
いいなって思う。
春菜ちゃんは今後僕の
お嫁さんになる人だから
全て見せておきたいって
そう思ったんだ。」
は?
お・よ・め・さん
お嫁さん?
いや、待って?
ねぇ、クリステル待って?
(どうした。)
一旦深呼吸するから待って?
これはもしや
あの掲示板にある言葉を借りるなら
『結婚するする詐欺。』
春菜ちゃん
「いやそんな…
スレてないわけでは…」
おい春菜ちゃん!
なんでLINE返しとるんや!
もしや(お嫁さん)っていう
安い殺し文句に
コロッといってしまったの?
大丈夫!
春菜ちゃんは
スレてるよ!!
(おい、本人読んでるぞ。)
だけどこの手の男は
毎日仕事とか心が忙しい日々を
頑張って頑張って生きている
独身30代ガールに
実はチミは寂しがり屋さんで
スレてない
純粋なガールなんだよね!!
とか言っちゃちゃって
私のことをわかってくれるのは
この人しかいないのかも!
みたいなことを思わせる
プロ!
そんな人種なのだよ!!
サーファーさん
「1人だと怖いと思うから
じゃあ今度春菜ちゃんの
ご友人とか連れてきたらどうかな。
そしたら僕のこと見てもらえるし
僕もお嫁さんになる人の
ご友人にはお会いしたいし。」
いや、連れて行くわけ
春菜ちゃん
「パンダさん、サーファーさんが
そんなこと言うんです。
どう思いますか?」
って今度は春菜ちゃんから
私にLINE
キターーーー
───+.\(( °ω° ))/+────
もはやもう面白そうだから
行こうかーーーーー
ーーー˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚ーーー
って、おい。
春菜ちゃん、
目を覚ましなさい。
あなた今、婚活中よね。
私
「どう思いますかって
インコさんはきっと、
春菜ちゃんの友達も巻き込んで
ホストに誘い込もうとしているだけよ。」
春菜ちゃん
「…そう、ですよね。」
私
「100歩譲ってもしも本当に
春菜ちゃんのことを思ってるとして
春菜ちゃんはサーファーさんのこと
結婚向きって思える?」
春菜ちゃん
「いや、思えてません。
全く。」
私
「それならキッパリ断らないと
35歳までに決めたいんでしょ?」
春菜ちゃん
「はっ、そうでした。」
私
「じゃあ次!」
そんなわけで春菜ちゃんは
この出来事にもめげず
次の出会いのために
その日のうちにまた
アプリ内で次の方を探し始めた。
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」