ゆる農記『3』 拝啓、梅原真様 2022年9月号 | 迷子の大人たち 3

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~ニワトリノニワ 非公認ブログ~ 
テキトー経営者のエー加減農業日記(昔は) 最近 っぽくなくなってきた。意外とマヂメ?更生した?

ストックホルム症候群。
 
とは、誘拐監禁事件などで被害者が犯人に好意など何らかの心理的繋がりを持つようになることを言う。
 
王様と奴隷。
 
人は誰かに支配されることを頭の中では嫌だと思う。しかし実際意図せず支配下に置かれてしまうと、このストックホルム症候群を発症してしまうのだ。これは心理的な安全弁とも考えられる訳であるが、皆さんも知らず知らずの内にそんなスットコドッコイなことになってなきゃいんですが。
 
 
ま、いつものヤツどーぞ。
 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。

 

先日はニワトリノニワにお立ち寄り頂き誠に有り難うございました。7,8年ぶりですよ。後で気づきましたがお茶の一つも出さず大変失礼致しました。突然でしたが冷えた缶コーヒーくらいあったのに、と悔やんでおります。また、この文章ちゃんと読んで下さっているとのこと。今回から文字は大きめに、プリントは明確に印刷しますんで。いつも読み辛くてすみません。

 

それはさておき、エリザベス女王の訃報が伝えられております。

 

ニュースではイギリス国民がバッキンガム宮殿に集まり「女王の一番の功績は国民のために働いてくれたことだ」と涙する姿を映す。それを見て、かねてから王制について疑問を抱いている私は「ん?」と思ってしまう。
王様って何をした人なんだ?と。

 

その昔のことなら王様は独裁者であって国の全てを自分のものと誇大妄想を抱き、貴族や護衛に当たる騎士だけを特別扱いし、庶民からは年貢をまきあげ生活を苦しめ自分らは悠々自適に富を持て余して遊んで暮らしていた人たち、と言えるのではないか。

 

そういう庶民を搾取していた身分の人の子孫を国民のために尽くしてくれた人だと訃報に涙する現代人とは。
日本の天皇だって同じである。戦国武将にしたって暴力で庶民の領土と富を支配し年貢をフンダクリ苦しめたという、現代なら処刑もののトンでもない人物だとは思わないのか。

 

国内の話題の中心は安倍元総理の国葬問題である。

 

彼を国葬にするか否かを内閣が独断したという。我が国を代表する自民党を歴代最長の政治権力へと導いた輝かしきリーダーを国の誉たる国葬として何が悪いというのか?いかにも我々はエラいのだと勘違いしている自民党幹部が言い出しそうなことである。

 

しかしその長期政権たらしめたのが反社会的組織と言っても差し支えない旧統一教会による政治的援助だったとしたら?

 

人間は社会的な生き物である。

 

この意味する所はヒエラルキーを欲するということである。人が群れると必ずリーダーを欲する。一国のリーダー、会社のトップ、一家の主。動物行動学的にはリーダーがいることで群れの統率が取れ、メンバーの精神的な安定が得られるのだと考えられる。

 

しかしそのリーダーとなる者は虚栄心の強い者か、そうなる可能性が高い。自分はリーダーとしてふさわしいと思わぬ者はリタイアするもの。あの第一次安倍内閣のように。虚栄心とは心理学的に言い換えれば自我の肥大化である。

 

そして自我は暴走する。我々人類はまだ未熟だからだ。

 

自分はエラいのだと思い込みがちなのである。そして人々を牽引するリーダーから人々を精神的にまで支配する王となる。つまり我々が王を欲し、王は自我の肥大化を起こして支配者へと成長する。

 

「すべての人間は生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」

 

と世界人権宣言の冒頭にある。だが社会的動物としての人間は本当は平等なんかを求めておらず、常に誰かに支配され何も考えずに支配者の愚痴でも言っている方が安心なのである。部長のバカ野郎である。安倍のバカ野郎である。

 

この、平等ではありたいが支配されたいという矛盾を一見克服したように見えるのが資本主義であるが世界の富の4割、5割をたった1%の超富裕層が占めるに至っては20世紀のこのシステムはもう古いと言える。余りに不平等である。

 

だからと言って岸田内閣が掲げる新しい資本主義は自我の肥大化を防げ平等と支配を同時に実現するもの、とはならないでしょうね。だって選挙で勝つためならカルト教団の手をも借りる人たちだもの。

 

あ、そういや話はイギリスにもどりますがイギリスでエリザベス女王が独裁者の子孫だなんて言おうものなら罰金刑を喰らうので気を付けてくださいよ、ま、バッキンガム宮殿だけに。

 

お後が宜しい(?)ようで。

 

 

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