迷子の大人たち 3 -2ページ目

迷子の大人たち 3

~ニワトリノニワ 非公認ブログ~ 
テキトー経営者のエー加減農業日記(昔は) 最近 っぽくなくなってきた。意外とマヂメ?更生した?

子供は未来を明るくするのか?
 
少子化対策云々を議論する前に本質的な議論が欠けている。家庭に子供が居れば居ない場合にくらべて様々な経験が積めることは確かである。
 
しかし子供を自分のアバターのように着せ替えするような親が多いし、本当は子育てなんか興味はなく気分次第で子供の存在を疎ましく思うような虐待親のなんと多いことか。当の子供からすれば良い両親に恵まれ幸せを実感しているなんて例はかなりレアだろう。
 
従って子を望み、その子が産まれた場合には子供は親の未来を明るくするだろうが、子供にとっては必ずしもその未来は明るくはないのである。いい迷惑である。
 
多子を望むならまず親の教育。世界に不幸な子供、ひいては不幸な人間ばかりが増産されて行く・・・
 
 
さて、今回のは6月10日に書いたものです。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

いつも有り難うございます。

 

年初から吹いていた「異次元の少子化対策」とやらの内容をようやく政府が発表しました。少子化についてはここで何度も触れたので少々煩いかも知れませんが、やはり度々議論せねばならない問題だと思うのです。世界の人口が増え続け日本の人口が減少に向かい始めた今だからこそ。

 

政府は未だ安易に金を撒けば子供が生まれると思っているのか、2030年までに現在の約二倍の10兆円に増やそうとしています。だが少子化対策のために子供のいる家庭に金をばら撒くのは明らかに間違っている。何故なら出生数と最も因果があるのは婚姻数であり、その婚姻数は若者の所得と強い因果関係があるからです。

 

つまりお金がないから子供を産まない、のではない。給与の高い安定した職に就けず金がないから結婚しない、よって子供が生まれないのです。従って少子化対策を効率的に進めるには未婚対策に予算を充てるか、或いは未婚者の出産に予算を充てるかすれば良いことは誰の目にも明らかです。

 

未婚の原因は若者に金がないから、ということは雇用対策が必要です。雇用対策を進めるにはサラリーマンの約7割を占める中小企業への支援が最も重要ですが中小企業対策費用はたったの1118億円(22年度)です。かたや業績絶好調である大企業、に対する法人税が未だ大幅に減税されたままだというのに。

 

ここから透けて見えるのは大企業や大企業が主体をなす業界団体は政治献金などで政党に大いに貢献してくれるから、という薄暗い癒着です。

 

即ち今回の少子化対策の本音は、貧乏な若者を救うべく中小企業の給与水準を引き上げるのが最も効果的な未婚対策ひいては少子化対策に繋がることは明確であるが、そんなことをしても票に結びつく訳でも政治献金が増える訳でもなく政治家にとって大したメリットは考えられない。

 

従って、現時点で給料が高いため婚姻率が高く、既に子供のいる家庭を築いている大企業に勤める若者に二人目三人目を産んでもらうべく子供が生まれたら手厚い補助をする方が大企業のご機嫌を損ねずに済むというものだ、というところか。日本ではベーシックインカムの議論が進まない訳です。

 

そもそも生活するのに金が必要という社会は幸せなのか?私が一国の長なら最低限食べるのに金の要らない社会を目指す。タダで家庭に食材を配る案に加えて公営の無料食堂を全国に設置、というのはどうだろうか。ともかく基本的に食費はタダ、という安心感は少子化対策ばかりでなく社会を良い方向へ変えはしないだろうか。

 

しかし本音では。

 

私は少子化対策なんてクソ喰らえと思っている。そもそもまず少子化の是非についての議論がないのが問題です。少子化の何が悪いのか。世界では人口増加が危ぶまれているのに何故か少子化の是非が問われない。確かに日本では高度経済成長期に整備した社会インフラを維持するには税収減に繋がる少子化を危惧するのは当然、と己の政治生命にしか関心のない職業政治家は言うでしょう。

 

では食糧の問題は?日本の食料自給率はたったの38%(カロリーベース)しかない。世界中で食糧確保のために農地化され消失している毎分東京ドーム約2.4個分の森林の問題は?生態系への悪影響は?政治家にはマクロな視点が欠けている。

 

食糧問題に関して我らが畜産の話。採卵養鶏における飼料自給率(ほとんどが輸入飼料)を加味した自給率(国産率)はたったの10%程。最近卵価の高騰で輸入飼料の問題が注目されているらしいがもう一つの問題である鳥インフルエンザによる殺処分のことは余り問題視されていないように思う。

 

何が問題か、って一羽感染したら全羽殺処分にする対策の是非である。

 

2004年から流行し始めた高病原性鳥インフルエンザが20年も経つのに未だ収束しないのは全羽殺処分という対策にあるのは明確でしょう。殺しちゃうから免疫もできない。ウイルスも共存する方向に進化できない。にも関わらず未だ殺処分という対策が変わらないのはパンデミックを一時的に避けるためでもあるが、風評被害による鶏卵業界全体への不信を嫌うからであると言われている。

 

しかし鳥インフルエンザやその他病気に罹患した鶏肉を食べても卵を食べても人体への影響はないというのは常識である。こんな風評被害対策によって昨年冬からの感染で全国で1700万羽も殺処分されている。一羽当り生涯産卵数を300個として現在の卵価平均一個30円でザッと1500億円以上の損失である。

 

こういった経済的損失や食糧廃棄の問題、何よりいつまでもパンデミックに怯えながら営まねばならない畜産の問題、の方がよほど重大だと思うのだが。

 

新型コロナで分かったようにパンデミックは必ず収束する。それは人類を殺処分しなかったからです。もし鳥インフルエンザで殺処分を行わなかったら鶏に免疫ができ、更にウイルスも弱毒化する方に必ず向かう。その他のウイルスによる病気についても同様なのです。

 

ニワトリノニワは先んじて来たるべき悪夢を経験している。うちは日本で一番過密じゃない部類の養鶏場ではあるが放し飼いという健康的な飼育方法を過信してワクチンを積極的にやって来なかったせいである。正義ぶっても仕方ない。放し飼いでも野生に比べれば過密に違いないのだ。

 

それは人類も同じ。人類も家畜もパンデミックからは逃れられないのではないだろうか。今この対策を誤ると未来にはもっと大変なことが起こりかねない。

 

即ち、過密を避けるため飼育羽数を極端に減らすか、パンデミックで殺処分を行わないか。人類にとって少子化が本当の意味で不幸なのか今一度よく考えてみた方が良い。

 

 

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連日のニュースで取り上げられており、あっという間に時代遅れになりつつあるChatGPTについて。
 
ChatGPTを使いこなしている訳ではないが、文章能力だけで測るのであれば平均的なサラリーマンより或いは優れているかも知れない。何しろ知識量が半端ない訳だし。あくまでも私の感想だが。
 
5月10日頃に書いたものです。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。

ここ数年DX推進なんて言葉をよく聞く。ひと昔流行ったIT化とどう違うんだ?と調べていたらどうやら両者は概念の違いであるらしい。IT化とは社内向けの言葉、DXとはもっと幅広く社会全体に向けた言葉、とのこと。

 

そう言えばこれも最近使われなくなったユビキタスとはどう違うだろうと調べてみると、ユビキタスは情報へのアクセスのみを示す言葉であって人間の考えや判断が必要になるがDXはその間にAIを挟んだりするので最終的判断を、ヘタすればAIに委ねる可能性もあるようだ。

 

さて。

 

DX推進なんてのを政府が旗揚げしているためリスキリングなんていう、これまで聞いたこともないような言葉を耳にすることが多い。リ・スキルだから再教育のこと。

 

誤解を恐れずざっくり言えばAIが人間の能力を凌駕するシンギュラリティの時代を見据えてAIやそれを搭載したロボットにできないような技術を再教育して、その時代社会のゴミとなるであろう中年以上のビジネスマンを救おうということである。

 

このリスキリングでプログラミングを社内教育するのが流行っているらしいが、本当にそんなことが役に立つのか私は疑問である。

 

プログラミングのような知識や経験を使うものは現時点のAIよりは人間が優れているだろうが、AIが人間の能力を越えるとされる2045年、シンギュラリティにおいてはゴミとなる可能性が大であろう。

 

そこで現時点のAIはどんなものか?噂のChatGPTを2ヶ月くらい前に試してみたことがある。初めて使った感想は、衝撃的に良くできており、これは革命的ではないだろうかと思った。

 

「心はどこにあるのか?」や「宇宙の真理とは?」また「時事問題のブログを書いて」など質問・依頼してみたが驚いたのはその文章能力の高さである。「起承転結を意識して」と注釈を付けるとちゃんとそれなりの文章を書いてくれる。一文一文ぎこちない文章ではなく人間っぽい自然な文章になっている。

 

だが残念ながら内容的には理解して書いてないことが分かる面白味のない文章である。大学のレポートの作成などズルが危惧されているらしいが教授がもしちゃんと読んでいるならばやはり簡単に分かってしまうだろう。

 

ではあるが現時点でもプログラミングもできるらしいし、知識としては電子書籍にして約1,125万冊とのことだし、ちょっとした秘書代わりと思えば利用価値は大である。

 

実はこの文章もChatGPTに質問し情報を精査しながら書いている。これまでグーグルで検索し必要な情報サイトを見つける手間がほんの少しは軽減できたようである。

 

縮小する社会、地方の人材不足は致命的に加速している。田舎でちょっと有能な人材を探すのは困難だが辞書を抱えた秘書がおれば後は使用者の能力次第で人手代わりとすることも可能と思われ。

 

だがその使用者の能力こそが地方で一番不足しているようであるが。

 

 

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4月10日に書いたものです。

 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。

先日作家の畑正憲さんが亡くなりました。テレビではムツゴロウさんとして動物好きのタレントみたいに扱われておりましたが。

 

獣医の資格を持つ父がいた、かつての我が家も例に漏れず1980年にフジテレビで始まった「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」のシリーズを欠かさず見ておりました。高知ではフジテレビの放送が始まったのが1997年なので余り馴染みがないと思いますが・・・

 

そんな彼の番組やTBSの「野生の王国」、NHKの「地球大紀行」なんかを子供の頃から見て見事に生き物好きに育った私。思えばこれは親父の影響ということなのでしょう。

 

しかし兄と妹の3兄妹で生き物好きになったのは私だけなのですが。そうして育った思春期のある時期、作家畑正憲を知ることになります。

 

初めに読んだのは「ムツゴロウの青春記 」だったか。彼の自叙伝の一つです。その作品の彼の情熱に溢れた生き方に惹かれ、以後100冊にも及ぶ彼のエッセイや小説を集められるだけ集めて読み漁った、だけでは飽き足らずほとんどの作品を10回以上も暗記するほど読み返したのです。

 

従って自分でも認識しておりますが私の文章は多分に作家畑正憲の影響を受けていると思います。その情熱を持って目的に突き進む生き方も。

 

同じような人物としては登山家の植村直己の自叙伝からも同じ情熱を感じます。他にはNHKでカマキリ先生をやっていた俳優の香川照之ですかね。銀座のクラブでのオイタで謹慎しているのが本当に勿体ない。後は今NHKの朝ドラで注目を集めている牧野富太郎氏も同じような人種でしょう。

 

こういう、様々なものに興味を持ち、まっすぐに突き進むような生き方の人は幸せだと思うし、周りの人は惹かれます。ではこういう人間はどのようにできるのでしょうか?

 

私が思うに子供の頃に、それも物心付く前くらいから興味を持ったものを親が否定せずジッと見守ってやること、だけではないでしょうか。それも都会ではなく野に放ち生き物に触れさせ泥だらけで遊ばせて。

 

私の幼児期はまさにそうした千葉の田舎、落花生畑の広がる大地で育ちました。今、若干情熱が褪せてしまっているけれど、その内また目標を定めサナギになり、いずれは蝶に。

 

 

 

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最近古代文明について興味を持っている。
 
理由は、末期的とも言える人口増加、及びそれに伴う地球環境の変動などがある中で人類は己の生き方について今の時点できちんと考え直すべきという思いから過去1万年以上も続いたと言われる縄文時代に興味を持ったことからです。
 

縄文時代は狩猟採集の文化だと言われるが実は当初採集に頼っていた主食の栗を徐々に栽培に移していたらしいことが分かっている。世界でも狩猟採集メインの生活様式から徐々に農業(穀物栽培と畜産)を発展させ、結果として人口が爆発的に増えて行った。

 

その結果として生態系の秩序を大いに変え莫大な数の人間とそれを支える栽培植物及び家畜という自然界から乖離したピラミッドを作り出し地球全体としての生態系のバランスを大きく崩してしまった。

 

こんなことは長く続く訳がない、という反省を実は今我々の農場で実際に経験しているのです。

 

 
では、いつものやつどーぞ。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。

はぁ、春ですね。桜はまだ咲いてませんがこれだけ一気に暖かくなると春になった気分が高まります。暖かくなったのはいいけどうちのチキンどもは一向に卵を産まない。期待の星だった昨夏に生まれたヒヨコちゃんたちも今ではすっかり大きくなりました。体だけは。

彼女らも初めは割と順調に産み始めていたのですが産卵率が2割のところで頭打ち。結局昨年の先輩チキンらと同様無産卵鶏だらけのただのペットとなり下がってしまったのでした。

通常の工場で飼育される鶏の産卵率ピークが90%以上と言われる中でたったの20%では趣味で飼っているペットと言っても過言ではありません。おまけに産卵率は上がらないのに餌代だけはバカみたいに上がっている。これから私はバカみたいにエサ代高いのに日本一多くの鶏をペットとして飼っている暇なオジサンとしてユーチューブで売り出してくことにします。

と、ヤケクソになったところで。

以前紹介したようにウイルスのせいだと確信していたのですが、我らが優秀な(イヤミなり)家畜保健所との一年にも渡る分析にも関わらず未だに明確にこれだという原因が特定できていないのが現実です。

日の丸を背負った彼らにとって小さな養鶏場が一つ潰れても仕事が楽になることはあっても生活に困ることはない訳です。むしろ高知県で鳥インフルエンザに対して最も危険な養鶏場が無くなれば晩酌のビールが少しは美味しくなるのかも知れません。

やや、嫌味ばかり言っていても始まりませんね。

なんてったって高知県は養鶏過疎地なのです。家畜保健所が熱心でないのは分かり切ったこと。それはずっと前から承知していたハズです。だから調子が悪い時ばかり公共機関に頼ろうというのは虫のいい話(いや本来はそうあるべき機関のハズですが)。

ともかく何が悪かったのかを一年振り返って分析・考察した結果を簡単に挙げてみると、①放し飼い養鶏を過信していたためほぼ全くワクチンを実施しようとして来なかったこと。②放し飼い養鶏をするには規模が大きいのではないか、ということ。です。

①ワクチンに関しては国の機関が20回ものプログラムを推奨しているのにニワトリノニワではたったの2回だけ。昨年から急きょ増やしましたがそれでも5回だけ。本当は日本や、いや世界中がうちのような少数飼いの放し飼い養鶏だらけなら滅多に問題は起こらないかも知れません。

しかし近代養鶏は一か所で100万羽以上にもなるような過密大量飼育なのでそこで発生或いは感染したウイルスをこのご時世の物流が少なからず運んできてしまうのです。従って放し飼いだからと言って健康だから大丈夫という訳には行かないのだと思います。

②また規模に関して言えばニワトリノニワでは一昨年まで産卵鶏が千羽の規模でした。養鶏場としては極小規模ですがそれでも様々なリスク、例えば天災・気候変動・世界情勢などに対して脆弱なのだと思います。要するに販売目的であれば産卵数の増減などによる小売りへの迷惑などをリスクヘッジせねばならないので産卵数を一定以上に維持する必要がある。

このため飼育羽数を一回り多めにしたり、エサも成分が一定しないため地元で出される食品残渣などは使えず養鶏飼料として販売されている成分表示のある高価なものでなければならない。更に台風や雪による影響から産卵数が一時落ち込んだと言っては一喜一憂することになる。

そんな天災などによる影響は誰のせいでもなく、減っちゃったね、とか言って笑っていられるのが本当ではなかろうか。

以上のことを踏まえると、自給自足程度の規模で自分の食べきれない余剰分をおすそ分け販売する、くらいの農業があらゆるリスクに対して強いのだと考えます。

 

いや、こんなこと始める前から分かっていたことですが12年経って改めて原点回帰すべきという神の声が。

いや、目覚めよと呼ぶ声が聞こえ・・・(バッハのヤツ)

 

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おしゃべりな人がいる。
 
おしゃべりとは辞書によると口の軽い人のこと。私の周りにもおしゃべりな人が何人かいる。彼らは確かに口が軽いと言えるけど社交的とも言えるので友人は多いようだ。
 
ただ彼らの難点は同じおしゃべり同士では仲良くなれないということ。何故ならお互い話したいのに一方が他者を抑圧してしまうから。おしゃべりな人は結局自分のことを話したくて仕方がないからである。そう、その心理の裏には自己承認欲求=劣等感が隠れている。
 
ポケモンの技にも「おしゃべり」という技がある。とてもうるさいおしゃべりの音波で相手を攻撃、混乱させるのだそうだ。あなたも人にとってはどーでもいいおしゃべり音波で相手を攻撃していないか、一度自己点検した方が良い。あ、劣等感の解消方法については以下に示す。
 
 
はい、いつものやつどーぞ。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。

最近暖かくて陽気が良いので例の四万十川の河原のゴルフ場に足しげく通っております。ま、寒さにも負けずに能天気な私は12月1月も大いに通っていたのですが。河原のコースは誰でも一人で参加できるためモノ好きがコース内で頻繁に顔を合わせるためすぐに仲良くなり一緒に回ったりしているのです。

平日に居るのはやはりほとんどがお爺さんと呼ばれるような超高齢者ですが中には夜の商売をしている人や私がサボリーマンと呼んでいる決して褒められたもんじゃないヤツなど多様な人種がおります。そんな彼らの中に自分の今のプレーはどうだったと解説するヤツがいる。成功はアピールし、失敗は何をどう考えこうしたから失敗したのだと自分以外誰も興味ないようなことをのべつ幕無しラジオのように話します。彼の話を聞いていると頭の中に劣等感という三文字が浮かんで来るのです。

犯罪者は劣等感が特に強いと言われる。最近世間を賑わせているのが広域強盗事件の首謀者の強制送還報道。彼らの劣等感は極めて強く自分の人生なんて犯罪者になるくらいどうでも良いものだ、と思えるから犯罪に手を染めてしまう。劣等感を抱く原因は幼い頃の親による言葉や態度、或いは暴力を使った虐待。幼い頃ばかりでなく人から否定的な言動を受け続けると劣等感を募らせてしまうのです。

劣等感、とはオーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーが使い出した言葉。アドラーはフロイトやユングらと共に19世紀後半に心理学の礎を築いた一人。劣等感とは他人との比較による自己否定。つまり自己肯定感の低さが犯罪を生んでいるのです。

さて、勿論ゴルフ仲間を犯罪者呼ばわりする訳ではない。しかし散々彼の話に付き合った私が察するに彼は長男であり優秀な弟と比較され続けて劣等感を植え付けられた、ようです。そのためか親との仲は余り良くないらしい。こうやっていつも私は人の育ってきた背景を見つめている。

自己肯定感を養うには親ならば子供を誰か(兄弟も)と比較したり理由もなく否定したりしないこと。それと気づかずに親が自分の権威を守るために子供を否定することもあるので本当に注意が必要である。少子化の悪影響と思われる、幼稚園からのお受験なんかは他者との比較を助長するので極めて良くない傾向と言える。


不幸にも劣等感を植え付けられて大人になってしまったなら諦める必要はない。自分を自分の親として自己育てをすれば良いのです。自己肯定感の低い人は不安を感じやすいものだがそんな時にはいつも心の中で「大丈夫」と呟く。

「ダメだぁ」じゃなく「大丈夫なのだ」それだけで良いのだ。心無い親などに傷つけられてしまった本当の自分を取り戻してほしいと願う。

そう、それを実践して自己否定を今ではほとんど克服した私が言うのだから。

 

 

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幸せとは何でしょうか。
 
家族が健康で仕事が充実していて世の中が平和で人から褒められ愛され・・・などと条件ばかりを挙げるのは凡人です。あなたは本質的な幸せを分かっていない。そんな凡人はたった一つの条件が崩れれば、また隣の誰かの持ち物によって条件が増え、あっという間に人生全てが不幸へと変換されて行くことでしょう。
 
フランスの精神科医ジャック・ラカンが言うように、「 欲望とは他者の欲望である」からです。つまり他者が欲しているモノを自分が欲しいと変換されてしまうのが人間であり、幸せの本質を知っていないと他者の欲望にまみれて条件ばかり増え気づけば手放しで幸せとは言えない人生を送ることになります。
 
脳科学的に言えば幸せとは単純です。幸せホルモンと言われるオキシトシン、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィンなどが分泌されること。でもこれは上記凡人の条件一つでも分泌されるため、どうしたらこの分泌されやすいくなるのか、ということが幸せの本質を考える上で重要なことになります。
 
例えばオキシトシンについては乳児期のスキンシップがオキシトシンの分泌を促し、更に大人に成長した後にもオキシトシンが分泌されやすい脳を作るという報告があります。つまり脳科学的に言えば乳児期に充分な愛情を受けた経験はその子を将来に渡って幸せにすると言えるだろう。
 
母でなくてはならないのか?父でも代用は効くと思われるが発達心理学的には乳児期には母の愛情が大切で、父の役割はその後母子の愛着関係を断ち切り自立を促すことであると言われている。
 
幸せの本質は育児なのである。
 
 
さ、前振りはここまで。
 
いつものやつどーぞ。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

 

さて、 新年早々「異次元の少子化対策」だの「月5千円の子育て支援」だのとKKコンビ(K田・K池)がまたバカなことを。現在も子供一人に月1万円の児童手当が支給されているが出生率なんて全然上がっていない。プラス5千円の手当てで一体どんな効果を期待しているのか?税金使うんだから費用対効果の予測をきちんと数字で出すべきではないのか?

 

ま、私は人口が減少して然るべきだし、むしろ人間は多過ぎると考えているので税金の無駄使いにしか思えないのであるが。政府が少子化対策にやっきになっているのは他でもない子供=将来の税金としか考えていないからである。

 

ある税理士が試算したところによると大卒のサラリーマンが生涯に支払う税金は所得税、住民税、消費税、酒税、たばこ税全て含めて3千万以上になるらしい。従って月額1.5万円の児童給付金を20年間払ってもたったの360万円、全然元が取れるということらしい。なんだか寒気のするような計算だが政府にとって必要なのは税金の徴収であって個人の幸福などではないのである。

 

政治家は本来税金や経済のことなどではなく、一人ひとりの幸福を考え行動すべきではないのか?何故なら誰でも幸福になりたいと思って日々を生きているのだから。ならば政治家だけでなく大人ならどのような未来が望ましいか、幸福になれるか、を考え子供に示すべきではないか。

 

出生率に関して言えば、OECD(経済協力開発機構)の調査 で男性の家事育児への参加時間が多い国ほど出生率が高い傾向にある、というデータを出している。つまり女性は出産後育児に専念するより男性に育児を分担してもらい働きに出るという仕組みを備えた国ほど出生率が上がるという事実がある。即ち男女平等な社会ほど出生率が高いという結論である。だがそれで本当に幸福な社会が実現できるのだろうか?

 

育児と言えば。人に一番近い動物であるチンパンジーの場合、授乳期間が実に4年。育児期間は実に5-6年にも及ぶ。しかも母親がそのほぼ全ての育児を担う。つまり母子べったりの期間が5-6年間もあるのだ。その期間内に母子を離すと子供の性格が粗暴になったり、子が親になった際に育児放棄をするなどその後の性格に重大な影響を及ぼすことになる。

 

人間で言えば子供の頃に受ける母親の愛情が充分でないと心理面の成長が滞りずっと不安なまま引きこもりになったり情緒不安で人を平気で傷つけるような大人に成長するようになってしまう。それほど哺乳類にとって乳児期における母親の愛情は重要なのである。そんなこと言ってこれはチンパンジーの話でしょう、と思われるかも知れない。だがチンパンジーと人間のDNA配列の違いはたったの1.2%しかない。基本的な仕組みは同じである。

 

勿論人類においても、心理学的に育児における母親の愛情不足が子供の精神面の成長に多大なる影響を与えることが分かっている。で、あるならば。幸福な社会を実現するための第一歩は育児において出生から5年間くらいまでは母親が安心して子育てに専念できる環境を整えることである。更に言えばその母親を育てるための心理面での教育を施す仕組みを作ること。

 

人が幸福になれる社会の実現なんてものすごく単純なことなのに未だ人類は達成できていない。それでもやはり僕らは男女平等社会とやらを目指さねばならないのか?

 

 

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宇宙の法則は集合と分散である。
 
とは、ほかの誰でもない私が14年位前に気づいたこと。しかしこれは熱力学の第二法則であるエントロピー増大の法則と同じことを言っている。エントロピー増大の法則とは即ちエネルギーは高い方から低い方へと移行する。この時エントロピーは増大する。
 
簡単に言えば冷たい水にお湯を注ぐとお湯のエネルギーが冷たい水へ移行し、全体に拡散してぬるま湯になる、と言うことである。集合している状態がエネルギーの高い状態であればそれは分散の状態へと移行するのだ。
 
物理の他の法則、例えば相対性理論などは補足や修正が必要と言われる中、エントロピー増大の法則こそは宇宙の絶対的真理、覆されることはないと言われている。
 
ま、そんなエントロピーの法則について理解できるかどうかは知ったこっちゃあないが、理解しようとする人はこれを機会に勉強するし、理解しようとしない人は相変わらず世の中は混とんとして無秩序であるように見え続けるという訳である。
 
 
ともかく、メンドクセーからいつものやつどーぞ。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。

 

先日のワールドカップ。日本代表の活躍を見て盛り上がっているニュース。それを見ていてまたもや違和感。報道の中で平和ボケした若者がニッポン、ニッポンと叫んでいる。昭和初期の人が聞いたらまるで戦時中に煽られたナショナリズムようだ、と思うのではないか。

 

「天皇陛下万歳、ニッポン・バンザーイ」

 

こんな掛け声を叫んでいてこのご時世、何の違和感も感じない方がオカシイのじゃないか?何故日本を応援するのか?それも普段はサッカーなどに興味のない人がワールドカップになるとニッポン、ニッポンと叫んでいる。

 

私自身はスポーツ観戦にそこまで興味はないし、国別対抗の際には知っている選手がいれば頑張れとは思う。だがニッポン、頑張れなんて思ったことは一度もない。日本には優れた人も世界に誇れる才能もたくさんいる。がその反面ダメなリーダー、残念な人もたくさん知っている。それをひっくるめてニッポン全体を応援したいとは思えないのです。

 

ナショナリズムというとピンと来ないかも知れないが、国粋主義、民族主義や尊王攘夷と言えば分かりやすいだろうか。尊王攘夷とは君主を尊び外敵を排除する考え方で幕末の思想である。要は鎖国時代の閉鎖的な思考であってその延長が帝国主義に結びつきナチズムやファシズムへと発展する。その先は言わずもがなの、戦争。

 

そのように思えば。ワールドカップでニッポン、ニッポンと無邪気に騒いでいる輩をバカらしいと白々しく見るに止まらず、かつての帝国主義を復活させかねない危険な性質が現代人の中にも確かにある、と愚かしさに顔を歪める訳です。

 

どうしてスポーツは未だに国を背負って闘うのだろう?だから戦争が未だに絶えないというのに。

 

だが私は知っている。国という概念が未来には消えることを。人種という概念すら無くなるであろうことを。何故ならそれが宇宙の法則だからである。

 

宇宙の始まり。

 

宇宙は無から生まれたと考えられている。無、即ち真空には莫大なエネルギーが含まれていることが量子力学では知られている。その無のエネルギーが超高温の熱に変わり、光が生まれ更に単一な素粒子、X粒子が生み出された。

 

そのX粒子が変化しクオークとレプトンと呼ばれる一群の素粒子へ、これらが集まって陽子と中性子、即ち原子核に。これに電子が捕まって物質の基本単位である原子ができたのだ。この原子同士が更に結合して様々な物質を作り出して行く。即ちあらゆる金属も我々有機物も、いや宇宙にある全ては構成要素は同じなのである。

 

宇宙の法則とは、単一なモノから異なる多様なモノへと変化し、これが集まって更に複雑で多様なモノへと進化して行く、ということなのではないかと。つまり、集合と分散、そして再集合の流れである。

 

この法則に当てはめてみると、例えば地球の大陸はまずパンゲア大陸という一つの巨大な大陸が生まれそれがちぎられて複数ある現在の大陸へ、更に2億5千万年後には集合して再びかつてのような巨大大陸に収束する。

 

例えば生命はまさに単細胞生物の誕生からこれが複数集まって多細胞生物へと進化して来た。今後どう進化するのかは不明だがもしかしたら多細胞生物同士が再結合してキメラのように更なる進化を遂げるのかも知れぬ。

 

例えばコンピューターの世界。 メインフレーム の1980年代が集合の時代、2000年代後半からがクラウドコンピューティングの分散の時代。

 

例えば人種の問題。かつて人類は一種類だった。それが黒白黄などに分かれたが現在は世界的な交流が深まりつつあり、いずれは皮膚の色も単一の人種へ近づくと言われている。そこからまた変異が生まれ新しい人種が生まれまた単一になり・・・

 

例えばナショナリズムを引き起こす民族の問題。文化や文明だって少し前まではバラバラで地域によって特徴的だったものがネット社会、SNS社会の影響でアフリカだろうがアマゾンだろうがどんな文化も共有され近い将来単一の地球文化へと進化することだろう。

 

このように。今はバラバラで排他的な国という概念も、いずれはきっとまとまって一つに集約され、みんなで地球という一つの文明が誕生する運命にあるに違いない。

 

何故ならそれが法則であり宇宙の意思であるからだ。

 

 

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ずっとオカシイと思っていたことがある。
 
それは食べ物につける「生」なんとかのブーム。確か20年くらい前に生チョコのブームから始まったと記憶している。チョコレートってそもそも焼き菓子で火を通してあるんだから論理が破綻してますよね?それを生クリーム多めに使っているだけで生チョコって。
 
なんとなくキャッチーなネーミングで何も考えない愚民たちをダマくらかしてモノを売ろうという作戦がアクどいぞ。最近では生食パンやら生カヌレ、生ドーナツなんてものまである。アホじゃなかろうか。
 
先日スーパーに行った時のこと。揚げ物でも買おう(概ね自炊派だが油が無駄になるので揚げ物などは買うことにしている)と総菜売り場を覗いていたら妙な表記を八犬!いや発見。
 
その名も「生パン粉のアジフライ」数時間後には腐った魚と濡れたパン粉がでろんでろんになって悪臭を発しているような名前だ。パン自体焼いてあるのにパン粉は更にパサパサに乾燥させた後砕いてバラバラにしてアジに塗りたくって更に油でこんがりと揚げて生感が一つもないのに生が付くんかい。
 
信頼できるwikiさんで「生(なま)」を調べると、「加熱や乾燥や冷凍していない食物の状態」とある。一体、なま、なのか、焼いているのか。ネーミングからは正解が分からない。
 
同じように、自然なのか、人工なのか。人間は時折分からなくなるらしい、という話が今回の話。自然農法なんてもんは生食パンと同じってことだゼ、すっとこどっこい。
 
 
ま、いつものやつどーぞ。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。

 

恥ずかしながら弊社は自然卵ネットワークという会に入会しています。恥ずかしながら、と言ったのは、世の中には自ら自然農法やら自然養鶏(自然卵)やらと名乗る農家がたくさん居り、彼らは農業と自然の区別が全くついていないと常日頃から思っていたからです。

 

農業(畜産)は人工的(アーティフィシャル)な営みであり自然や天然(ナチュラル)の対義に相当するためそもそも論理が破綻しています。或いは彼ら自然農法家、自然養鶏家は超人工的な営みを行い、あたかも自らを神とでも思っているのでしょうか?

 

本当の意味の自然卵というのは、飼育していないスズメの卵だったりカラスの卵しかあり得ません。つまり狩猟民族であった縄文時代まで遡らねばならない。という思考の末、自然卵なんて名乗るのは絶対に止めようと決めたのです。売れるためなら何を名乗っても良い訳がないではないですか。

 

私が養鶏を始める際に自然養鶏なるものの本を数冊読みましたがそれは平飼いや放し飼い養鶏の本であって決して自然の卵を採集してくる方法ではありませんでした。自然農法に関しても同じです。彼らを非常にうさん臭く厭わしく思うのは物凄く正義感が強く排他的であたかも文明を拒絶するかのような発言が散見されるからです。

 

農業は悪いことでしょうか?

 

そして彼らは自然の生態系を全く壊さない絶対的正義なのでしょうか。実際彼らは神がかったまるでカルト教団の教祖みたいな人が多いように見受けられます。が、聞いた話によると、有機農法のカリスマと呼ばれたある有名な篤農家(農法研究に熱心な農家)は農薬を使わず美しい作物を作ることで有名だった。だが実態は夜な夜な暗闇に紛れて農薬をかけまくっていたらしい。

 

見つかった彼曰く、綺麗な作物なんて農薬かけないでできる訳がない、と。

 

ま、そんな経緯から自然卵などと自ら名乗るモノには近づかないことにしておりました。ところが冒頭の自然卵ネットワークというグループへ意に反してウッカリ入ってしまったのは単に卵の紙パックが安く手に入るという理由からです。

 

実は卵の紙パック業界は1社の独占状態なのです。作っているメーカーは数社あるのですが売り上げは日本モウルドという会社が確か8割くらいを占めている。このためメーカーが極めて強気です。スーパーに売られている透明なプラスチックのパックは一個0.1円とかそれくらいの価格に対して紙のパックは一個50円近くします。原料は牛乳パックのリサイクルなので完全に独占価格です。これが自然卵ネットワークに入ると団体割引で20円近く値引きされるのです。この実利的な意味だけで嫌々ながら入会せざるを得なかった、という次第です。

 

さて、本題。

 

先日この会の会長氏とメールでやり取りする機会がありました。今年うちの農場で悩まされている鶏伝染性気管支炎(通称IB)について2.3メールでやり取りをしました。私がIBで悩まされている話をそれとなくすると、彼から「IBは法定伝染病です」なんていう仰々しいタイトルの返信が送られてきた。知ってますがな。

 

曰く、「IBは人間のコロナウイルスと同様に強毒で変異も早く養鶏業界で最も流行している。人里離れた山奥ならともかく養鶏場のある所なら何処にでもいる。卵の殻が白くなるのが特徴だ。従ってNBワクチン(IBウイルスワクチンの一種)は必須、絶対やるべきだと断言する。」とのこと。やってますけど・・・知ったかぶり、というか私がワクチンを否定している立場かのような発言に唖然。

 

あ、自然卵の会員だからワクチン否定派だと思った訳ね。って、あなた会長じゃないスか。

 

彼のブログのプロフィールには、「1983年から薬剤を一切使用しない自然養鶏に取組んでおります」と書かれている。が、ワクチンを薬剤と思っていないのだろうか。ワクチンは生物由来のいわゆる生物製剤でケミカルなイメージの薬ではないように思うかも知れないが紛れもなく医薬品です。いや、本当はワクチンを否定したいのだが経営的理由から否定できないという訳だな。

 

余り興味はないとは思いますが鶏伝染性気管支炎(通称IB)について少し触れます。

 

鶏伝染性気管支炎(IB)のウイルスIBVはコロナウイルス同様などではなく鶏に感染するコロナウイルスそのものです。コロナウイルスは自然界に多様に変化しておりあらゆる生物に感染するよう変異したウイルス群です。人間に感染する種類で毒性が低く単なる風邪と言われているものも多数あります。

 

鶏に感染し産卵数を低下させたり死亡させたりするのは大きく分けて6グループほど知られており、土着のもの、つまり恐らく微生物などに寄生しているものも多い。従って山奥だからと言って感染リスクが少ない訳ではない。また勿論養鶏場間を水平感染するのでエサなどの物流を考えた場合、養鶏を生業とする限りIBVから逃れることはできないと言っても過言ではないでしょう。人間なら風邪をひくことから逃れることができないのと同様です。

 

ここ2-3年ニワトリノニワでも二種類のコロナウイルスが家畜保健所の検査により検出されておりました。従って興味を持ってネットに転がっている論文や家畜保健所に貰った論文を幾つか読んでいたのである程度知識はありました。特に今年春先に検出されたIBウイルスは今までのものより毒性が強くヒヨコが多数死に農場全体の産卵数を著しく下げておりました。

 

このウイルスはマサチューセッツ株と呼ばれるグループに属するものでこれまで投与していた、自然卵の会長氏お薦めのNBワクチンでは効果がありません。そこで新たなるワクチンを投与することになったという次第です。鶏用のワクチンのほとんどが飲水や噴霧により投与できるの楽ちんなのなのと、IBワクチンは普及しているのでかなり安価で助かるのですが。

 

私としてもワクチンなどできる限り投与しない方針ではあります。しかし最小限のワクチンは行わないと近隣の養鶏場に迷惑を掛けることになりかねないのです。養鶏を営み卵を売って生計を立てている限り病気と闘うことは必然。抗生物質の投与は否定できても遺憾ながらワクチンは必須と言えます。

 

集団で生活する社会的生き物の宿命。本当は自給自足に毛が生えたくらいの規模、数十羽程度の鶏を飼っていればワクチン投与なんてしないで済むのでしょうけど。人も鶏も。

 

 

 

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ゆっくりと時間が流れている。
 
サティ
 
と言えばショッピングセンターの「SATY」を思い出す人が多いだろうか。とは言え2001年に運営会社マイカルグループの経営破綻によりほとんどの店舗が消滅→イオングループへ吸収されたので若い子は全然知らんだろうけど。
 
SATYじゃないけど学生の頃マイカルグループのワーナーマイカルシネマズであの「マトリックス」を観た。また大学院の近くにそこそこ大きいSATYの店舗があった。後に知ったところではなんとその店舗こそがSATYの1号店だったとのこと。
 
奈良県の、学園前という辺鄙な(叱られるな)、いや閑静な住宅地の中の大して立派でもない店舗だったのだが・・・古い記憶、何故か冬、昼前の乾いた日差しと共にあの頃の事が思い出される・・・大学院の思い出は何故か冬の空気なんだよな。なんかそういうのありませんかね?

 

 
どーでもいいこと。ま、いつものヤツどーぞ。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。


つい先週の半ばまで最高気温が30℃を越えていた高知県も週末から一気に気温が下がり朝晩は15℃前後。寒いと感じ急きょ毛布を出し、長袖を羽織るように。10月半ば。いつもよりずっと遅く秋になりました。

さて、秋と言えばエリック・サティのジムノペディが脳裏に流れます。あのゆったりとしたテンポは輝ける生命の夏が終わり死の冬へと向かう、終末への始まりである秋の無常観にぴったりです。その季節の役割を思えば秋は死への通過点である老いへと思想を誘う季節なのかも知れません。

折しも梅原さんが来訪される直前に50歳の節目を迎えた私は否が応でも老いるということについて考えてしまいます。とは言え、私は見た目は若く(自分で言う)未だに30代後半ぐらいに見られることもあるのですが、それはそれで頑張っちゃってる中年のオッサンみたいで余りいい感じはしません。

私はアンチエイジングなんて言葉には全く興味がありませんが、多分若く見えるのは、ストレスが少ない生活と毎日の運動のせいだと思います。週三回は市民プールで1㎞は泳ぐし毎日打ちっぱなしで1時間は屈伸と上半身の回転運動を行っている訳です。それに加え週二回のペースで河川敷のゴルフ場に行き、10㎞歩く。更にタバコも酒も飲まない。

そんな健康優良中年でも昨年辺りから前髪にチラホラ白髪が見えるようになってきた。少し離れてみれば分からない程度ですが鏡の中では確実に白髪が増えている。7,8年前だったか帰省の際、兄妹たちが白髪染めをしていることに衝撃を覚えたのですが、いざ自分が白髪だらけになったらやはり黒く染めたくなるだろうか。

老いることをカッコ悪いと思うのは子供の頃若白髪の同級生がイジメられていたからでしょうか。しかし今の私は老いることを恥ずかしいとは思わない。というのも見た目だけは老けているが精神的には中学生みたいな大人のなんと多いことか。見た目は老化して立派な中年、或いは老人。なのに気に食わないことがあるとすぐカッとお怒りになる。

精神的に成熟すると常に自分と他人を客観的に俯瞰して見られるので余り感情的にはならないものです。発達心理学でいう「成熟した自我」のレベル。しかし現代人の殆どはこのレベルまで達することなく朽ちて死んでいく。だからもしかしたら白髪を染める人たちの意図は己の精神的な未熟さを隠すためなのではなかろうか、なんて言ったら兄妹ばかりか周り中からぶん殴られるかも知れません。

やや、カッとなるのは未熟な証拠ですぞ!

私は35歳の頃、内面的人生の目標を精神的に成熟すること、に決めました。丁度離婚し第二の人生を農業へと決めた時期ですが、農業はそもそもが精神的な成熟という目標を達成するのに最も良い職業であろうと考えたからです。昨今の経済状況によりその農業も色々苦労がありますがいざとなったら自給自足的な農業へと舵を取れば良いと思えるのです。

人は死んでも魂はあり続け輪廻転生を繰り返す。と臨死体験者の体験談を数多く読んできた私は信じています。だとすれば徐々にみんなが住みやすい世の中になるよう、まず自分が精神的に成熟した穏やかな人間になることを目指すべきなのではないでしょうか。

先のジムノペディの話。あのゆったりと落ち着いたまるで人生の秋のような曲調の作者に似合わずエリック・サティはアルコール依存により肝硬変を患い59歳で亡くなっている。彼も生まれ変わっていて前世を悔い今生では今頃禁酒しているかも知れませんね。

この世は無常です。

 

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ストックホルム症候群。
 
とは、誘拐監禁事件などで被害者が犯人に好意など何らかの心理的繋がりを持つようになることを言う。
 
王様と奴隷。
 
人は誰かに支配されることを頭の中では嫌だと思う。しかし実際意図せず支配下に置かれてしまうと、このストックホルム症候群を発症してしまうのだ。これは心理的な安全弁とも考えられる訳であるが、皆さんも知らず知らずの内にそんなスットコドッコイなことになってなきゃいんですが。
 
 
ま、いつものヤツどーぞ。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。

 

先日はニワトリノニワにお立ち寄り頂き誠に有り難うございました。7,8年ぶりですよ。後で気づきましたがお茶の一つも出さず大変失礼致しました。突然でしたが冷えた缶コーヒーくらいあったのに、と悔やんでおります。また、この文章ちゃんと読んで下さっているとのこと。今回から文字は大きめに、プリントは明確に印刷しますんで。いつも読み辛くてすみません。

 

それはさておき、エリザベス女王の訃報が伝えられております。

 

ニュースではイギリス国民がバッキンガム宮殿に集まり「女王の一番の功績は国民のために働いてくれたことだ」と涙する姿を映す。それを見て、かねてから王制について疑問を抱いている私は「ん?」と思ってしまう。
王様って何をした人なんだ?と。

 

その昔のことなら王様は独裁者であって国の全てを自分のものと誇大妄想を抱き、貴族や護衛に当たる騎士だけを特別扱いし、庶民からは年貢をまきあげ生活を苦しめ自分らは悠々自適に富を持て余して遊んで暮らしていた人たち、と言えるのではないか。

 

そういう庶民を搾取していた身分の人の子孫を国民のために尽くしてくれた人だと訃報に涙する現代人とは。
日本の天皇だって同じである。戦国武将にしたって暴力で庶民の領土と富を支配し年貢をフンダクリ苦しめたという、現代なら処刑もののトンでもない人物だとは思わないのか。

 

国内の話題の中心は安倍元総理の国葬問題である。

 

彼を国葬にするか否かを内閣が独断したという。我が国を代表する自民党を歴代最長の政治権力へと導いた輝かしきリーダーを国の誉たる国葬として何が悪いというのか?いかにも我々はエラいのだと勘違いしている自民党幹部が言い出しそうなことである。

 

しかしその長期政権たらしめたのが反社会的組織と言っても差し支えない旧統一教会による政治的援助だったとしたら?

 

人間は社会的な生き物である。

 

この意味する所はヒエラルキーを欲するということである。人が群れると必ずリーダーを欲する。一国のリーダー、会社のトップ、一家の主。動物行動学的にはリーダーがいることで群れの統率が取れ、メンバーの精神的な安定が得られるのだと考えられる。

 

しかしそのリーダーとなる者は虚栄心の強い者か、そうなる可能性が高い。自分はリーダーとしてふさわしいと思わぬ者はリタイアするもの。あの第一次安倍内閣のように。虚栄心とは心理学的に言い換えれば自我の肥大化である。

 

そして自我は暴走する。我々人類はまだ未熟だからだ。

 

自分はエラいのだと思い込みがちなのである。そして人々を牽引するリーダーから人々を精神的にまで支配する王となる。つまり我々が王を欲し、王は自我の肥大化を起こして支配者へと成長する。

 

「すべての人間は生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」

 

と世界人権宣言の冒頭にある。だが社会的動物としての人間は本当は平等なんかを求めておらず、常に誰かに支配され何も考えずに支配者の愚痴でも言っている方が安心なのである。部長のバカ野郎である。安倍のバカ野郎である。

 

この、平等ではありたいが支配されたいという矛盾を一見克服したように見えるのが資本主義であるが世界の富の4割、5割をたった1%の超富裕層が占めるに至っては20世紀のこのシステムはもう古いと言える。余りに不平等である。

 

だからと言って岸田内閣が掲げる新しい資本主義は自我の肥大化を防げ平等と支配を同時に実現するもの、とはならないでしょうね。だって選挙で勝つためならカルト教団の手をも借りる人たちだもの。

 

あ、そういや話はイギリスにもどりますがイギリスでエリザベス女王が独裁者の子孫だなんて言おうものなら罰金刑を喰らうので気を付けてくださいよ、ま、バッキンガム宮殿だけに。

 

お後が宜しい(?)ようで。

 

 

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