登場人物
春菜ちゃん・・34歳
絶賛婚活中で、婚活アプリ初心者です。
スペックの高い方を求めてしまう病で、
自分でもこじらせている自覚ありだそうですが
共感してくださる方がいらっしゃったら幸いです。
春菜ちゃんの婚活は、成功したのでしょうか。
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婚活アプリで知り合い
やりとりをして1日目の人に
出会ってみたら
ホストクラブに
流れついた。
っていう経験したこと
あるよーって方いますー??
さて。
春菜ちゃんはサーファーさんに
流されるまま
豪華なソファーに座った。
すると、思ったよりは若くない
スーツの男性が2人、
その席へやってきた。
この、思ったよりは若くないのが
春菜ちゃんには救いだった。
あげぽよ〜!いえーい!
きみかわうぃーねぇー!
春菜ちゃんいくつーぅ?
えー!ホストクラブはじめてー?
おったまげー!ぶっとびー!
やばたにえーん!
とか言われたら
動悸と息切れしかしなかったが。
(落ち着け。)
ひとまず様子を見て
良いタイミングで帰ろう。
もうここで帰りに
お金を請求されるようなことがあったら
笑顔で払い、俊足で警察にゆこう。
なるようにしかならない。
春菜ちゃんは腹を括った。
サーファーさん
「春菜さん。この2人、
ここですごく人気があるんですよ。
…だから…すいません!
20分だけスタッフと
奥で話してきたいので
一旦席離れますね!
その間に2人がなんでもやりますから、
待っててください!」
なんでもってさ…
目の前の2人の男子が
キラキラした目で
春菜ちゃんを見つめている。
春菜ちゃん
「あの、本当すいません…
私お客さんじゃないので
人気があるお二人なら尚更
お時間取らせるわけには…
私、1人でも大丈夫ですから。」
ホストAくん
「そんな、
お客さんじゃないってことは
むしろサーファーさんにとって
大事な方だと思うので
1人にするわけには
いかないです。
少しの間だけでも
この雰囲気楽しんでくださいよ!」
とても、感じのいい人ではあった。
ホストBくん
「こういうところ、
普段全く行かないですか?」
春菜ちゃん
「お2人の前で言うのも
本当に申し訳ないですが
はい…全く縁がなかったです。」
…とはいえよく見たら
高級感はあるが
いわゆるホストクラブという
そんなギラギラした感じではない。
目の前にいる2人も
サーファーさんに比べたら
髪型もナチュラルで
ホストホストしていない。
(わかります?ホストホストしている方のイメージ!)
今時はきっとこのくらいの
ナチュラルさが主流なんだろう。
店内を見渡すと、
60代くらいのマダム2人を
接客している男子が2人。
違うテーブルには、
40代くらいの女性1人と
同じく30代くらいの男性が話している。
春菜ちゃん
「なんか私がイメージしてる
ギラギラした感じは
ここにはないんですね。」
ホストBくん
「そうですね。
スタッフの年齢層が高いので
いらっしゃる方が、
比較的落ち着いた
年齢層の方ばかりなんですよ。
だからシャンパンタワーとか
掛け声とかもないですし
お金を湯水のように使う場所でもないし
お客様に男性も多いですよ。」
春菜ちゃん
「へぇ・・
でもやっぱり中には
皆さんに恋心を持って
通われている方も
いらっしゃるんですよね?」
ホストAくん
「中にはいますけど
うちはどちらかというと
普段役職のある方達とか
主婦の方達がストレス解消のために
愚痴を言いにきてるような
そんな感じですかね。
20代の時なら僕も
そういうイケイケホストクラブに
いたんですけどね。
色恋が絡んでしまうと
長くは続けられないと思って…」
春菜ちゃん
「へぇ…夜の世界にも
いろんなジャンルがあるんですね…」
ホストBくん
「そうなんですよ。」
春菜ちゃん
「そういえばサーファーさんは
ここで結構
接客されるんですか?」
ホストAくん
「本人からは
なんて聞いてますか?」
すかさずホストAくんが
質問返しをしてきた。
人のことを聞かれるがまま
ペラペラ話さないあたりは
やっぱりプロなのかもしれない。
でも今、
サーファーさんのことが
聞き出せないのなら
もうここには
全然
居たくない!
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これまでのシリーズはこちら。
シーズン1 ミキの芝生 『DVモラハラ夫の不倫』
シーズン2 武田さんの芝生
シーズン3 紀子さんの芝生 『夫の不倫相手は、まさかのあの人。』
シーズン4 琴美ちゃんの芝生 「お笑い芸人の男。」
シーズン5 読者さんの芝生 「意見を聞かせてください。」
シーズン6 みどりさん親子の芝生 「父親の不倫を見つけました。」