小説の分けが大変



   最終章

   「恋した幽霊」




薫とのやり取りから3日。

今日は夏の大花火大会の日。


「・・・・・・」

俺は何時に無く緊張しながら音楽室の前に居る。


『桜は・・・幽霊だ』

薫の言葉が頭に過ぎる。


「・・・よし」


細かい事はどうでもいい。

俺は今を楽しむ!


「お、おーい。桜?」

ガラッ。と音楽室の扉を開けると、桜の姿は無かった。


「居ない・・・か」


何を期待してんだ俺はよ。

「だーれだ?」


フッ。と視界が奪われる。

誰かが後ろから目を押さえる定番の悪戯だ。


でもこの声どこかで・・・。


「さ、桜!?」


「何もそこまで驚く事無いじゃない・・・」


いや驚くだろう普通。

幽霊の桜が俺に触れたんだぞ?


「桜・・・」

「な、何よ・・・?」


俺は何も言えない。

だから。


「ひゃわ!?き、響!?」

無言で俺は桜を抱き寄せた。


「熱いじゃないか。これも若さって奴だな」

薫の冷静なツッコミ。


・・・薫?

「私を忘れて貰っては困るな」


「薫!?」

抱き寄せた桜の後ろから薫が現れた。


「私が交渉して桜の身体を一日返して貰ったんだぞ。感謝しろ。崇めていいぞ」


「・・・交渉?誰に」

「神さま」


言葉を失う。ってこういう事を言うんだろうな。


「薫。勝手にばらした事はこれでちゃらにして上げるわ」

「おー。そいつは有り難いな」


「それ本音・・・?」


なんて会話する二人を見て俺は嘆息する。

俺の常識が全く通用しない二人。


だから何だって言うんだ?

常識なんてその場で作り変えてしまえ。


そう・・・思うだろ?

「今日は楽しくなりそうだ!」


俺は一言吐いて伸びをした。







次回更新に続く

展開が走らないように調整するのが辛いです・・・。

あえて冷静に行きましょう!

それでは本編へゴー!!








「うぉぉおおおオオ!!」

獣の様に声を上げて空を翔けるアクセラレーター。


その後ろから狂気がやって来る。

「速い速ーい!」


四人に増えたフランの一人が彼の追撃を担い、三人は見えない所から弾幕を撃って来る。


当たれば即死だろう弾幕に注意しつつ、アクセラレーターは一気に高度を下げる。


その背中目掛け高速弾が飛来する。

バチィ!!


アクセラレーターに当たろうとした弾は、目の前で弾けた。


(反射が効かない・・・訳じゃねェ。だが、)


ブシッ!と首筋から噴き出した鮮血に顔をしかめる。

(野郎のアレは反射の演算じゃァ返らねェ。だったら演算式を変更して・・・)


「隙ありだよ!!」


最悪の声が響き渡り、アクセラレーターの身体は地面へと吹き飛んだ。









「中々楽しいねぇ!」

「そうだナ!」

「人間(にんぎょう)にしてはかなり持つね!」


実体を持つ分身と会話しながらフランははしゃいで居た。

久しぶりに紅魔館(檻)の外に出て、自由に己の能力を振るえる。

何と楽しいんだろう!!


「・・・・・・」

ふと、三人の前に追撃役のフランが現れた。


「あの人間は?」


「・・・・・・」


「・・・?」

分身フランの反応が無い。


「に・・・げろ・・」

ゆっくりと顔を上げたフランの顔は血みどろだった。


「きひっ」


「!?」


ガッ。と分身フランの頭を、怪物が掴む。

「はh%アt3ル@0rZ!!」


白い髪に紅い眼を持って最強を名乗る怪物は、自我さえ失った。


背中に漆黒の翼を生やし、本能のまま力を振るう。



グシャ!!と鈍い、肉と骨が潰れる音。


「・・・J℃7ノ8%」
動かなくなった分身を投げ捨てる。


怪物の興味は目の前の少女に変わって居るのだから。

「きひひっ」


嬉しそうに怪物は目の前の少女(玩具)を壊す事を始めるのだった。








To Be Continue・・・









どうも。
作者です。

いやー。展開は難しいですね。


仮にも「全てを破壊する程度の能力」の持ち主、フランおぜう様て対等にやり合える一方通行さんって・・・。


少々謝罪を。

グロくてすんません・・・。
怪物と狂気の戦いです。

安定の咲夜さんが登場!
お楽しみに~。








「咲夜」


「何でしょうお嬢様」


「これはどう言う事?」

「それがフランお嬢様は部屋から忽然と消えていまして、足取りどころか脱走手段さえ不明です」


「その事はどうでもいいわ。大体の犯人は分かって居るし」


「と、言いますと?」

「何で私の格好が園児服なのよ!」


「ハッ!趣味の服を持って来てしまいました!(ブシャア!!)」


「ちょっと!謝りながら鼻血を出さないの!というかどんな趣味してんのよ!」


「スミマセンお嬢様・・・。今替えのお着替えをお持ちします。後、趣味は秘密です(ニッコリ)」


「それはそうと出掛ける準備をしなさい」


「あら、どこかに出掛けるのですか?」

「えぇ。フランが消えた先、学園都市へね」








「【禁忌 クランベリートラップ】!!」


「チッ!」

アクセラレーターが空高く舞い上がる。


その下を大量の弾幕が通り過ぎる。

弾幕が建物に当たり、被害を増やす。


(キリがねェな・・・)

風のベクトルを自分自身に向け、風の羽根を付けたアクセラレーターが考える。


さっきから吸血鬼と名乗ったフランとか言う少女が、一方的に得体の知れない攻撃を仕掛けて来る。


しかもそれは破壊力抜群なのだ。

「やるしかねェか。面倒くせェけどな」


これ以上被害を出さない為に高度を上げ、アクセラレーターはチャンスを待つ。


「あハはは葉ハ!!楽シいネェ!」

釣られてフランも高度を上げようと身体を上に向けた。


その刹那、フランの身体が地面に向かって吹っ飛んだ。


アクセラレーターの操る暴風がどてっ腹に直撃したのだ。


叩き落とした本人はただ見え無くなったフランを見ている。


「「「オ兄ちャん中々強イね」」」


「!?」

突如三方向から同じ声が聞こえた。


アクセラレーターが見上げれば、そこには三人のフラン。


「【禁忌 フォーオブアカインド】」


「・・・・・・」

絶句したアクセラレーターに更なる悪夢が襲い掛かる。


「中々楽しい!」

吹き飛ばした方向からもう一人のフランが現れた。


そして笑顔のままこう言った。

「少し本気だすから・・・壊れないでね?」






To Be Continue・・・








今回は短いので次回に回します!