どうもご無沙汰です。由布姐です。死んでません。
こないだアメ限のコメ返ししてる間、なんと3回もフリーズしてしまうこのクソPCとも多分来月までの付き合いやと思うんやけど
正直に言おう!ブログよりもヘイデイに夢中だった。
そして色々あって忙しかった。仕事頑張ってる。
腎臓の数値は奇跡的に良いが(CKDはステージ2まで回復)、SLEは絶賛再発中である。今週の外来で抗核抗体の数値ががハネ上がってた。シェーグレンも再発中。
2週間ほど前から紅斑が出て、顔はブツブツだらけ、毎晩髪がゴッソリ抜けて、手足も痛い…でもそれが何だ。生きてりゃオッケー
…でプライベートはガチで忙しく、もう家に帰るとブログどころかPCを立ち上げる気も起きなかってんけど
そんな私に再び筆を執らせた作品があるので紹介しよう
BSプレミアムで放送中、往年の木曜時代劇の再放送
「風の果て」
主演はフサイチこと佐藤浩市で、共演は仲村トオル、遠藤憲一、石田えり、蟹江敬三…といった豪華キャスト。
原作はあの藤沢周平。舞台となるのは一応「某藩」としてあるけど、明らかに庄内平野っぽい場所なので藤沢センセーの「いつもの海坂藩」と見た
海坂藩はトラブル続きなんですよ…悪家老が筆頭したり、性悪な側室に藩主がそそのかされたり、お家騒動が勃発したり…だからセンセー同じ藩を舞台にするとさー(以下略)
当時の番組HPを見ると、このドラマのテーマは「人生の友を主題に、人が人を信じて生きる豊かさを、静かに力強く描く…」んだそうだが
どっちかというと、「お武士はツライよ」ってザックリしたテーマもあると思う。
男の友情もエエけど、それに下級武士の次男坊三男坊の事情や、あと「某藩」とやらの治水事業の件も絡んで、なかなか見応えのあるドラマだった。
…でも言っとくけど、重いよ
何よりこのドラマで知ったのは(オンエア当時)
こんな生活苦なら農民の方がよかった的な下級武士の悲惨さ
武家の次男三男以降の扱いの酷さ
「厄介叔父」という衝撃のワード
と、これを見なければ知り得なかったであろう情報(?)が満載だったのである。
たしかに女ばかりのきょうだいの家だと、それぞれが縁談まとめるにも苦労しただろうが
よく考えると武士の家では長男(=跡継ぎ)以外は「冷や飯食い」であり、次男以降は婿に出るしかなかった。
その婿に出るにも、例えばウチの印旛沼家のように女しかいない姉妹の家を探さなアカンわけで
男系&女系のマッチングだって需要と供給が必ずしも一致するわけではない
そうなると、どうなる?
あたしゃ「行き遅れ」とか「行かず後家」などなど、未婚女性(もしくは既婚離別死別)を揶揄するワードはよく耳にしてたが
男にもそれに相当する表現が、昔からあったとは知らなかった
厄介叔父って
言葉がよ…
冷や飯食いのまま婿に行けず年をとって、跡継ぎ(=兄ちゃん)の息子(=甥)が家督を継いだ後も実家で厄介になる次男三男…のことを厄介叔父と言うらしい!!
…危なかった。私も危うく厄介伯母になるところ、早いうちに独立できて(注:でも結婚ではない)。
そんな時代背景もあり、仲村トオルは嫡男だが、佐藤浩市や遠藤憲一は次男以降…という設定でドラマは進行している。
ま、それよりもだ。今んところ再放送も全8話のうち2話までしか放送されてないので、2話の段階ではフサイチやトオルよりも
青年役たちの出番が多い
のであるというわけでそれぞれの役の「青年時代」がコチラ
佐藤浩市 ⇒ 福士誠治
仲村トオル ⇒ 斎藤工
遠藤憲一 ⇒ 高岡蒼甫
石田えり ⇒ 安藤サクラ
平淑恵 ⇒ 佐藤仁美
野添義弘 ⇒ 杉山俊介
(野添さんの青年役はあまり知らない人だったが、この青年役は「わざと似た人をオーディションしたのか?」というくらいソックリだったのだ)
もう正直、しょうゆ顔の福士が濃ゆいフサイチに成長するわけあれへんやろというツッコミ以外は全てピッタリの配役だった。
芝居で言うなら、フサイチも良かったが福士誠治の演技は素晴らしかった。夢にあふれる青年の蒼い感じ、それでも内にくすぶる葛藤なんかが良く出てた。
あとタクミくんも、ぶっちゃけ今より芝居上手い気がする…スマン、タクミくん。
(注:タクミくんという感じではなく、印旛沼家では「さかなクン」のように「タクミくん」までが名前として登録されている)
佐藤仁美がさー、すんごくカワイイの。今もある意味でイイ感じに年取ったけど、何ていうかこの時は吹石一恵みたいな感じ。うまく例えられんくてスマン日記。今や酒豪女優…まあいいけど。
安藤サクラが最初すごくしおらしい感じで登場するんやけど、この数年後に各種映画祭などであんなキャピキャピしたねーちゃんだと判明するとは到底信じがたい。いや私は好きですよ安藤サクラ。ウチの母ジェリカは嫌うけど。アラタ様とよく共演するのよねん。
そして今は亡き蟹江敬三が出てる。今でも亡くなったなんて信じてないけど。…っていうかやっぱり蟹江一平ってお父さんソックリ。
で!蟹江は安藤サクラの父で、そこに福士(後にフサイチ)が婿入りするのね。それで次回以降やと思うけど
蟹江親父は沢田亜矢子(どうしてもゴージャス松野の顔がチラつく…)の婿で、我儘なゴージャス元嫁に頭が上がらないから外に愛人作ってて
その愛人が中川安奈なのよ。…中川安奈ってガンで急逝したんよね。ショックだった。昔ドラマで陣内の嫁の役でね、のりピーをイビってたのが懐かしい。←知らんよね
…にしても青年役と壮年役(とでも言うのだろうか)を対比して思うんやけど
なんかヒネた感じの高岡蒼甫が、ヒネた感じのエンケンになるって納得し過ぎるハナシだ
しかも!エンケンって気づく人は気づいてるかもしれないけど、結構声量が少ないというか、ボソボソッと口の中でしゃべる演技が多くないすか?
それが敢えて魅力なんだろうけど、とにかくTVの音量を上げないと聞き取れないことが多いのに
なんと青年期の高岡蒼甫も、ちょっと声がくぐもってて音量上げないといけない状態。
…そんなとこまで似せて…違うか
いやー高岡蒼甫からの~エンケンは似すぎ。エンケンの青年期がこんなに似合う良い俳優だったのに、蒼甫は何処でどう間違った?残念すぎる。
ちなみに高岡蒼甫の顔だけは、好きです。顔だけ。松井稼頭央っぽい顔ね。昔片想いしてた人が松井稼頭央に似てて…(長くなるので以下略)
3話からは、福士や蒼甫やタクミくんと仲良しグループだった三浦アキフミが人を斬って出奔してしまい、急に辛くて重い展開になる。
ていうか三浦アキフミ…ウォーターボーイズ太田!!!!私あの映画の中で太田いちばん好きだったんよーー太田いま何してるの?金井勇太と同じ事務所で。(ちなみに金井勇太は風の果てに測量士の役で出てきます。アキフミのバーターだったのかしら…)
ちなみに斬った相手が、さっきエンドクレジット見てたらナント!大河チョイ役の常連でお馴染み長谷川公彦でビックリした。(島田紳助の本名と全くの同姓同名で、字幕に出る度よく話題になるんだよ。)
その斬った理由ってのは、三浦アキフミが婿に入った涼風真世と長谷川公彦が浮気してて
まあ涼風真世のイメージとピッタリなんだけど、彼女は身持ちの悪い妖婦というか不幸の女神というか、とにかくベタな魔性の女なんんすよね
年上女房…って言っても、それお母さんやん!とツッ込みたくなるような夫婦だったが、案の定嫁は浮気してた、と。
しかし福士だけは涼風真世の浮気を知っていて、アキフミには言うなと言われて黙っていた。あの時、
「オマエの嫁さん浮気してるぞ」
と教えてあげていれば…斬って出奔することもなかったそれがこのドラマの悲劇。
出奔したアキフミを、藩の命令で討たなければならない。果たして討手の役を買って出たのは…?
というわけで3話をお楽しみに←結局それかい
BSプレミアム
・金曜20時~
・日曜18時45分~
なんと再放送が週に2回ございます。全8話。
ちなみにフサイチが、ちょっと若いまだ三國化していない時期。←三國化って
そして涼風真世の運命は…?←結構そこ重要
あーネタバレ書きたいけど、これは続けて見て欲しいんすよね。エンケンが…モゴモゴ。
エンディングはケイコ・リーで、延々と「風の果て~」と歌い続けるのがやたらと耳に残ってしまうのであった。
風の果て~
う~うう~う~
もひとつ、冒頭で幼少期のフサイチの父親が滅多と飲まない酒を飲みに出て凍死して見つかるシーンがある。なんとも哀しいハナシなのだが、その父親役が「花子とアン」葉山伯爵こと飯田基祐なのである。
とにかく全てが懐かしく、エンドクレジットに流れる俳優まで気が抜けない。
そしてBGMは延々と「風の果て~う~うう~う~」さあ皆さんご一緒に←無理