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図書館の大魔術師を無料で読んじゃおう!

人気急上昇中のマンガ図書館の大魔術師。無料で1話読めてしまうサイトを発見しました。図書館の大魔術師の感想(ネタバレではなく、あくまで私の感想)を書きますので、ファンの方はぜひご笑読ください!

図書館の大魔術師は、中東とか西洋の話、と思っている人、多くないですか?

そうですよね、1話の最初からラクダのキャラバンの絵ですものね。


でも実は図書館の大魔術師に使われる言葉には、ハワイの言葉が多く使われているんです!

たとえば、第4話中にて、魔術という言葉に対しカラクプアという読み替えが振られています。

カラクプアとは、ハワイ語で魔術、という意味です。

また、セドナは風の魔術師なのですが、その言葉にはマカニ=ホア=カラクプアという読み替えが行われています。

マカニは、ハワイ語で風、という意味です。

そして本作の重要な登場人物である司書は、カフナという呼び名を与えられています。

カフナはハワイ語で専門家ないし聖職者、です。

 

 

この物語は、中東や西洋風な背景を意識しつつも、裏でハワイやポリネシアの物語のテイストも取り込まれているようですね。

先に進むと、また異文化の言葉や風俗も登場するようなので、発見があればまた報告します!

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第4話の最後に、「大魔術師伝説」とタイトルづけられた新章に向けてのプロローグが描かれています。

そこに登場するのが「ニガヨモギの使者」。

ヨモギといえば、ヨモギ餅しか頭に浮かばない私は、「ニガヨモギの使者」という言葉を見て頭の中が「???」状態。


調べてみると、暗示めいたストーリーが浮かんできました。

あくまで私の憶測ですが。

そもそもニガヨモギとは何でしょうか?
 

“高さは40 - 100cmほどで、全体を細かな白毛が覆っていて、独特の臭いがある。”

“原産地はヨーロッパ。北アメリカ、中央アジアから東アジア、北アフリカにも分布している。” (引用:WIKIPEDIA-ニガヨモギ)

 

この物語の舞台はヨーロッパや中東、北アフリカあたりと思われるのですが、そこいらで自生しているようです。

とても苦い味がするそうで、除虫などに効果のあるハーブです。

ニガヨモギを使ったリキュールとしてアブサンというお酒が有名です。

さてこのニガヨモギ。なんと新約聖書に登場します。


ヨハネ黙示録第8章第10節及び11節に次の文があります。
 

“8:10
第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。 すると、たいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきた。

そしてそれは、川の三分の一とその水源との上に落ちた。

8:11
この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」のように苦くなった。

水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。”
(引用:口語訳聖書http://bible.salterrae.net/kougo/html/)

新約聖書のヨハネ黙示録は、預言書として知られています。

「世界はXX年に滅亡する」的な話は、ヨハネ黙示録が元ネタのことが多いようです。

その黙示録の中で、上記8章10節11節は、1980年代に起きたウクライナの某原発事故の預言として知られています。

上記の某原発の所在地の名前は、「苦(にが)よもぎ」を意味するのだというのです。

これは今では否定されているのですが、当時は話題になったみたいです。

念のため繰り返しますが、真実としては原発事故とヨハネ黙示録は全く関係がないとされています。

ここで確認したいのは、図書館の大魔術師において「ニガヨモギ」が登場したのはなぜか、ということです。

詳しくは第1巻を読んでほしいのですが、前述の「大魔術師伝説」では、

  • ニガヨモギの使者という災いが大陸に訪れたこと
  • 死者は大陸を破壊しつくし民を恐怖に陥れたこと
  • この厄災は長い年月をかけて石棺に封印されたこと
  • 厄災が残した「灰白色の死」という霧が大陸の多くの土地を奪ったこと

が記述されています。

これらは、直感的には原発事故の被害や事後処理を想起します。

そしてプロローグは、この厄災から年月が経ったのち、世界に再び危機が訪れ、そこで少年が大きな役割を果たす、としています。

つまり、想像ですが、1990年代に入ってから今に続く民族紛争の多発化を視野に入れて、この物語は進むのかもしれません。

とすれば、少年が幼少期にうけた民族間の憎悪感情が原体験をもととなって、少年は大きな活躍をしていくのかもしれませんね。

今後の物語のふくらみ、重層化が楽しみです。
 

まだ一巻をお読みでない人は、ぜひ一巻を見てください。

 

感動すること間違いなしです。

 

 

――本っていいよね。そういえばあの本で感動したなぁ。あの本は面白すぎて夢中で朝まで読みふけったよね。。。

 

図書館の大魔術師は、そんな経験を持つ人にとって心から楽しめる漫画です。

 

ぜひ第1巻を手に取って読んでみてください。

 

1巻を検討するには、下のサイトで立ち読みして確認するといいです。

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図書館の大魔術師は、なんといっても絵の美しさがウリです。

 

それを楽しむには綴じで中折れする紙版より、電子版が圧倒的におススメです!

第4話のレビューです。

第4話は、一言でいえば、主人公の誕生、だともいます。

第4話のタイトル「ろまんすの夜明け」とはそういうことだろうと思います。


ロマンスとは、日本語としては恋愛物語と受け止められますが、英語では英雄譚などの物語のことも含みます。

ロマンスを英雄譚として理解すれば、まさに今回、主人公候補の男の子に名前が与えられ、いよいよ本格的に英雄物語の幕が開くことが宣言されたのです。

第3話からの続きで、冒頭から緊迫したシーンが続きます。

ピンチの中で必死になる少年。

この少年の行動が、とても心打ちます。

とてもまっすぐで、凡人の私にはきっとまねできない、強い行動です。

少年のこの心の美しさこそが、彼の今後の活躍の力であり、読者をひきつける魅力なのだろうと思います。

緊迫した状況が終わると、少年はもはやおどおどとした卑屈な少年ではなくなります。

大きな試練を通して、少年は少し成長したのです。

成長した少年は、もはや昔の少年ではありません。

困難を跳ね飛ばす勇気を手にしました。

でも、そうはいってもまだ幼いこども。

まだ、いつか英雄が自分の前にあらわれて自分を救ってくれると思っています。

そんな少年にセドナは、主人公は少年自身だと告げ奮い立たせます。

第4話、いやプロローグはここで終わり、物語の時が過ぎます。

少年、いや主人公としての名前が明かされたシオが13歳。

力が強く、夢に向かって努力を続けている姿が描かれます。

これにて1巻終了。

1巻を振り返ると、見事なまでに英雄物語のテンプレート通りだと思います。

英雄物語のテンプレートとはこうです

  • 主人公の日常が営まれる中、主人公は困難に遭遇する
  • 主人公は持つ能力で困難に立ち向かうも、大きな敵に挫かれる
  • 主人公は仲間、特に自らを叱咤するメンターと、主人公を支援する仲間を得る
  • そうして主人公は改めて強大な敵に挑み、勝利をおさめる
  • 勝利後、主人公はすこし成長した姿で、日常に戻っていく

というものです。

まさに第1巻での少年はこの形で成長を遂げています。

このテンプレートは、世界中の神話で採用されています。

とても有名な例としてスターウォーズの物語もこういった神話のテンプレートを採用していることで知られています。

まさに英雄物語の王道をいく図書館の大魔術師。

圧倒的に美しい絵に魅せられ、またいろいろと仕込まれているに違いない謎に期待を寄せ、第2巻も大いに楽しみになってきました!

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